【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の都営新宿線 (新宿駅～篠崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.1％( +7.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 709 件(１年前(2024年)に比べて -50.3％( -717件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 22.2年から +11.1 ％増)。平均専有面積は 55.5 ㎡ (昨年 52.8 ㎡から +5.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。市ケ谷駅、九段下駅、小川町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小川町駅で昨年に比べ +37.8 ％、単価は 150 万円/㎡となった。
上位 2 駅(小川町駅、市ケ谷駅)は +32.7 ％(単価 +44.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大島駅、篠崎駅)は -10.6 ％(単価 -8.3 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.2 年 → 2025年 24.7 年、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.5 ％ → 2025年 20.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.1 ％ → 2025年 41.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった市ケ谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は220万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +27.7％( +47.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2024年)に比べて -59.3％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった篠崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.6％( -3.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -41.9％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 都営新宿線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宿駅 | 119万/㎡ (39.5年/33.8㎡) | 122万/㎡ (32.5年/33.1㎡) | 116万/㎡ (31.6年/33.2㎡) |
| 新宿三丁目駅 | 111万/㎡ (32.4年/28.6㎡) | 114万/㎡ (30.1年/38.9㎡) | 98.8万/㎡ (32.4年/29.3㎡) |
| 曙橋駅 | 127万/㎡ (29.3年/45.6㎡) | 125万/㎡ (26.8年/46.2㎡) | 124万/㎡ (22.2年/51.2㎡) |
| 市ケ谷駅 | 220万/㎡ (26.0年/65.1㎡) | 172万/㎡ (25.8年/53.7㎡) | 141万/㎡ (26.1年/51.6㎡) |
| 九段下駅 | 196万/㎡ (22.2年/56.8㎡) | 156万/㎡ (24.0年/46.2㎡) | 155万/㎡ (22.8年/51.7㎡) |
| 神保町駅 | 209万/㎡ (20.8年/46.1㎡) | 202万/㎡ (17.7年/54.0㎡) | 174万/㎡ (14.8年/48.6㎡) |
| 小川町駅 | 150万/㎡ (19.0年/31.0㎡) | 109万/㎡ (29.6年/21.2㎡) | 136万/㎡ (19.1年/27.7㎡) |
| 岩本町駅 | 150万/㎡ (11.9年/48.8㎡) | 135万/㎡ (14.2年/36.3㎡) | 130万/㎡ (12.8年/37.6㎡) |
| 馬喰横山駅 | 161万/㎡ (18.3年/43.8㎡) | 141万/㎡ (17.2年/39.2㎡) | 129万/㎡ (15.8年/43.2㎡) |
| 浜町駅 | 158万/㎡ (18.2年/51.5㎡) | 132万/㎡ (20.4年/46.1㎡) | 120万/㎡ (18.2年/48.4㎡) |
| 森下駅 | 108万/㎡ (20.1年/43.4㎡) | 107万/㎡ (19.0年/43.3㎡) | 96.1万/㎡ (18.5年/49.6㎡) |
| 菊川駅 | 104万/㎡ (22.5年/49.6㎡) | 103万/㎡ (18.6年/43.3㎡) | 97.2万/㎡ (17.8年/40.4㎡) |
| 住吉駅 | 109万/㎡ (24.7年/58.0㎡) | 100万/㎡ (19.7年/56.0㎡) | 98.3万/㎡ (16.2年/60.9㎡) |
| 西大島駅 | 87.9万/㎡ (23.8年/54.5㎡) | 87.5万/㎡ (20.3年/56.3㎡) | 85.7万/㎡ (20.2年/57.6㎡) |
| 大島駅 | 70.5万/㎡ (32.8年/58.5㎡) | 83.5万/㎡ (23.3年/55.6㎡) | 71.0万/㎡ (23.9年/57.3㎡) |
| 東大島駅 | 64.8万/㎡ (30.6年/69.4㎡) | 66.0万/㎡ (27.8年/65.0㎡) | 60.2万/㎡ (26.1年/66.8㎡) |
| 船堀駅 | 74.0万/㎡ (20.5年/71.3㎡) | 64.4万/㎡ (23.0年/68.4㎡) | 65.7万/㎡ (18.9年/69.1㎡) |
| 一之江駅 | 61.0万/㎡ (19.8年/71.6㎡) | 57.1万/㎡ (20.3年/68.1㎡) | 57.2万/㎡ (18.1年/68.6㎡) |
| 瑞江駅 | 58.8万/㎡ (22.9年/70.8㎡) | 56.4万/㎡ (21.6年/67.1㎡) | 55.7万/㎡ (20.2年/70.4㎡) |
| 篠崎駅 | 57.8万/㎡ (21.4年/65.0㎡) | 61.3万/㎡ (17.4年/63.7㎡) | 63.3万/㎡ (15.9年/68.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小川町駅 150.5 万/㎡(昨年同期比 +37.8 ％)
小川町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は150万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +37.8％( +41.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.0年(昨年 29.6年から -36.0 ％減)。平均専有面積は 31.0 ㎡ (昨年 21.2 ㎡から +45.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.6 年 → 2025年 19.0 年、-36.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 3.4 分 → 2025年 3.8 分、+12.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 60.0 ％)
市ケ谷駅 220.3 万/㎡(昨年同期比 +27.7 ％)
市ケ谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は220万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +27.7％( +47.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(１年前(2024年)に比べて -59.3％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 25.8年から +0.8 ％増)。平均専有面積は 65.1 ㎡ (昨年 53.7 ㎡から +21.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 55.8 ％ → 2025年 68.6 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.3 ％ → 2025年 5.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.9 ％ → 2025年 28.6 ％)
大島駅 70.5 万/㎡(昨年同期比 -15.6 ％)
大島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -15.6％( -13.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 51 件(１年前(2024年)に比べて -66.9％( -103件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 23.3年から +41.3 ％増)。平均専有面積は 58.5 ㎡ (昨年 55.6 ㎡から +5.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 ％ → 2025年 13.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.3 年 → 2025年 32.8 年、+41.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 7.7 分 → 2025年 8.7 分、+13.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.1 ％ → 2025年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 15.7 ％)
篠崎駅 57.8 万/㎡(昨年同期比 -5.6 ％)
篠崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.6％( -3.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -41.9％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 17.4年から +23.0 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 63.7 ㎡から +2.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.5 ％ → 2025年 11.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.3 ％ → 2025年 38.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.4 年 → 2025年 21.4 年、+23.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.5 分 → 2025年 11.4 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.0 ％ → 2025年 5.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 5.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示