【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR京浜東北線 (川崎駅~横浜駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.2%( +3.5万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 582 件(1年前(2024年)に比べて -50.4%( -591件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 22.2年から +2.9 %増)。平均専有面積は 54.1 ㎡ (昨年 53.9 ㎡から +0.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅減少、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは横浜駅で昨年に比べ +12.9 %、単価は 119 万円/㎡となった。
上位 1 駅(横浜駅)は +12.9 %(単価 +13.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(新子安駅)は -7.4 %(単価 -5.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 % → 2025年 5.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 % → 2025年 3.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.8 % → 2025年 14.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.6 % → 2025年 6.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.9%( +13.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2024年)に比べて -51.5%( -156件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -4.8%( -2.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 108 件(1年前(2024年)に比べて -58.0%( -149件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR京浜東北線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 85.5万/㎡ (20.9年/51.3㎡) | 84.7万/㎡ (19.3年/48.6㎡) | 76.1万/㎡ (20.5年/51.9㎡) |
| 鶴見駅 | 53.9万/㎡ (28.8年/58.6㎡) | 56.6万/㎡ (27.5年/60.4㎡) | 56.5万/㎡ (24.7年/60.7㎡) |
| 新子安駅 | 68.6万/㎡ (21.8年/55.9㎡) | 74.1万/㎡ (20.2年/56.9㎡) | 67.0万/㎡ (20.4年/57.9㎡) |
| 東神奈川駅 | 79.9万/㎡ (24.6年/57.0㎡) | 85.1万/㎡ (21.1年/57.4㎡) | 73.5万/㎡ (22.0年/56.6㎡) |
| 横浜駅 | 119万/㎡ (21.4年/54.4㎡) | 105万/㎡ (23.0年/55.8㎡) | 82.7万/㎡ (23.4年/50.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
横浜駅 118.6 万/㎡(昨年同期比 +12.9 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.9%( +13.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2024年)に比べて -51.5%( -156件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 23.0年から -6.8 %減)。平均専有面積は 54.4 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から -2.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.9 % → 2025年 20.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.9 % → 2025年 14.3 %)
新子安駅 68.6 万/㎡(昨年同期比 -7.4 %)
新子安駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -7.4%( -5.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 28 件(1年前(2024年)に比べて -57.6%( -38件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 20.2年から +8.0 %増)。平均専有面積は 55.9 ㎡ (昨年 56.9 ㎡から -1.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 47.0 % → 2025年 57.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 % → 2025年 3.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.9 % → 2025年 42.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示