【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東武東上本線 (和光市駅～小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.2％( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 286 件(１年前(2024年)に比べて -7.1％( -22件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 27.2年から +6.6 ％増)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 68.9 ㎡から +1.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。霞ケ関駅、小川町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは小川町駅で昨年に比べ +78.1 ％、単価は 13.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(小川町駅、霞ケ関駅)は +76.4 ％(単価 +8.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東松山駅、高坂駅)は -41.0 ％(単価 -12.9 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.0 ％ → 2025年 30.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.3 ％ → 2025年 46.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -7.4％( -4.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(１年前(2024年)に比べて +92.3％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴ケ島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -24.5％( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +42.9％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和光市駅 | 59.1万/㎡ (27.6年/68.6㎡) | 63.8万/㎡ (23.3年/71.5㎡) | 42.0万/㎡ (33.1年/71.5㎡) |
| 朝霞駅 | 44.7万/㎡ (22.7年/67.6㎡) | 48.1万/㎡ (21.8年/66.5㎡) | 43.5万/㎡ (28.1年/64.1㎡) |
| 朝霞台駅 | 47.9万/㎡ (22.7年/69.5㎡) | 49.3万/㎡ (19.9年/68.2㎡) | 46.3万/㎡ (17.3年/67.7㎡) |
| 志木駅 | 44.7万/㎡ (26.5年/69.7㎡) | 47.7万/㎡ (24.5年/67.7㎡) | 42.7万/㎡ (27.9年/65.9㎡) |
| 柳瀬川駅 | 23.6万/㎡ (39.9年/77.5㎡) | 26.2万/㎡ (40.7年/77.5㎡) | 26.0万/㎡ (41.3年/73.8㎡) |
| みずほ台駅 | 27.5万/㎡ (34.6年/76.1㎡) | 26.6万/㎡ (34.3年/72.9㎡) | 25.6万/㎡ (33.4年/68.3㎡) |
| 鶴瀬駅 | 32.5万/㎡ (28.4年/69.3㎡) | 33.0万/㎡ (23.0年/68.6㎡) | 31.8万/㎡ (23.8年/70.8㎡) |
| ふじみ野駅 | 44.6万/㎡ (23.1年/79.4㎡) | 43.2万/㎡ (23.3年/76.6㎡) | 47.2万/㎡ (22.8年/81.2㎡) |
| 上福岡駅 | 35.6万/㎡ (25.7年/59.6㎡) | 32.8万/㎡ (22.8年/67.6㎡) | 35.5万/㎡ (22.4年/61.0㎡) |
| 新河岸駅 | 21.8万/㎡ (30.0年/55.0㎡) | - | 19.4万/㎡ (32.8年/50.0㎡) |
| 川越駅 | 32.1万/㎡ (32.8年/64.6㎡) | 35.5万/㎡ (29.8年/65.7㎡) | 30.8万/㎡ (30.2年/68.0㎡) |
| 川越市駅 | 37.1万/㎡ (41.3年/66.2㎡) | 32.1万/㎡ (29.4年/65.0㎡) | 31.2万/㎡ (34.5年/67.5㎡) |
| 霞ケ関駅 | 24.6万/㎡ (31.0年/65.0㎡) | 14.1万/㎡ (43.0年/77.5㎡) | - |
| 鶴ケ島駅 | 8.6万/㎡ (41.0年/84.5㎡) | 11.4万/㎡ (39.5年/75.0㎡) | 13.7万/㎡ (38.8年/73.8㎡) |
| 若葉駅 | 20.3万/㎡ (34.0年/68.5㎡) | 19.6万/㎡ (35.6年/68.3㎡) | 12.1万/㎡ (39.2年/64.2㎡) |
| 坂戸駅 | 21.7万/㎡ (29.9年/65.0㎡) | 25.3万/㎡ (25.4年/66.1㎡) | 28.0万/㎡ (26.8年/61.1㎡) |
| 北坂戸駅 | 15.0万/㎡ (36.0年/20.0㎡) | 17.1万/㎡ (34.0年/70.0㎡) | 19.0万/㎡ (36.0年/53.3㎡) |
| 高坂駅 | 12.9万/㎡ (36.0年/85.0㎡) | 17.6万/㎡ (35.0年/80.0㎡) | - |
| 東松山駅 | 16.9万/㎡ (26.0年/76.0㎡) | 38.0万/㎡ (21.4年/74.5㎡) | 17.2万/㎡ (26.4年/70.7㎡) |
| 小川町駅 | 13.0万/㎡ (36.0年/100㎡) | 7.3万/㎡ (35.0年/100㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小川町駅 13.0 万/㎡(昨年同期比 +78.1 ％)
小川町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +78.1％( +5.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.0年(昨年 35.0年から +2.9 ％増)。平均専有面積は 100.0 ㎡ (昨年 100.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
霞ケ関駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 +74.7 ％)
霞ケ関駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +74.7％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 43.0年から -27.9 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -16.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 43.0 年 → 2025年 31.0 年、-27.9 ％と大きく減少)
東松山駅 16.9 万/㎡(昨年同期比 -55.6 ％)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -55.6％( -21.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 21.4年から +21.5 ％増)。平均専有面積は 76.0 ㎡ (昨年 74.5 ㎡から +2.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.4 年 → 2025年 26.0 年、+21.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.7 分 → 2025年 13.2 分、+98.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 ％ → 2025年 60.0 ％)
高坂駅 12.9 万/㎡(昨年同期比 -26.3 ％)
高坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -26.3％( -4.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 35.0年から +2.9 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から +6.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示