【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期のJR仙石線 (あおば通駅～石巻駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -7.3％( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 88 件(１年前(2020年)に比べて +109.5％( +46件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 18.0年から +37.2 ％増)。平均専有面積は 67.3 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -6.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。榴ケ岡駅、宮城野原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中野栄駅で昨年に比べ +186.1 ％、単価は 27.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中野栄駅、榴ケ岡駅)は +118.2 ％(単価 +14.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(陸前高砂駅、陸前山下駅)は -12.6 ％(単価 -5.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 22.0 分 → 2021年 8.4 分、-61.7 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 ％ → 2021年 3.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 18.0 年 → 2021年 24.7 年、+37.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 ％ → 2021年 13.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 45.2 ％ → 2021年 26.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +15.3％( +4.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2020年)に比べて +133.3％( +16件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石巻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -0.8％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(１年前(2020年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR仙石線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| あおば通駅 | - | - | - |
| 仙台駅 | 36.5万/㎡ (25.8年/65.7㎡) | 31.7万/㎡ (22.7年/72.9㎡) | 25.6万/㎡ (31.9年/58.3㎡) |
| 榴ケ岡駅 | 32.4万/㎡ (22.5年/68.1㎡) | 21.5万/㎡ (39.5年/65.0㎡) | 25.7万/㎡ (29.3年/67.0㎡) |
| 宮城野原駅 | 25.6万/㎡ (24.5年/71.0㎡) | 18.3万/㎡ (36.5年/60.0㎡) | 22.8万/㎡ (32.0年/42.5㎡) |
| 陸前原ノ町駅 | 22.8万/㎡ (33.5年/58.0㎡) | 22.8万/㎡ (24.0年/76.2㎡) | 24.6万/㎡ (24.5年/65.0㎡) |
| 苦竹駅 | 25.3万/㎡ (28.8年/72.5㎡) | 21.7万/㎡ (24.0年/70.0㎡) | 13.8万/㎡ (28.5年/40.0㎡) |
| 小鶴新田駅 | 33.2万/㎡ (17.9年/84.0㎡) | 32.0万/㎡ (14.0年/75.0㎡) | 13.3万/㎡ (29.5年/15.0㎡) |
| 福田町駅 | 19.8万/㎡ (26.1年/62.0㎡) | - | 18.5万/㎡ (20.5年/65.0㎡) |
| 陸前高砂駅 | 36.0万/㎡ (16.7年/67.1㎡) | 45.7万/㎡ (3.5年/71.4㎡) | 8.6万/㎡ (30.5年/37.5㎡) |
| 中野栄駅 | 27.2万/㎡ (30.5年/70.0㎡) | 9.5万/㎡ (32.5年/80.0㎡) | - |
| 多賀城駅 | 14.3万/㎡ (32.4年/61.7㎡) | - | - |
| 下馬駅 | 15.1万/㎡ (23.0年/72.5㎡) | - | - |
| 西塩釜駅 | - | - | - |
| 本塩釜駅 | - | - | - |
| 東塩釜駅 | - | - | - |
| 松島海岸駅 | - | - | - |
| 陸前赤井駅 | - | - | - |
| 陸前山下駅 | 12.0万/㎡ (29.5年/65.0㎡) | 12.5万/㎡ (26.5年/60.0㎡) | 6.6万/㎡ (27.5年/65.0㎡) |
| 石巻駅 | 11.8万/㎡ (24.9年/71.7㎡) | 11.9万/㎡ (22.5年/75.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中野栄駅 27.2 万/㎡(昨年同期比 +186.1 ％)
中野栄駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +186.1％( +17.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 32.5年から -6.1 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -12.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.0 分 → 2021年 9.0 分、-30.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
榴ケ岡駅 32.4 万/㎡(昨年同期比 +50.2 ％)
榴ケ岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +50.2％( +10.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2020年)に比べて +300.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 39.5年から -43.0 ％減)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +4.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.5 年 → 2021年 22.5 年、-43.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 62.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.5 分 → 2021年 11.1 分、+102.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 25.0 ％)
陸前高砂駅 36.0 万/㎡(昨年同期比 -21.2 ％)
陸前高砂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -21.2％( -9.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.7年(昨年 3.5年から +375.2 ％増)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から -6.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 3.5 年 → 2021年 16.7 年、+375.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 4.4 分 → 2021年 7.0 分、+58.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 46.2 ％)
陸前山下駅 12.0 万/㎡(昨年同期比 -4.0 ％)
陸前山下駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -4.0％( -0.5万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 29.5年(昨年 26.5年から +11.3 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 14.0 分 → 2021年 9.0 分、-35.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 26.5 年 → 2021年 29.5 年、+11.3 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示