【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.7％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 438 件(１年前(2024年)に比べて -47.7％( -399件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 29.5年から +1.5 ％増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。北松戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北松戸駅で昨年に比べ +38.4 ％、単価は 35.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北松戸駅、新松戸駅)は +22.6 ％(単価 +5.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(天王台駅、馬橋駅)は -18.3 ％(単価 -4.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 6.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.4 ％ → 2025年 19.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.1 ％ → 2025年 33.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 3.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.0％( +0.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 89 件(１年前(2024年)に比べて -48.6％( -84件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -23.7％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -40.9％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 46.8万/㎡ (25.9年/64.0㎡) | 46.4万/㎡ (26.8年/63.5㎡) | 45.2万/㎡ (24.5年/65.6㎡) |
| 北松戸駅 | 35.4万/㎡ (29.1年/62.3㎡) | 25.6万/㎡ (35.7年/57.9㎡) | 27.6万/㎡ (34.7年/62.1㎡) |
| 馬橋駅 | 21.5万/㎡ (41.2年/51.9㎡) | 24.8万/㎡ (39.5年/57.5㎡) | 22.0万/㎡ (40.2年/48.0㎡) |
| 新松戸駅 | 33.0万/㎡ (38.0年/72.9㎡) | 30.9万/㎡ (37.2年/72.9㎡) | 29.5万/㎡ (37.7年/75.9㎡) |
| 北小金駅 | 22.5万/㎡ (39.0年/68.9㎡) | 21.2万/㎡ (36.7年/62.4㎡) | 23.4万/㎡ (34.4年/67.9㎡) |
| 南柏駅 | 36.8万/㎡ (23.2年/77.4㎡) | 34.5万/㎡ (24.6年/77.1㎡) | 34.3万/㎡ (24.1年/74.1㎡) |
| 柏駅 | 43.5万/㎡ (25.2年/71.0㎡) | 42.6万/㎡ (24.8年/71.9㎡) | 38.5万/㎡ (25.3年/73.2㎡) |
| 北柏駅 | 19.5万/㎡ (34.3年/77.7㎡) | 18.6万/㎡ (35.7年/73.4㎡) | 19.3万/㎡ (34.3年/77.2㎡) |
| 我孫子駅 | 30.2万/㎡ (32.2年/80.5㎡) | 33.0万/㎡ (26.0年/81.7㎡) | 34.4万/㎡ (25.7年/81.4㎡) |
| 天王台駅 | 19.5万/㎡ (37.0年/78.1㎡) | 25.6万/㎡ (33.5年/70.9㎡) | 22.8万/㎡ (31.1年/75.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北松戸駅 35.4 万/㎡(昨年同期比 +38.4 ％)
北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +38.4％( +9.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 35.7年から -18.7 ％減)。平均専有面積は 62.3 ㎡ (昨年 57.9 ㎡から +7.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 35.7 年 → 2025年 29.1 年、-18.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.0 分 → 2025年 4.9 分、-38.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 61.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.1 ％ → 2025年 46.2 ％)
新松戸駅 33.0 万/㎡(昨年同期比 +6.7 ％)
新松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.7％( +2.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2024年)に比べて -55.3％( -52件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 37.2年から +2.2 ％増)。平均専有面積は 72.9 ㎡ (昨年 72.9 ㎡から -0.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 4.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.5 ％ → 2025年 29.3 ％)
天王台駅 19.5 万/㎡(昨年同期比 -23.7 ％)
天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -23.7％( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -40.9％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 33.5年から +10.4 ％増)。平均専有面積は 78.1 ㎡ (昨年 70.9 ㎡から +10.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.1 分 → 2025年 8.5 分、-15.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.6 ％ → 2025年 53.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 33.5 年 → 2025年 37.0 年、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.7 ％ → 2025年 38.5 ％)
馬橋駅 21.5 万/㎡(昨年同期比 -13.0 ％)
馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -13.0％( -3.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -45.8％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 39.5年から +4.3 ％増)。平均専有面積は 51.9 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から -9.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 7.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 56.5 ％ → 2025年 69.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示