【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年7月〜9月期のJR仙石線 (あおば通駅~石巻駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +25.1%( +6.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 88 件(1年前(2022年)に比べて +2.3%( +2件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 25.0年から +1.8 %増)。平均専有面積は 68.7 ㎡ (昨年 70.3 ㎡から -2.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。仙台駅、陸前原ノ町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは陸前原ノ町駅で昨年に比べ +90.3 %、単価は 31.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(陸前原ノ町駅、仙台駅)は +57.8 %(単価 +11.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(本塩釜駅、福田町駅)は -40.7 %(単価 -11.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 10.0 分 → 2023年 8.3 分、-16.8 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.5 % → 2023年 6.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 61.7 % → 2023年 54.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.2 % → 2023年 9.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 24.1 % → 2023年 23.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +25.3%( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2022年)に比べて -10.3%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西塩釜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -1.0%( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 1 件(1年前(2022年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR仙石線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
あおば通駅 | - | - | - |
仙台駅 | 43.8万/㎡ (23.8年/68.1㎡) | 35.0万/㎡ (24.1年/70.2㎡) | 36.5万/㎡ (25.8年/65.7㎡) |
榴ケ岡駅 | 40.7万/㎡ (20.7年/73.5㎡) | 34.4万/㎡ (21.0年/72.9㎡) | 32.4万/㎡ (22.5年/68.1㎡) |
宮城野原駅 | 33.1万/㎡ (23.5年/57.9㎡) | 30.3万/㎡ (23.5年/66.2㎡) | 25.6万/㎡ (24.5年/71.0㎡) |
陸前原ノ町駅 | 31.0万/㎡ (36.7年/57.0㎡) | 16.3万/㎡ (33.0年/43.8㎡) | 22.8万/㎡ (33.5年/58.0㎡) |
苦竹駅 | 23.8万/㎡ (29.3年/69.0㎡) | 21.2万/㎡ (29.2年/73.3㎡) | 25.3万/㎡ (28.8年/72.5㎡) |
小鶴新田駅 | 35.9万/㎡ (18.9年/78.0㎡) | 33.0万/㎡ (21.2年/73.6㎡) | 33.2万/㎡ (17.9年/84.0㎡) |
福田町駅 | 14.5万/㎡ (33.5年/68.3㎡) | 20.0万/㎡ (28.5年/77.5㎡) | 19.8万/㎡ (26.1年/62.0㎡) |
陸前高砂駅 | 24.4万/㎡ (27.5年/60.8㎡) | 22.6万/㎡ (26.0年/69.5㎡) | 36.0万/㎡ (16.7年/67.1㎡) |
中野栄駅 | 23.5万/㎡ (33.5年/85.0㎡) | 20.1万/㎡ (29.3年/68.0㎡) | 27.2万/㎡ (30.5年/70.0㎡) |
多賀城駅 | 15.4万/㎡ (37.5年/82.5㎡) | 16.3万/㎡ (27.0年/79.2㎡) | 14.3万/㎡ (32.4年/61.7㎡) |
下馬駅 | - | 7.1万/㎡ (0年/80.0㎡) | 15.1万/㎡ (23.0年/72.5㎡) |
西塩釜駅 | 12.7万/㎡ (32.5年/55.0㎡) | 12.9万/㎡ (29.5年/70.0㎡) | - |
本塩釜駅 | 14.1万/㎡ (34.5年/85.0㎡) | 30.7万/㎡ (13.5年/75.0㎡) | - |
東塩釜駅 | - | 10.5万/㎡ (30.5年/95.0㎡) | - |
松島海岸駅 | - | - | - |
陸前赤井駅 | - | - | - |
陸前山下駅 | - | - | 12.0万/㎡ (29.5年/65.0㎡) |
石巻駅 | 16.5万/㎡ (24.9年/63.8㎡) | 17.4万/㎡ (21.2年/66.7㎡) | 11.8万/㎡ (24.9年/71.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
陸前原ノ町駅 31.0 万/㎡(昨年同期比 +90.3 %)
陸前原ノ町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +90.3%( +14.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2022年)に比べて +25.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 33.0年から +11.2 %増)。平均専有面積は 57.0 ㎡ (昨年 43.8 ㎡から +30.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 80.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 33.0 年 → 2023年 36.7 年、+11.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.8 分 → 2023年 10.8 分、+23.4 %と大きく増加)
仙台駅 43.8 万/㎡(昨年同期比 +25.3 %)
仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて +25.3%( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(1年前(2022年)に比べて -10.3%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 24.1年から -1.4 %減)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 70.2 ㎡から -3.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.8 分 → 2023年 7.4 分、-46.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 17.4 % → 2023年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 % → 2023年 48.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.7 % → 2023年 12.0 %)
本塩釜駅 14.1 万/㎡(昨年同期比 -54.0 %)
本塩釜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -54.0%( -16.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.5年(昨年 13.5年から +155.5 %増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +13.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 13.5 年 → 2023年 34.5 年、+155.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 8.0 分、+166.7 %と大きく増加)
福田町駅 14.5 万/㎡(昨年同期比 -27.3 %)
福田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2022年)に比べて -27.3%( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 28.5年から +17.5 %増)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -11.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 13.5 分 → 2023年 11.3 分、-16.0 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 % → 2023年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 28.5 年 → 2023年 33.5 年、+17.5 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示