念願のわが家を買うとなると、ワクワクして舞い上がってしまうかもしれません。でも、不動産会社に飛び込む前にやっておくことがあります。どんなことなのでしょうか。
まず全体の予算額を考えましょう。すべて自己資金で賄うのか、住宅ローンを組むのかを決め、両親や祖父母らから援助をもらえるかどうかも確認しておくべきです。
住宅ローンの場合、収入額によって借りられる額が決まります。銀行や住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)などで調べておきましょう。月々の返済額が分かれば、無理のない資金計画かどうかが分かります。
不動産の購入は建物自体の価格だけでなく、付随した出費が必要になります。付随費用も資金計画に含めなければなりません。現金払いをしなければいけないものもありますから、事前に把握しておきましょう。
項目 | 内容 |
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仲介手数料 | 不動産取引が成立した際、不動産屋に支払う手数料 |
登記費用 | 土地、建物の登記に際し必要となる登録免許税など実費と司法書士への手数料 |
不動産取得税 | 不動産取得に課せられる地方税 |
融資保証料 | 住宅ローンを受ける際、保証人の代わりとなる保証会社へ支払う保証料 |
契約印紙代 | 不動産売買契約書に必要な印紙料 |
修繕積立一時金 | 新築マンションを購入した際に必要になることがある将来の修繕用一時金 |
戸建住宅にするか、マンションにするかも考えておくべき点です。どちらにするかが決まったら、家族数を基に大まかな間取りを考えていきましょう。マンションなら高層階か、低層階かも考えておきます。「築10年以上や工場の近くはいや」、「学校の近くがいい」など、こだわりの条件があるのなら、早めに出しておくと、物件選びがスムーズになります。
分譲と仲介の2種ある販売形態住まいの販売形態には、分譲と仲介の2つのタイプがあります。分譲は売り主の不動産会社から直接購入する物件です。建て売りの戸建てや新築マンションが当てはまります。仲介は不動産会社を間に挟んで売り主から購入するものです。中古の住宅やマンションが該当します。仲介物件は購入額とは別に仲介手数料が発生しますので、注意が必要です。
購入までの流れは分譲の場合、
と進みます。ただし、仲介の場合は「予算を決める」のあとに「不動産会社を探す」、「住まいを探す」のあとに「仲介を依頼する」が入ります。不動産会社に仲介を依頼するときには、媒介契約を結びます。
購入が中古物件でも最近は、インターネット上にさまざまな不動産情報がありますから、自分だけで探すことも可能になりました。しかし、不動産会社しか持っていない情報も存在します。不動産会社が加入する情報ネットワークや不動産業界で独自に発行する情報誌、店頭だけに掲示する情報などです。この情報も入手して物件を決めたいところです。
自分で物件を探し出したときでも、相手が不動産会社でなければ、価格や条件の調整が難しくなります。あとの手間を考えれば、契約段階で不動産会社に頼むと失敗がなく、無難といえそうです。