【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の横浜みなとみらい線 (横浜駅~元町・中華街駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +8.0%( +9.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 290 件(1年前(2024年)に比べて -48.9%( -278件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 21.1年から +2.7 %増)。平均専有面積は 58.0 ㎡ (昨年 59.3 ㎡から -2.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。横浜駅、新高島駅、馬車道駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新高島駅で昨年に比べ +15.3 %、単価は 218 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新高島駅、横浜駅)は +14.1 %(単価 +21.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(元町・中華街駅、みなとみらい駅)は +1.7 %(単価 +3.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.6 分 → 2025年 6.7 分、-12.2 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 % → 2025年 23.6 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.1 % → 2025年 7.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.6 % → 2025年 15.9 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 % → 2025年 3.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新高島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は218万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +15.3%( +28.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -87.5%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった元町・中華街駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.9%( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 59 件(1年前(2024年)に比べて -42.2%( -43件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 横浜みなとみらい線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横浜駅 | 119万/㎡ (21.4年/54.4㎡) | 105万/㎡ (23.0年/55.8㎡) | 82.7万/㎡ (23.4年/50.7㎡) |
| 新高島駅 | 218万/㎡ (8.3年/110㎡) | 189万/㎡ (7.3年/73.8㎡) | 162万/㎡ (6.5年/66.4㎡) |
| みなとみらい駅 | 162万/㎡ (17.9年/70.6㎡) | 156万/㎡ (15.8年/71.7㎡) | 139万/㎡ (14.8年/75.5㎡) |
| 馬車道駅 | 156万/㎡ (11.2年/69.0㎡) | 141万/㎡ (15.5年/59.8㎡) | 139万/㎡ (11.2年/61.6㎡) |
| 日本大通り駅 | 114万/㎡ (23.1年/36.4㎡) | 108万/㎡ (18.9年/44.6㎡) | 99.9万/㎡ (17.9年/43.3㎡) |
| 元町・中華街駅 | 92.0万/㎡ (27.9年/59.2㎡) | 92.9万/㎡ (23.5年/64.5㎡) | 106万/㎡ (20.2年/60.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新高島駅 218.2 万/㎡(昨年同期比 +15.3 %)
新高島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は218万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +15.3%( +28.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -87.5%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 7.3年から +13.8 %増)。平均専有面積は 110.0 ㎡ (昨年 73.8 ㎡から +49.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 7.3 年 → 2025年 8.3 年、+13.8 %と増加)
横浜駅 118.6 万/㎡(昨年同期比 +12.9 %)
横浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.9%( +13.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 147 件(1年前(2024年)に比べて -51.5%( -156件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 23.0年から -6.8 %減)。平均専有面積は 54.4 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から -2.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.9 % → 2025年 20.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.9 % → 2025年 14.3 %)
元町・中華街駅 92.0 万/㎡(昨年同期比 -0.9 %)
元町・中華街駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.9%( -0.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 59 件(1年前(2024年)に比べて -42.2%( -43件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 23.5年から +18.9 %増)。平均専有面積は 59.2 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -8.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.1 分 → 2025年 5.5 分、-23.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.8 % → 2025年 45.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.1 % → 2025年 44.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.5 年 → 2025年 27.9 年、+18.9 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.6 % → 2025年 32.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 % → 2025年 13.2 %)
みなとみらい駅 162.4 万/㎡(昨年同期比 +4.4 %)
みなとみらい駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は162万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.4%( +6.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 50 件(1年前(2024年)に比べて -32.4%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 15.8年から +13.0 %増)。平均専有面積は 70.6 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -1.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 3.6 分 → 2025年 3.2 分、-10.2 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.7 % → 2025年 46.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 15.8 年 → 2025年 17.9 年、+13.0 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 % → 2025年 24.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示