
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +0.6%( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 318 件(1年前(2024年)に比べて +0.3%( +1件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 24.9年(昨年 22.8年から +9.4 %増)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 59.4 ㎡から +2.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは横浜駅で昨年に比べ +26.7 %、単価は 114 万円/㎡となった。
上位 1 駅(横浜駅)は +26.7 %(単価 +24.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(戸塚駅)は -17.9 %(単価 -8.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 % → 2025年 6.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 % → 2025年 3.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 % → 2025年 22.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 5.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +26.7%( +24.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 81 件(1年前(2024年)に比べて -3.6%( -3件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -17.9%( -8.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 83 件(1年前(2024年)に比べて +25.8%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR上野東京ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
川崎駅 | 81.8万/㎡ (21.3年/53.6㎡) | 85.3万/㎡ (19.6年/50.2㎡) | 78.5万/㎡ (19.5年/52.7㎡) |
横浜駅 | 114万/㎡ (22.0年/54.5㎡) | 89.7万/㎡ (24.6年/57.1㎡) | 75.0万/㎡ (22.1年/47.3㎡) |
戸塚駅 | 36.6万/㎡ (30.3年/69.7㎡) | 44.6万/㎡ (26.6年/69.5㎡) | 44.0万/㎡ (23.7年/68.4㎡) |
大船駅 | 56.9万/㎡ (29.3年/72.2㎡) | 54.1万/㎡ (22.4年/78.0㎡) | 51.4万/㎡ (20.0年/82.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
横浜駅 113.7 万/㎡(昨年同期比 +26.7 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +26.7%( +24.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 81 件(1年前(2024年)に比べて -3.6%( -3件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 24.6年から -10.7 %減)。平均専有面積は 54.5 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から -4.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 24.6 年 → 2025年 22.0 年、-10.7 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.1 分 → 2025年 9.1 分、-18.0 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 % → 2025年 16.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.6 % → 2025年 19.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 % → 2025年 39.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 % → 2025年 2.5 %)
戸塚駅 36.6 万/㎡(昨年同期比 -17.9 %)
戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -17.9%( -8.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 83 件(1年前(2024年)に比べて +25.8%( +17件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 26.6年から +13.7 %増)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から +0.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 % → 2025年 3.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.6 年 → 2025年 30.3 年、+13.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 % → 2025年 33.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 % → 2025年 10.2 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示