【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR山陽本線 (大門駅～大竹駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +8.5％( +3.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 144 件(１年前(2024年)に比べて -80.6％( -597件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 23.9年から -3.3 ％減)。平均専有面積は 72.6 ㎡ (昨年 70.9 ㎡から +2.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。東福山駅、福山駅、松永駅、中野東駅、五日市駅、廿日市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中野東駅で昨年に比べ +86.3 ％、単価は 23.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中野東駅、松永駅)は +74.0 ％(単価 +13.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大竹駅、三原駅)は -36.4 ％(単価 -8.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 6.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.4 ％ → 2025年 41.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 14.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.8 ％ → 2025年 12.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった廿日市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +30.3％( +11.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -94.4％( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大竹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -51.7％( -11.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR山陽本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大門駅 | 3.8万/㎡ (54.0年/40.0㎡) | - | - |
| 東福山駅 | 33.7万/㎡ (22.0年/75.0㎡) | 21.1万/㎡ (24.6年/75.4㎡) | 18.1万/㎡ (27.3年/79.0㎡) |
| 福山駅 | 36.5万/㎡ (22.1年/73.3㎡) | 26.1万/㎡ (25.0年/73.0㎡) | 27.4万/㎡ (23.7年/71.3㎡) |
| 松永駅 | 43.8万/㎡ (5.0年/80.0㎡) | 27.1万/㎡ (20.3年/88.3㎡) | 22.3万/㎡ (23.3年/80.0㎡) |
| 東尾道駅 | - | 26.5万/㎡ (15.8年/99.0㎡) | 28.0万/㎡ (22.6年/76.0㎡) |
| 尾道駅 | 25.5万/㎡ (17.0年/70.0㎡) | 31.4万/㎡ (21.5年/76.1㎡) | 27.4万/㎡ (20.6年/78.5㎡) |
| 糸崎駅 | - | - | - |
| 三原駅 | 20.5万/㎡ (28.3年/72.5㎡) | 26.0万/㎡ (20.0年/76.0㎡) | 29.3万/㎡ (15.2年/77.5㎡) |
| 西高屋駅 | - | - | 13.7万/㎡ (31.5年/95.0㎡) |
| 西条駅 | 37.5万/㎡ (11.2年/79.0㎡) | 32.1万/㎡ (16.1年/79.9㎡) | 29.8万/㎡ (18.3年/94.1㎡) |
| 寺家駅 | - | - | 18.3万/㎡ (26.0年/77.0㎡) |
| 八本松駅 | - | 15.1万/㎡ (0年/65.0㎡) | - |
| 瀬野駅 | - | 15.4万/㎡ (28.4年/60.0㎡) | 22.3万/㎡ (26.8年/65.0㎡) |
| 中野東駅 | 23.5万/㎡ (13.0年/85.0㎡) | 12.6万/㎡ (32.8年/95.0㎡) | 19.1万/㎡ (18.3年/73.8㎡) |
| 安芸中野駅 | - | 19.4万/㎡ (36.5年/70.0㎡) | 14.0万/㎡ (35.7年/67.5㎡) |
| 海田市駅 | 32.0万/㎡ (18.6年/79.0㎡) | 29.7万/㎡ (28.7年/71.1㎡) | 31.9万/㎡ (23.8年/72.0㎡) |
| 向洋駅 | 41.1万/㎡ (19.3年/75.0㎡) | 35.0万/㎡ (22.3年/72.1㎡) | 31.1万/㎡ (23.8年/75.5㎡) |
| 天神川駅 | 36.9万/㎡ (27.7年/75.0㎡) | 40.9万/㎡ (21.2年/80.0㎡) | 36.7万/㎡ (22.0年/77.9㎡) |
| 広島駅 | 48.7万/㎡ (24.5年/69.2㎡) | 47.3万/㎡ (23.8年/65.8㎡) | 40.0万/㎡ (26.1年/68.4㎡) |
| 新白島駅 | - | 61.6万/㎡ (11.0年/66.4㎡) | 58.5万/㎡ (14.8年/80.9㎡) |
| 横川駅 | 42.3万/㎡ (22.5年/74.0㎡) | 38.4万/㎡ (26.5年/63.9㎡) | 36.7万/㎡ (25.4年/58.8㎡) |
| 西広島駅 | 27.8万/㎡ (33.5年/76.2㎡) | 32.5万/㎡ (28.6年/73.3㎡) | 30.2万/㎡ (28.3年/66.3㎡) |
| 新井口駅 | 25.6万/㎡ (29.0年/78.6㎡) | 23.1万/㎡ (29.7年/75.8㎡) | 28.7万/㎡ (27.1年/75.9㎡) |
| 五日市駅 | 38.8万/㎡ (17.0年/76.7㎡) | 29.6万/㎡ (24.3年/79.5㎡) | 30.6万/㎡ (24.4年/73.5㎡) |
| 廿日市駅 | 50.7万/㎡ (3.0年/75.0㎡) | 38.9万/㎡ (19.9年/69.7㎡) | 34.4万/㎡ (20.4年/66.0㎡) |
| 宮内串戸駅 | - | 26.7万/㎡ (24.7年/70.0㎡) | 25.4万/㎡ (28.4年/65.0㎡) |
| 阿品駅 | - | 38.0万/㎡ (22.3年/76.2㎡) | 39.0万/㎡ (24.4年/80.0㎡) |
| 宮島口駅 | - | 18.9万/㎡ (33.6年/75.0㎡) | 35.7万/㎡ (21.3年/71.0㎡) |
| 前空駅 | - | 6.3万/㎡ (39.2年/41.2㎡) | 7.9万/㎡ (38.5年/44.0㎡) |
| 大野浦駅 | 2.2万/㎡ (0年/55.0㎡) | - | - |
| 大竹駅 | 10.4万/㎡ (28.0年/75.0㎡) | 21.5万/㎡ (34.5年/65.0㎡) | 25.0万/㎡ (32.0年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中野東駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 +86.3 ％)
中野東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +86.3％( +10.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.0年(昨年 32.8年から -60.3 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -10.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.8 年 → 2025年 13.0 年、-60.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.0 分 → 2025年 7.0 分、+133.3 ％と大きく増加)
松永駅 43.8 万/㎡(昨年同期比 +61.7 ％)
松永駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +61.7％( +16.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 20.3年から -75.3 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 88.3 ㎡から -9.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.3 年 → 2025年 5.0 年、-75.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.0 分 → 2025年 8.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
大竹駅 10.4 万/㎡(昨年同期比 -51.7 ％)
大竹駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -51.7％( -11.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 34.5年から -18.9 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +15.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 34.5 年 → 2025年 28.0 年、-18.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.0 分 → 2025年 2.0 分、-60.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
三原駅 20.5 万/㎡(昨年同期比 -21.1 ％)
三原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.1％( -5.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 20.0年から +41.0 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 76.0 ㎡から -4.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.8 分 → 2025年 12.4 分、-16.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.0 年 → 2025年 28.3 年、+41.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示