【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東急田園都市線 (二子新地駅～中央林間駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -8.8％( -5.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 497 件(１年前(2024年)に比べて +19.2％( +80件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 24.6年から +14.1 ％増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から +1.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長津田駅、中央林間駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長津田駅で昨年に比べ +30.0 ％、単価は 58.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長津田駅、中央林間駅)は +25.6 ％(単価 +13.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(梶が谷駅、あざみ野駅)は -24.2 ％(単価 -16.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.5 ％ → 2025年 17.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 24.6 年 → 2025年 28.1 年、+14.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.4 ％ → 2025年 40.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.3 ％ → 2025年 27.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった高津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.4％( +5.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて +18.8％( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田奈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -19.3％( -8.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急田園都市線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 二子新地駅 | 68.7万/㎡ (28.1年/63.1㎡) | 81.6万/㎡ (19.0年/60.6㎡) | 72.0万/㎡ (20.1年/62.0㎡) |
| 高津駅 | 77.0万/㎡ (20.6年/67.1㎡) | 71.7万/㎡ (19.3年/61.9㎡) | 73.2万/㎡ (18.1年/63.5㎡) |
| 溝の口駅 | 66.6万/㎡ (27.6年/69.7㎡) | 70.2万/㎡ (24.5年/67.2㎡) | 71.5万/㎡ (21.5年/72.2㎡) |
| 梶が谷駅 | 51.2万/㎡ (31.5年/67.9㎡) | 71.3万/㎡ (23.0年/60.0㎡) | 51.6万/㎡ (28.1年/73.0㎡) |
| 宮崎台駅 | 64.0万/㎡ (26.9年/66.3㎡) | 76.6万/㎡ (18.9年/61.6㎡) | 75.3万/㎡ (17.1年/59.9㎡) |
| 宮前平駅 | 43.0万/㎡ (34.6年/66.2㎡) | 49.1万/㎡ (30.4年/64.7㎡) | 52.7万/㎡ (27.7年/69.6㎡) |
| 鷺沼駅 | 57.6万/㎡ (28.2年/69.2㎡) | 63.7万/㎡ (24.3年/70.5㎡) | 62.3万/㎡ (22.1年/70.0㎡) |
| たまプラーザ駅 | 68.9万/㎡ (28.2年/69.0㎡) | 81.8万/㎡ (24.6年/71.8㎡) | 69.4万/㎡ (25.0年/72.0㎡) |
| あざみ野駅 | 52.4万/㎡ (31.8年/70.3㎡) | 65.6万/㎡ (27.6年/69.6㎡) | 58.8万/㎡ (28.8年/74.6㎡) |
| 江田駅 | 59.8万/㎡ (24.3年/63.6㎡) | 55.9万/㎡ (23.8年/69.0㎡) | 55.8万/㎡ (21.2年/78.6㎡) |
| 市が尾駅 | 61.6万/㎡ (20.5年/71.2㎡) | 60.5万/㎡ (20.8年/70.8㎡) | 60.7万/㎡ (19.6年/69.1㎡) |
| 藤が丘駅 | 53.5万/㎡ (27.7年/71.4㎡) | 53.5万/㎡ (22.3年/71.7㎡) | 47.9万/㎡ (28.6年/70.7㎡) |
| 青葉台駅 | 47.3万/㎡ (35.7年/75.1㎡) | 52.8万/㎡ (29.8年/76.7㎡) | 47.7万/㎡ (33.1年/69.8㎡) |
| 田奈駅 | 35.8万/㎡ (34.0年/45.0㎡) | 44.3万/㎡ (33.6年/60.7㎡) | 28.6万/㎡ (42.5年/60.0㎡) |
| 長津田駅 | 58.7万/㎡ (20.9年/73.6㎡) | 45.2万/㎡ (31.1年/70.4㎡) | 47.0万/㎡ (28.0年/71.5㎡) |
| つきみ野駅 | 41.8万/㎡ (26.6年/70.3㎡) | 41.5万/㎡ (25.4年/68.6㎡) | 34.1万/㎡ (26.7年/66.5㎡) |
| 中央林間駅 | 71.0万/㎡ (14.0年/72.4㎡) | 58.5万/㎡ (17.8年/71.7㎡) | 59.1万/㎡ (16.1年/68.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長津田駅 58.7 万/㎡(昨年同期比 +30.0 ％)
長津田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +30.0％( +13.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -8.7％( -2件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 31.1年から -32.8 ％減)。平均専有面積は 73.6 ㎡ (昨年 70.4 ㎡から +4.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.1 年 → 2025年 20.9 年、-32.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 71.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.6 ％ → 2025年 9.5 ％)
中央林間駅 71.0 万/㎡(昨年同期比 +21.3 ％)
中央林間駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +21.3％( +12.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -19.0％( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 17.8年から -21.5 ％減)。平均専有面積は 72.4 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.8 年 → 2025年 14.0 年、-21.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.2 分 → 2025年 8.4 分、-17.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.1 ％ → 2025年 29.4 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.8 ％ → 2025年 17.6 ％)
梶が谷駅 51.2 万/㎡(昨年同期比 -28.2 ％)
梶が谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -28.2％( -20.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 24 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 23.0年から +37.0 ％増)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +13.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.0 年 → 2025年 31.5 年、+37.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.2 分 → 2025年 9.0 分、+10.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
あざみ野駅 52.4 万/㎡(昨年同期比 -20.2 ％)
あざみ野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -20.2％( -13.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 36 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 27.6年から +15.3 ％増)。平均専有面積は 70.3 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 7.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 27.6 年 → 2025年 31.8 年、+15.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 43.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示