【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の東急田園都市線 (二子新地駅～中央林間駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -7.8％( -4.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 863 件(１年前(2024年)に比べて -47.1％( -769件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 26.0年から +8.2 ％増)。平均専有面積は 70.2 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +2.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。つきみ野駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはつきみ野駅で昨年に比べ +17.3 ％、単価は 48.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(つきみ野駅、中央林間駅)は +11.3 ％(単価 +5.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(田奈駅、梶が谷駅)は -33.3 ％(単価 -20.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 4.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.5 ％ → 2025年 26.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.0 ％ → 2025年 16.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は75.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -0.2％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -40.6％( -26件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田奈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -45.7％( -28.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -78.9％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 二子新地駅 | 68.9万/㎡ (27.0年/61.2㎡) | 77.2万/㎡ (23.8年/57.2㎡) | 75.0万/㎡ (21.5年/55.5㎡) |
| 高津駅 | 75.2万/㎡ (20.1年/66.1㎡) | 75.3万/㎡ (20.0年/64.1㎡) | 79.2万/㎡ (16.4年/56.5㎡) |
| 溝の口駅 | 66.5万/㎡ (27.5年/71.7㎡) | 69.2万/㎡ (23.0年/69.4㎡) | 69.4万/㎡ (22.6年/70.2㎡) |
| 梶が谷駅 | 49.8万/㎡ (32.5年/67.6㎡) | 63.0万/㎡ (26.6年/64.6㎡) | 56.1万/㎡ (27.7年/71.2㎡) |
| 宮崎台駅 | 63.8万/㎡ (26.7年/67.6㎡) | 68.5万/㎡ (24.9年/65.0㎡) | 71.7万/㎡ (19.5年/59.4㎡) |
| 宮前平駅 | 47.9万/㎡ (32.7年/68.2㎡) | 52.2万/㎡ (31.7年/69.0㎡) | 48.6万/㎡ (30.2年/69.2㎡) |
| 鷺沼駅 | 59.9万/㎡ (27.4年/69.3㎡) | 64.2万/㎡ (25.2年/66.9㎡) | 61.7万/㎡ (23.4年/69.5㎡) |
| たまプラーザ駅 | 68.4万/㎡ (27.0年/72.4㎡) | 79.9万/㎡ (25.2年/72.1㎡) | 70.8万/㎡ (23.7年/74.6㎡) |
| あざみ野駅 | 51.9万/㎡ (34.1年/70.5㎡) | 62.3万/㎡ (30.1年/70.8㎡) | 59.5万/㎡ (29.0年/73.1㎡) |
| 江田駅 | 51.3万/㎡ (27.2年/65.4㎡) | 55.5万/㎡ (25.2年/68.5㎡) | 57.8万/㎡ (21.4年/74.4㎡) |
| 市が尾駅 | 57.4万/㎡ (25.9年/68.2㎡) | 59.1万/㎡ (22.5年/68.8㎡) | 58.9万/㎡ (21.9年/67.2㎡) |
| 藤が丘駅 | 54.0万/㎡ (27.3年/72.9㎡) | 61.5万/㎡ (23.7年/67.7㎡) | 54.0万/㎡ (24.5年/70.4㎡) |
| 青葉台駅 | 50.5万/㎡ (33.3年/76.9㎡) | 48.8万/㎡ (33.2年/76.4㎡) | 49.3万/㎡ (32.6年/73.0㎡) |
| 田奈駅 | 33.5万/㎡ (40.1年/48.8㎡) | 61.7万/㎡ (27.4年/50.3㎡) | 35.9万/㎡ (36.1年/62.5㎡) |
| 長津田駅 | 52.7万/㎡ (27.4年/70.5㎡) | 50.0万/㎡ (27.9年/69.1㎡) | 49.2万/㎡ (27.8年/70.8㎡) |
| つきみ野駅 | 48.0万/㎡ (20.2年/72.7㎡) | 40.9万/㎡ (25.4年/68.2㎡) | 43.1万/㎡ (21.5年/68.1㎡) |
| 中央林間駅 | 62.7万/㎡ (19.6年/70.9㎡) | 59.5万/㎡ (18.6年/70.9㎡) | 57.5万/㎡ (16.0年/68.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
つきみ野駅 48.0 万/㎡(昨年同期比 +17.3 ％)
つきみ野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +17.3％( +7.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 30 件(１年前(2024年)に比べて -28.6％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 25.4年から -20.3 ％減)。平均専有面積は 72.7 ㎡ (昨年 68.2 ㎡から +6.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.4 年 → 2025年 20.2 年、-20.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.1 ％ → 2025年 23.3 ％)
中央林間駅 62.7 万/㎡(昨年同期比 +5.3 ％)
中央林間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +5.3％( +3.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2024年)に比べて -55.7％( -44件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 18.6年から +5.0 ％増)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 70.9 ㎡から -0.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.3 ％ → 2025年 11.4 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.8 ％ → 2025年 17.6 ％)
田奈駅 33.5 万/㎡(昨年同期比 -45.7 ％)
田奈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -45.7％( -28.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -78.9％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 27.4年から +46.3 ％増)。平均専有面積は 48.8 ㎡ (昨年 50.3 ㎡から -3.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.4 年 → 2025年 40.1 年、+46.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.6 分 → 2025年 11.5 分、+73.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.2 ％ → 2025年 75.0 ％)
梶が谷駅 49.8 万/㎡(昨年同期比 -21.0 ％)
梶が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.0％( -13.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 42 件(１年前(2024年)に比べて -34.4％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 26.6年から +22.2 ％増)。平均専有面積は 67.6 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.5 ％ → 2025年 15.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.6 年 → 2025年 32.5 年、+22.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.2 ％ → 2025年 54.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.3 ％ → 2025年 31.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示