【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期のJR常磐線快速 (松戸駅~天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.8%( -1.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 107 件(1年前(2024年)に比べて -9.3%( -11件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 25.6年から +11.5 %増)。平均専有面積は 72.2 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から +1.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。柏駅は、昨年から 10 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは天王台駅で昨年に比べ -17.5 %、単価は 25.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(松戸駅)は +4.6 %(単価 +2.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(天王台駅)は -17.5 %(単価 -5.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 % → 2025年 40.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 % → 2025年 1.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.6 年 → 2025年 28.5 年、+11.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.9 % → 2025年 29.0 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.1 % → 2025年 3.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.6%( +2.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて +10.8%( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -17.5%( -5.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -42.9%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線快速 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 46.5万/㎡ (25.8年/67.7㎡) | 44.5万/㎡ (26.2年/64.6㎡) | 44.3万/㎡ (21.8年/69.2㎡) |
| 柏駅 | 40.8万/㎡ (28.4年/71.1㎡) | 43.6万/㎡ (23.6年/71.3㎡) | 35.8万/㎡ (26.4年/75.0㎡) |
| 我孫子駅 | 28.9万/㎡ (32.2年/80.2㎡) | 33.3万/㎡ (25.6年/77.9㎡) | 32.5万/㎡ (27.0年/81.5㎡) |
| 天王台駅 | 25.0万/㎡ (33.5年/75.0㎡) | 30.3万/㎡ (34.6年/77.1㎡) | 22.2万/㎡ (35.8年/70.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
松戸駅 46.5 万/㎡(昨年同期比 +4.6 %)
松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.6%( +2.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 41 件(1年前(2024年)に比べて +10.8%( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 26.2年から -1.9 %減)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 64.6 ㎡から +4.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 62.2 % → 2025年 43.9 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.8 % → 2025年 19.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 % → 2025年 17.5 %)
天王台駅 25.0 万/㎡(昨年同期比 -17.5 %)
天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -17.5%( -5.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -42.9%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 34.6年から -3.0 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 77.1 ㎡から -2.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.7 分 → 2025年 7.2 分、-43.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 85.7 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示