【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の東武東上本線 (和光市駅~小川町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.7%( +1.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 297 件(1年前(2023年)に比べて +11.7%( +31件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 27.8年から +1.6 %増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から -1.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。柳瀬川駅、みずほ台駅、ふじみ野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはみずほ台駅で昨年に比べ +27.5 %、単価は 36.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(みずほ台駅、ふじみ野駅)は +25.2 %(単価 +8.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴瀬駅、東松山駅)は -11.5 %(単価 -3.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.1 % → 2024年 3.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 % → 2024年 3.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.6 分 → 2024年 11.7 分、+10.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.1 % → 2024年 25.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.3 % → 2024年 18.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和光市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -5.8%( -3.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 27 件(1年前(2023年)に比べて +28.6%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴ケ島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.7%( +1.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -72.2%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 和光市駅 | 52.3万/㎡ (29.9年/67.8㎡) | 55.5万/㎡ (20.7年/66.7㎡) | 55.0万/㎡ (25.3年/70.0㎡) |
| 朝霞駅 | 48.1万/㎡ (20.3年/66.2㎡) | 48.1万/㎡ (24.8年/67.9㎡) | 45.8万/㎡ (24.2年/62.8㎡) |
| 朝霞台駅 | 47.9万/㎡ (21.8年/70.1㎡) | 42.5万/㎡ (22.7年/69.2㎡) | 44.3万/㎡ (22.1年/69.6㎡) |
| 志木駅 | 42.7万/㎡ (27.6年/71.6㎡) | 46.4万/㎡ (24.4年/72.0㎡) | 44.8万/㎡ (25.3年/66.4㎡) |
| 柳瀬川駅 | 25.2万/㎡ (41.9年/73.4㎡) | 20.9万/㎡ (41.6年/77.9㎡) | 22.8万/㎡ (40.7年/89.2㎡) |
| みずほ台駅 | 36.5万/㎡ (27.3年/72.5㎡) | 28.6万/㎡ (32.9年/57.1㎡) | 23.3万/㎡ (35.6年/70.3㎡) |
| 鶴瀬駅 | 30.8万/㎡ (29.6年/65.0㎡) | 35.3万/㎡ (17.9年/68.8㎡) | 35.0万/㎡ (25.0年/65.9㎡) |
| ふじみ野駅 | 51.8万/㎡ (18.5年/76.7㎡) | 42.1万/㎡ (22.5年/82.6㎡) | 43.6万/㎡ (23.4年/81.5㎡) |
| 上福岡駅 | 31.8万/㎡ (25.7年/60.3㎡) | 29.4万/㎡ (27.5年/60.0㎡) | 32.9万/㎡ (19.7年/77.9㎡) |
| 新河岸駅 | 24.3万/㎡ (35.2年/48.1㎡) | - | 20.6万/㎡ (32.3年/45.0㎡) |
| 川越駅 | 34.0万/㎡ (30.8年/58.0㎡) | 34.8万/㎡ (30.3年/60.2㎡) | 34.3万/㎡ (26.1年/65.9㎡) |
| 川越市駅 | 42.1万/㎡ (26.8年/68.8㎡) | 40.8万/㎡ (32.2年/54.0㎡) | 34.8万/㎡ (32.1年/66.7㎡) |
| 霞ケ関駅 | 10.8万/㎡ (30.8年/65.0㎡) | - | 20.6万/㎡ (30.3年/77.5㎡) |
| 鶴ケ島駅 | 14.4万/㎡ (37.4年/63.0㎡) | 12.9万/㎡ (39.4年/76.9㎡) | 21.1万/㎡ (31.9年/52.1㎡) |
| 若葉駅 | 18.8万/㎡ (35.6年/66.1㎡) | 17.7万/㎡ (35.7年/66.1㎡) | 19.9万/㎡ (34.4年/66.1㎡) |
| 坂戸駅 | 21.0万/㎡ (29.9年/60.0㎡) | 20.9万/㎡ (27.9年/64.2㎡) | 20.7万/㎡ (27.5年/52.5㎡) |
| 北坂戸駅 | - | 25.2万/㎡ (23.8年/77.5㎡) | 21.5万/㎡ (22.8年/65.0㎡) |
| 高坂駅 | - | 13.3万/㎡ (33.8年/120㎡) | - |
| 東松山駅 | 20.6万/㎡ (23.5年/89.6㎡) | 23.0万/㎡ (24.1年/73.3㎡) | 18.6万/㎡ (25.7年/70.5㎡) |
| 小川町駅 | - | 12.1万/㎡ (29.8年/70.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
みずほ台駅 36.5 万/㎡(昨年同期比 +27.5 %)
みずほ台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +27.5%( +7.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 32.9年から -17.0 %減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から +27.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 32.9 年 → 2024年 27.3 年、-17.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.0 分 → 2024年 22.0 分、+214.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 % → 2024年 16.7 %)
ふじみ野駅 51.8 万/㎡(昨年同期比 +22.9 %)
ふじみ野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +22.9%( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -21.1%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 22.5年から -18.0 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 82.6 ㎡から -7.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 22.5 年 → 2024年 18.5 年、-18.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 % → 2024年 6.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 % → 2024年 57.1 %)
鶴瀬駅 30.8 万/㎡(昨年同期比 -12.7 %)
鶴瀬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -12.7%( -4.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -12.5%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 17.9年から +65.5 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から -5.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 10.3 分 → 2024年 8.4 分、-18.1 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.9 年 → 2024年 29.6 年、+65.5 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 28.6 %)
東松山駅 20.6 万/㎡(昨年同期比 -10.2 %)
東松山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -10.2%( -2.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて +55.6%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 24.1年から -2.6 %減)。平均専有面積は 89.6 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から +22.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 38.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示