【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年4月〜6月期のJR京浜東北線 (川崎駅~横浜駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.2%( +0.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 173 件(1年前(2020年)に比べて +74.7%( +74件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 19.6年から +4.5 %増)。平均専有面積は 40.9 ㎡ (昨年 44.1 ㎡から -7.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。川崎駅、東神奈川駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東神奈川駅で昨年に比べ +12.8 %、単価は 77.5 万円/㎡となった。
上位 1 駅(東神奈川駅)は +12.8 %(単価 +8.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(新子安駅)は -20.4 %(単価 -15.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.7 % → 2021年 32.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.0 % → 2021年 2.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 11.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 7.1 % → 2021年 4.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +12.5%( +8.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 81 件(1年前(2020年)に比べて +72.3%( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -7.6%( -4.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 49 件(1年前(2020年)に比べて +172.2%( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR京浜東北線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 80.1万/㎡ (16.3年/36.7㎡) | 71.1万/㎡ (18.4年/38.7㎡) | 68.4万/㎡ (18.9年/44.3㎡) |
鶴見駅 | 52.3万/㎡ (25.3年/50.6㎡) | 56.7万/㎡ (20.5年/50.3㎡) | 48.2万/㎡ (23.9年/50.3㎡) |
新子安駅 | 60.5万/㎡ (19.3年/48.3㎡) | 76.1万/㎡ (9.8年/42.9㎡) | 68.5万/㎡ (13.4年/53.0㎡) |
東神奈川駅 | 77.5万/㎡ (18.6年/32.9㎡) | 68.7万/㎡ (21.5年/65.6㎡) | 80.0万/㎡ (17.8年/50.0㎡) |
横浜駅 | 71.8万/㎡ (26.1年/37.8㎡) | 78.2万/㎡ (24.2年/42.9㎡) | 75.2万/㎡ (21.4年/37.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東神奈川駅 77.5 万/㎡(昨年同期比 +12.8 %)
東神奈川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +12.8%( +8.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 21.5年から -13.4 %減)。平均専有面積は 32.9 ㎡ (昨年 65.6 ㎡から -49.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.5 年 → 2021年 18.6 年、-13.4 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 6.6 分 → 2021年 5.2 分、-22.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 58.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 8.3 %)
新子安駅 60.5 万/㎡(昨年同期比 -20.4 %)
新子安駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -20.4%( -15.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて -14.3%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 9.8年から +97.4 %増)。平均専有面積は 48.3 ㎡ (昨年 42.9 ㎡から +12.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.8 年 → 2021年 19.3 年、+97.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示