
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の横浜みなとみらい線 (横浜駅~元町・中華街駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +17.5%( +18.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 117 件(1年前(2023年)に比べて -17.6%( -25件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 20.2年から -0.2 %減)。平均専有面積は 58.7 ㎡ (昨年 59.7 ㎡から -1.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。横浜駅、新高島駅、日本大通り駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新高島駅で昨年に比べ +33.3 %、単価は 210 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新高島駅、日本大通り駅)は +33.0 %(単価 +41.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(馬車道駅、元町・中華街駅)は -3.5 %(単価 -7.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.1 % → 2024年 10.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.8 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.8 % → 2024年 11.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 % → 2024年 4.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新高島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は210万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +33.3%( +52.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった元町・中華街駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.3%( +8.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -29.6%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
横浜みなとみらい線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
横浜駅 | 116万/㎡ (21.9年/53.3㎡) | 89.8万/㎡ (22.7年/53.9㎡) | 89.9万/㎡ (19.9年/58.8㎡) |
新高島駅 | 210万/㎡ (7.5年/81.7㎡) | 157万/㎡ (6.5年/70.0㎡) | - |
みなとみらい駅 | 167万/㎡ (14.7年/78.8㎡) | 140万/㎡ (16.3年/74.8㎡) | 138万/㎡ (15.1年/75.8㎡) |
馬車道駅 | 124万/㎡ (20.2年/51.7㎡) | 146万/㎡ (11.8年/73.8㎡) | 133万/㎡ (10.9年/56.0㎡) |
日本大通り駅 | 123万/㎡ (19.5年/40.6㎡) | 92.6万/㎡ (18.7年/46.7㎡) | 101万/㎡ (21.4年/37.5㎡) |
元町・中華街駅 | 104万/㎡ (19.8年/71.8㎡) | 96.4万/㎡ (21.6年/59.6㎡) | 80.7万/㎡ (25.8年/65.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新高島駅 209.5 万/㎡(昨年同期比 +33.3 %)
新高島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は210万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +33.3%( +52.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.5年(昨年 6.5年から +15.4 %増)。平均専有面積は 81.7 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +16.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 6.5 年 → 2024年 7.5 年、+15.4 %と増加)
日本大通り駅 122.9 万/㎡(昨年同期比 +32.7 %)
日本大通り駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +32.7%( +30.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて +33.3%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 18.7年から +4.5 %増)。平均専有面積は 40.6 ㎡ (昨年 46.7 ㎡から -12.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 87.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 12.5 %)
馬車道駅 123.8 万/㎡(昨年同期比 -15.3 %)
馬車道駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は124万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -15.3%( -22.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 11.8年から +71.6 %増)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 73.8 ㎡から -29.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 55.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.8 年 → 2024年 20.2 年、+71.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 1.5 分 → 2024年 2.6 分、+70.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 55.6 %)
元町・中華街駅 104.3 万/㎡(昨年同期比 +8.3 %)
元町・中華街駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.3%( +8.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(1年前(2023年)に比べて -29.6%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 21.6年から -8.0 %減)。平均専有面積は 71.8 ㎡ (昨年 59.6 ㎡から +20.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.3 分 → 2024年 6.6 分、-10.5 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 37.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 % → 2024年 10.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 59.3 % → 2024年 68.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 % → 2024年 12.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示