【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の東海道新幹線 (熱海駅~浜松駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +5.9%( +1.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 96 件(1年前(2023年)に比べて -20.0%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.5年から -1.7 %減)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 66.8 ㎡から +6.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。浜松駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは浜松駅で昨年に比べ +15.5 %、単価は 28.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(浜松駅)は +15.5 %(単価 +3.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(掛川駅)は -26.1 %(単価 -7.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 28.6 分 → 2024年 24.4 分、-14.6 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 52.7 % → 2024年 48.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.8 % → 2024年 3.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.5 % → 2024年 16.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.3 % → 2024年 5.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった熱海駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -9.0%( -5.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -54.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった掛川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.1%( -7.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東海道新幹線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 50.9万/㎡ (31.3年/64.0㎡) | 56.0万/㎡ (31.3年/72.3㎡) | 61.5万/㎡ (21.4年/85.9㎡) |
| 三島駅 | 28.3万/㎡ (22.5年/69.4㎡) | 25.9万/㎡ (24.0年/73.1㎡) | 30.7万/㎡ (21.1年/76.8㎡) |
| 新富士駅 | 10.0万/㎡ (40.8年/45.0㎡) | - | - |
| 静岡駅 | 35.6万/㎡ (27.2年/69.9㎡) | 34.0万/㎡ (27.1年/59.7㎡) | 34.1万/㎡ (23.0年/63.8㎡) |
| 掛川駅 | 22.2万/㎡ (32.8年/62.5㎡) | 30.0万/㎡ (16.8年/80.0㎡) | - |
| 浜松駅 | 28.6万/㎡ (24.4年/74.9㎡) | 24.8万/㎡ (25.9年/68.6㎡) | 23.6万/㎡ (26.1年/70.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
浜松駅 28.6 万/㎡(昨年同期比 +15.5 %)
浜松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +15.5%( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 41 件(1年前(2023年)に比べて -36.9%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 25.9年から -6.0 %減)。平均専有面積は 74.9 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +9.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 33.3 分 → 2024年 29.2 分、-12.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.4 % → 2024年 5.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.1 % → 2024年 10.3 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 5.1 %)
掛川駅 22.2 万/㎡(昨年同期比 -26.1 %)
掛川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -26.1%( -7.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 16.8年から +95.5 %増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -21.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.8 年 → 2024年 32.8 年、+95.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.0 分 → 2024年 25.0 分、+66.7 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示