【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR埼京線 (戸田公園駅～大宮駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.0％( +4.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 186 件(１年前(2024年)に比べて -79.9％( -741件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 24.1年から -5.7 ％減)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から +4.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北与野駅、大宮駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮駅で昨年に比べ +14.2 ％、単価は 70.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大宮駅、北与野駅)は +12.4 ％(単価 +7.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(与野本町駅、南与野駅)は -17.0 ％(単価 -6.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 ％ → 2025年 5.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.9 ％ → 2025年 17.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 ％ → 2025年 4.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.3 ％ → 2025年 12.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +14.2％( +8.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 62 件(１年前(2024年)に比べて -76.6％( -203件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった与野本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -17.0％( -6.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -76.9％( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR埼京線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 戸田公園駅 | 57.4万/㎡ (20.5年/70.0㎡) | 54.2万/㎡ (21.0年/67.7㎡) | 54.7万/㎡ (20.1年/68.3㎡) |
| 戸田駅 | 47.2万/㎡ (22.6年/73.0㎡) | 52.8万/㎡ (23.0年/66.6㎡) | 44.7万/㎡ (27.4年/64.0㎡) |
| 北戸田駅 | 46.1万/㎡ (24.2年/66.1㎡) | 48.6万/㎡ (20.5年/68.3㎡) | 47.7万/㎡ (22.2年/69.1㎡) |
| 武蔵浦和駅 | 64.3万/㎡ (21.3年/71.7㎡) | 62.5万/㎡ (22.7年/66.0㎡) | 61.9万/㎡ (20.5年/66.2㎡) |
| 中浦和駅 | 52.2万/㎡ (24.6年/72.5㎡) | 48.5万/㎡ (23.4年/63.8㎡) | 54.3万/㎡ (19.4年/64.3㎡) |
| 南与野駅 | 35.1万/㎡ (23.2年/70.8㎡) | 42.3万/㎡ (27.0年/67.6㎡) | 37.4万/㎡ (27.3年/64.4㎡) |
| 与野本町駅 | 31.1万/㎡ (36.1年/66.7㎡) | 37.5万/㎡ (32.8年/64.7㎡) | 31.0万/㎡ (35.5年/65.6㎡) |
| 北与野駅 | 67.9万/㎡ (24.4年/71.1㎡) | 61.4万/㎡ (25.3年/71.3㎡) | 61.3万/㎡ (26.4年/72.1㎡) |
| 大宮駅 | 70.7万/㎡ (21.5年/66.5㎡) | 61.9万/㎡ (25.5年/63.4㎡) | 61.0万/㎡ (23.9年/64.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮駅 70.7 万/㎡(昨年同期比 +14.2 ％)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +14.2％( +8.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 62 件(１年前(2024年)に比べて -76.6％( -203件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 25.5年から -15.7 ％減)。平均専有面積は 66.5 ㎡ (昨年 63.4 ㎡から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.5 年 → 2025年 21.5 年、-15.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.4 分 → 2025年 10.6 分、-14.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 16.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 15.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.5 ％ → 2025年 21.0 ％)
北与野駅 67.9 万/㎡(昨年同期比 +10.6 ％)
北与野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +10.6％( +6.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -82.0％( -82件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 25.3年から -3.8 ％減)。平均専有面積は 71.1 ㎡ (昨年 71.3 ㎡から -0.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.0 ％ → 2025年 38.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.7 ％ → 2025年 38.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.4 ％ → 2025年 11.1 ％)
与野本町駅 31.1 万/㎡(昨年同期比 -17.0 ％)
与野本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -17.0％( -6.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -76.9％( -30件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 32.8年から +10.1 ％増)。平均専有面積は 66.7 ㎡ (昨年 64.7 ㎡から +3.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 89.7 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 32.8 年 → 2025年 36.1 年、+10.1 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 ％ → 2025年 22.2 ％)
南与野駅 35.1 万/㎡(昨年同期比 -17.0 ％)
南与野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -17.0％( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -84.2％( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 27.0年から -14.1 ％減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 67.6 ㎡から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.0 年 → 2025年 23.2 年、-14.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.5 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.8 分 → 2025年 19.5 分、+23.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示