【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR相模線 (茅ケ崎駅～橋本駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.7％( -1.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 348 件(１年前(2024年)に比べて -40.6％( -238件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 24.2年から +8.0 ％増)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 66.8 ㎡から -1.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。海老名駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは海老名駅で昨年に比べ +15.2 ％、単価は 61.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(海老名駅、南橋本駅)は +8.7 ％(単価 +4.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(社家駅、橋本駅)は -23.8 ％(単価 -7.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 9.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 ％ → 2025年 3.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.2 ％ → 2025年 56.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.8 ％ → 2025年 13.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった海老名駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +15.2％( +8.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 76 件(１年前(2024年)に比べて -39.2％( -49件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった社家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -25.4％( -5.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR相模線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 茅ケ崎駅 | 50.8万/㎡ (22.6年/72.1㎡) | 53.0万/㎡ (22.0年/73.0㎡) | 49.3万/㎡ (22.7年/73.3㎡) |
| 北茅ケ崎駅 | 27.0万/㎡ (41.0年/70.0㎡) | 27.3万/㎡ (35.1年/65.0㎡) | 34.2万/㎡ (31.9年/75.0㎡) |
| 香川駅 | 25.6万/㎡ (32.4年/75.0㎡) | 29.3万/㎡ (21.1年/80.0㎡) | 33.2万/㎡ (18.2年/69.4㎡) |
| 寒川駅 | 16.3万/㎡ (36.4年/64.0㎡) | 17.7万/㎡ (34.8年/61.0㎡) | 19.0万/㎡ (36.1年/72.0㎡) |
| 宮山駅 | - | 19.2万/㎡ (30.6年/63.0㎡) | - |
| 門沢橋駅 | - | 23.5万/㎡ (28.1年/50.7㎡) | 25.5万/㎡ (18.8年/72.5㎡) |
| 社家駅 | 15.8万/㎡ (37.8年/70.0㎡) | 21.2万/㎡ (42.5年/60.0㎡) | 19.1万/㎡ (35.0年/70.0㎡) |
| 厚木駅 | 20.5万/㎡ (42.7年/66.0㎡) | 22.1万/㎡ (40.2年/62.2㎡) | 44.7万/㎡ (16.8年/69.1㎡) |
| 海老名駅 | 61.3万/㎡ (18.2年/64.4㎡) | 53.2万/㎡ (20.4年/71.9㎡) | 54.4万/㎡ (17.1年/69.6㎡) |
| 入谷駅 | - | 20.1万/㎡ (36.4年/90.0㎡) | 10.0万/㎡ (35.5年/75.0㎡) |
| 相武台下駅 | - | 24.9万/㎡ (15.5年/76.7㎡) | 36.6万/㎡ (27.5年/60.0㎡) |
| 原当麻駅 | - | - | - |
| 番田駅 | 24.5万/㎡ (23.5年/67.5㎡) | 27.5万/㎡ (20.7年/70.4㎡) | 26.9万/㎡ (23.5年/67.0㎡) |
| 上溝駅 | 32.9万/㎡ (24.0年/55.8㎡) | 40.5万/㎡ (17.0年/56.7㎡) | 34.7万/㎡ (19.5年/54.2㎡) |
| 南橋本駅 | 29.0万/㎡ (32.0年/66.5㎡) | 28.4万/㎡ (29.1年/61.3㎡) | 29.7万/㎡ (25.0年/64.1㎡) |
| 橋本駅 | 32.2万/㎡ (31.9年/61.9㎡) | 41.4万/㎡ (27.0年/58.0㎡) | 40.0万/㎡ (26.1年/61.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
海老名駅 61.3 万/㎡(昨年同期比 +15.2 ％)
海老名駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +15.2％( +8.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 76 件(１年前(2024年)に比べて -39.2％( -49件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.2年(昨年 20.4年から -10.6 ％減)。平均専有面積は 64.4 ㎡ (昨年 71.9 ㎡から -10.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.4 年 → 2025年 18.2 年、-10.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.4 分 → 2025年 8.6 分、-17.8 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.4 ％ → 2025年 21.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.4 ％ → 2025年 5.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.1 ％ → 2025年 12.5 ％)
南橋本駅 29.0 万/㎡(昨年同期比 +2.1 ％)
南橋本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.1％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -32.4％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 29.1年から +10.1 ％増)。平均専有面積は 66.5 ㎡ (昨年 61.3 ㎡から +8.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 30.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 29.1 年 → 2025年 32.0 年、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 69.7 ％ → 2025年 78.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.1 ％ → 2025年 13.0 ％)
社家駅 15.8 万/㎡(昨年同期比 -25.4 ％)
社家駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -25.4％( -5.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.8年(昨年 42.5年から -11.2 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 42.5 年 → 2025年 37.8 年、-11.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.5 分 → 2025年 15.5 分、+34.8 ％と大きく増加)
橋本駅 32.2 万/㎡(昨年同期比 -22.2 ％)
橋本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -22.2％( -9.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 70 件(１年前(2024年)に比べて -42.1％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 27.0年から +18.4 ％増)。平均専有面積は 61.9 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から +6.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.9 分 → 2025年 10.6 分、-10.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 64.5 ％ → 2025年 64.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.0 年 → 2025年 31.9 年、+18.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.4 ％ → 2025年 22.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 1.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示