【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +3.8%( +2.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 379 件(1年前(2024年)に比べて +19.6%( +62件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 22.8年から +7.0 %増)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 59.4 ㎡から -0.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。横浜駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは横浜駅で昨年に比べ +28.5 %、単価は 115 万円/㎡となった。
上位 1 駅(横浜駅)は +28.5 %(単価 +25.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(戸塚駅)は -16.6 %(単価 -7.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 % → 2025年 5.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 % → 2025年 3.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 % → 2025年 20.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 5.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +28.5%( +25.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 93 件(1年前(2024年)に比べて +10.7%( +9件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -16.6%( -7.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 96 件(1年前(2024年)に比べて +45.5%( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR上野東京ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 84.0万/㎡ (21.0年/51.5㎡) | 85.3万/㎡ (19.6年/50.2㎡) | 78.5万/㎡ (19.5年/52.7㎡) |
| 横浜駅 | 115万/㎡ (21.9年/53.5㎡) | 89.7万/㎡ (24.6年/57.1㎡) | 75.0万/㎡ (22.1年/47.3㎡) |
| 戸塚駅 | 37.2万/㎡ (30.4年/69.2㎡) | 44.6万/㎡ (26.6年/69.5㎡) | 44.0万/㎡ (23.7年/68.4㎡) |
| 大船駅 | 62.9万/㎡ (26.9年/72.2㎡) | 54.1万/㎡ (22.4年/78.0㎡) | 51.4万/㎡ (20.0年/82.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
横浜駅 115.3 万/㎡(昨年同期比 +28.5 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +28.5%( +25.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 93 件(1年前(2024年)に比べて +10.7%( +9件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 24.6年から -11.1 %減)。平均専有面積は 53.5 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から -6.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 24.6 年 → 2025年 21.9 年、-11.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.1 分 → 2025年 9.4 分、-15.8 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 % → 2025年 14.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.6 % → 2025年 18.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 % → 2025年 38.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 % → 2025年 3.2 %)
戸塚駅 37.2 万/㎡(昨年同期比 -16.6 %)
戸塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -16.6%( -7.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 96 件(1年前(2024年)に比べて +45.5%( +30件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 26.6年から +14.2 %増)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から -0.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 % → 2025年 3.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.6 年 → 2025年 30.4 年、+14.2 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.3 分 → 2025年 19.4 分、+12.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 % → 2025年 42.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 % → 2025年 30.9 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示