【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の東海道新幹線 (熱海駅～浜松駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.1％( -1.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 310 件(１年前(2024年)に比べて -34.7％( -165件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 26.3年から +18.6 ％増)。平均専有面積は 68.6 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から -1.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。掛川駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新富士駅で昨年に比べ +114.3 ％、単価は 21.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新富士駅、掛川駅)は +63.0 ％(単価 +7.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(熱海駅、浜松駅)は -16.8 ％(単価 -6.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 22.5 分 → 2025年 19.0 分、-15.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 51.5 ％ → 2025年 49.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.8 ％ → 2025年 8.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.3 年 → 2025年 31.2 年、+18.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 ％ → 2025年 28.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 1.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった掛川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +11.7％( +3.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新富士駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +114.3％( +11.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 東海道新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 熱海駅 | 32.5万/㎡ (37.9年/66.8㎡) | 43.2万/㎡ (35.0年/71.7㎡) | 46.1万/㎡ (31.1年/67.1㎡) |
| 三島駅 | 32.1万/㎡ (23.0年/75.2㎡) | 34.0万/㎡ (19.5年/77.0㎡) | 30.8万/㎡ (20.4年/75.9㎡) |
| 新富士駅 | 21.4万/㎡ (18.0年/70.0㎡) | 10.0万/㎡ (40.8年/45.0㎡) | - |
| 静岡駅 | 34.7万/㎡ (28.5年/68.0㎡) | 34.1万/㎡ (26.0年/67.3㎡) | 34.5万/㎡ (25.7年/65.4㎡) |
| 掛川駅 | 37.3万/㎡ (21.3年/95.0㎡) | 33.4万/㎡ (21.2年/63.2㎡) | 41.1万/㎡ (8.1年/73.8㎡) |
| 浜松駅 | 23.8万/㎡ (27.7年/69.0㎡) | 26.1万/㎡ (26.3年/69.3㎡) | 25.0万/㎡ (25.5年/66.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新富士駅 21.4 万/㎡(昨年同期比 +114.3 ％)
新富士駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +114.3％( +11.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.0年(昨年 40.8年から -55.8 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +55.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 40.8 年 → 2025年 18.0 年、-55.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.0 分 → 2025年 6.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
掛川駅 37.3 万/㎡(昨年同期比 +11.7 ％)
掛川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +11.7％( +3.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 21.2年から +0.1 ％増)。平均専有面積は 95.0 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から +50.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 11.1 分 → 2025年 6.0 分、-45.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
熱海駅 32.5 万/㎡(昨年同期比 -24.8 ％)
熱海駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -24.8％( -10.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 110 件(１年前(2024年)に比べて +144.4％( +65件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.9年(昨年 35.0年から +8.3 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -6.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.2 分 → 2025年 9.2 分、-30.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 20.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.8 ％ → 2025年 46.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.9 ％ → 2025年 41.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.2 ％ → 2025年 4.5 ％)
浜松駅 23.8 万/㎡(昨年同期比 -8.7 ％)
浜松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -8.7％( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 100 件(１年前(2024年)に比べて -54.3％( -119件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 26.3年から +5.2 ％増)。平均専有面積は 69.0 ㎡ (昨年 69.3 ㎡から -0.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.3 ％ → 2025年 51.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.0 ％ → 2025年 18.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 ％ → 2025年 3.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示