【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の東武東上本線 (和光市駅～小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.8％( -1.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 604 件(１年前(2024年)に比べて -50.2％( -608件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.4年(昨年 28.0年から +8.4 ％増)。平均専有面積は 68.2 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から -0.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。ほとんどの駅において下落した。霞ケ関駅、小川町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小川町駅で昨年に比べ +78.1 ％、単価は 13.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(小川町駅、霞ケ関駅)は +52.4 ％(単価 +5.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(川越市駅、東松山駅)は -32.3 ％(単価 -10.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.6 ％ → 2025年 20.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.6 ％ → 2025年 31.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 45.6 ％ → 2025年 48.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.2％( -1.8万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 50 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -40件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴ケ島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.6％( -0.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -55.6％( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和光市駅 | 53.7万/㎡ (29.8年/70.9㎡) | 55.5万/㎡ (27.2年/69.2㎡) | 52.7万/㎡ (25.6年/69.2㎡) |
| 朝霞駅 | 45.4万/㎡ (25.6年/66.3㎡) | 48.4万/㎡ (21.8年/66.3㎡) | 46.1万/㎡ (25.6年/64.5㎡) |
| 朝霞台駅 | 46.8万/㎡ (23.1年/69.5㎡) | 45.3万/㎡ (22.0年/68.6㎡) | 45.3万/㎡ (21.4年/70.1㎡) |
| 志木駅 | 45.0万/㎡ (27.5年/68.9㎡) | 46.6万/㎡ (25.4年/69.9㎡) | 45.0万/㎡ (26.3年/68.7㎡) |
| 柳瀬川駅 | 22.9万/㎡ (40.8年/74.3㎡) | 25.0万/㎡ (40.2年/75.1㎡) | 24.7万/㎡ (40.8年/73.8㎡) |
| みずほ台駅 | 25.9万/㎡ (35.9年/72.8㎡) | 29.5万/㎡ (30.7年/68.2㎡) | 26.4万/㎡ (34.8年/64.7㎡) |
| 鶴瀬駅 | 32.2万/㎡ (29.5年/68.6㎡) | 33.4万/㎡ (25.7年/65.2㎡) | 32.3万/㎡ (25.5年/67.3㎡) |
| ふじみ野駅 | 43.3万/㎡ (23.3年/77.8㎡) | 44.4万/㎡ (22.2年/77.9㎡) | 44.0万/㎡ (22.5年/78.2㎡) |
| 上福岡駅 | 33.6万/㎡ (25.2年/65.7㎡) | 32.3万/㎡ (24.3年/66.1㎡) | 29.8万/㎡ (27.7年/62.4㎡) |
| 新河岸駅 | 20.4万/㎡ (34.6年/61.7㎡) | 21.4万/㎡ (35.4年/49.1㎡) | 22.0万/㎡ (33.2年/55.0㎡) |
| 川越駅 | 32.1万/㎡ (32.9年/62.5㎡) | 33.8万/㎡ (30.3年/63.2㎡) | 31.4万/㎡ (30.9年/64.0㎡) |
| 川越市駅 | 24.4万/㎡ (44.1年/57.0㎡) | 37.4万/㎡ (28.4年/66.2㎡) | 34.0万/㎡ (31.6年/58.0㎡) |
| 霞ケ関駅 | 20.5万/㎡ (31.2年/80.0㎡) | 16.2万/㎡ (36.9年/74.4㎡) | 20.0万/㎡ (29.4年/85.0㎡) |
| 鶴ケ島駅 | 12.7万/㎡ (39.9年/78.8㎡) | 13.5万/㎡ (37.9年/76.8㎡) | 14.7万/㎡ (37.6年/72.7㎡) |
| 若葉駅 | 18.5万/㎡ (36.0年/68.0㎡) | 18.1万/㎡ (35.8年/66.4㎡) | 18.9万/㎡ (35.0年/65.5㎡) |
| 坂戸駅 | 20.6万/㎡ (30.6年/58.4㎡) | 24.2万/㎡ (27.7年/63.2㎡) | 24.3万/㎡ (28.4年/61.3㎡) |
| 北坂戸駅 | 15.2万/㎡ (36.2年/17.5㎡) | 17.1万/㎡ (34.0年/70.0㎡) | 20.2万/㎡ (29.4年/64.2㎡) |
| 高坂駅 | 12.9万/㎡ (36.0年/85.0㎡) | 14.9万/㎡ (35.0年/93.8㎡) | 13.4万/㎡ (33.9年/96.7㎡) |
| 東松山駅 | 16.8万/㎡ (28.4年/66.8㎡) | 23.9万/㎡ (25.4年/73.4㎡) | 19.3万/㎡ (26.1年/72.9㎡) |
| 小川町駅 | 13.0万/㎡ (36.0年/100㎡) | 7.3万/㎡ (35.0年/100㎡) | 9.6万/㎡ (32.2年/67.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小川町駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 +78.1 ％)
小川町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +78.1％( +5.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.0年(昨年 35.0年から +2.9 ％増)。平均専有面積は 100.0 ㎡ (昨年 100.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
霞ケ関駅 20.5 万/㎡(昨年同期比 +26.8 ％)
霞ケ関駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +26.8％( +4.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 36.9年から -15.4 ％減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 74.4 ㎡から +7.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 36.9 年 → 2025年 31.2 年、-15.4 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.6 分 → 2025年 20.7 分、+32.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
川越市駅 24.4 万/㎡(昨年同期比 -34.8 ％)
川越市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -34.8％( -13.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -52.4％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.1年(昨年 28.4年から +55.1 ％増)。平均専有面積は 57.0 ㎡ (昨年 66.2 ㎡から -13.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.4 年 → 2025年 44.1 年、+55.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 70.0 ％)
東松山駅 16.8 万/㎡(昨年同期比 -29.8 ％)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.8％( -7.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -76.6％( -36件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 25.4年から +11.9 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 73.4 ㎡から -9.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.4 年 → 2025年 28.4 年、+11.9 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.9 分 → 2025年 11.8 分、+50.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 46.7 ％ → 2025年 72.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示