【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の東急池上線 (五反田駅～蒲田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は97.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +1.8％( +1.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 161 件(１年前(2023年)に比べて -27.8％( -62件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 26.6年から -0.4 ％減)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 46.0 ㎡から +11.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大崎広小路駅、戸越銀座駅、旗の台駅、御嶽山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大崎広小路駅で昨年に比べ +61.5 ％、単価は 147 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大崎広小路駅、旗の台駅)は +53.4 ％(単価 +46.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(久が原駅、石川台駅)は -32.2 ％(単価 -36.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 2.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.4 ％ → 2024年 42.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.1 ％ → 2024年 21.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 39.5 ％ → 2024年 36.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大崎広小路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は147万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +61.5％( +55.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久が原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -45.4％( -56.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急池上線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 五反田駅 | 132万/㎡ (23.2年/46.4㎡) | 125万/㎡ (26.6年/50.2㎡) | 101万/㎡ (31.0年/38.8㎡) |
| 大崎広小路駅 | 147万/㎡ (12.3年/37.5㎡) | 90.7万/㎡ (35.4年/36.7㎡) | 94.3万/㎡ (22.1年/31.7㎡) |
| 戸越銀座駅 | 117万/㎡ (32.4年/30.0㎡) | 91.6万/㎡ (34.6年/34.3㎡) | 105万/㎡ (19.4年/50.5㎡) |
| 荏原中延駅 | 108万/㎡ (21.9年/27.9㎡) | 113万/㎡ (17.0年/38.7㎡) | 103万/㎡ (19.4年/36.7㎡) |
| 旗の台駅 | 121万/㎡ (22.1年/63.3㎡) | 83.2万/㎡ (34.8年/48.3㎡) | 86.6万/㎡ (30.4年/65.0㎡) |
| 長原駅 | 80.5万/㎡ (28.3年/59.0㎡) | 81.9万/㎡ (27.7年/42.9㎡) | 78.6万/㎡ (26.5年/39.2㎡) |
| 洗足池駅 | 98.1万/㎡ (21.2年/67.1㎡) | 113万/㎡ (20.8年/18.3㎡) | 82.5万/㎡ (25.8年/15.0㎡) |
| 石川台駅 | 68.7万/㎡ (39.8年/52.0㎡) | 84.9万/㎡ (33.8年/65.0㎡) | 87.9万/㎡ (24.5年/49.3㎡) |
| 雪が谷大塚駅 | 96.2万/㎡ (27.3年/51.4㎡) | 92.6万/㎡ (27.2年/38.2㎡) | 96.9万/㎡ (19.3年/49.4㎡) |
| 御嶽山駅 | 100万/㎡ (17.8年/50.5㎡) | 80.6万/㎡ (24.9年/55.5㎡) | 86.0万/㎡ (20.9年/49.1㎡) |
| 久が原駅 | 67.6万/㎡ (31.8年/60.0㎡) | 124万/㎡ (18.4年/62.5㎡) | 74.1万/㎡ (27.6年/50.7㎡) |
| 千鳥町駅 | 80.6万/㎡ (32.1年/55.0㎡) | 69.5万/㎡ (33.4年/60.0㎡) | 83.3万/㎡ (22.8年/49.0㎡) |
| 池上駅 | 84.0万/㎡ (22.2年/58.3㎡) | 84.8万/㎡ (24.8年/41.8㎡) | 79.3万/㎡ (25.1年/50.2㎡) |
| 蓮沼駅 | 72.9万/㎡ (30.9年/56.0㎡) | 78.1万/㎡ (30.2年/30.0㎡) | 87.5万/㎡ (21.0年/42.7㎡) |
| 蒲田駅 | 87.2万/㎡ (28.5年/51.2㎡) | 86.1万/㎡ (25.1年/45.1㎡) | 88.8万/㎡ (25.3年/32.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大崎広小路駅 146.6 万/㎡(昨年同期比 +61.5 ％)
大崎広小路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は147万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +61.5％( +55.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 35.4年から -65.4 ％減)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 36.7 ㎡から +2.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.4 年 → 2024年 12.3 年、-65.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.7 分 → 2024年 6.5 分、+143.8 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
旗の台駅 120.9 万/㎡(昨年同期比 +45.3 ％)
旗の台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は121万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +45.3％( +37.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.1年(昨年 34.8年から -36.4 ％減)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +31.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.8 年 → 2024年 22.1 年、-36.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 66.7 ％)
久が原駅 67.6 万/㎡(昨年同期比 -45.4 ％)
久が原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -45.4％( -56.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 18.4年から +72.8 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -4.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 5.6 分 → 2024年 3.7 分、-34.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.4 年 → 2024年 31.8 年、+72.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 100.0 ％)
石川台駅 68.7 万/㎡(昨年同期比 -19.0 ％)
石川台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -19.0％( -16.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +42.9％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.8年(昨年 33.8年から +17.8 ％増)。平均専有面積は 52.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -20.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 33.8 年 → 2024年 39.8 年、+17.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.6 分 → 2024年 5.6 分、+56.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示