【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜12月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅~天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.5%( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 837 件(1年前(2023年)に比べて +3.0%( +24件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 28.8年から +2.2 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 71.6 ㎡から -2.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。馬橋駅、柏駅、天王台駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは馬橋駅で昨年に比べ +12.6 %、単価は 24.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(馬橋駅、天王台駅)は +12.3 %(単価 +2.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北小金駅、北松戸駅)は -8.4 %(単価 -2.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.2 % → 2024年 38.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 % → 2024年 4.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 % → 2024年 31.1 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.2 % → 2024年 1.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.6%( +1.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 173 件(1年前(2023年)に比べて +1.2%( +2件/㎡)と僅かに増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -3.5%( -0.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 38 件(1年前(2023年)に比べて -25.5%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 46.4万/㎡ (26.8年/63.5㎡) | 45.2万/㎡ (24.5年/65.6㎡) | 42.5万/㎡ (23.7年/67.2㎡) |
| 北松戸駅 | 25.6万/㎡ (35.7年/57.9㎡) | 27.6万/㎡ (34.7年/62.1㎡) | 23.8万/㎡ (36.3年/48.9㎡) |
| 馬橋駅 | 24.8万/㎡ (39.5年/57.5㎡) | 22.0万/㎡ (40.2年/48.0㎡) | 20.5万/㎡ (37.3年/56.5㎡) |
| 新松戸駅 | 30.9万/㎡ (37.2年/72.9㎡) | 29.5万/㎡ (37.7年/75.9㎡) | 27.8万/㎡ (36.2年/72.1㎡) |
| 北小金駅 | 21.2万/㎡ (36.7年/62.4㎡) | 23.4万/㎡ (34.4年/67.9㎡) | 17.6万/㎡ (39.0年/64.7㎡) |
| 南柏駅 | 34.5万/㎡ (24.6年/77.1㎡) | 34.3万/㎡ (24.1年/74.1㎡) | 29.3万/㎡ (26.3年/77.4㎡) |
| 柏駅 | 42.6万/㎡ (24.8年/71.9㎡) | 38.5万/㎡ (25.3年/73.2㎡) | 36.6万/㎡ (24.5年/72.8㎡) |
| 北柏駅 | 18.6万/㎡ (35.7年/73.4㎡) | 19.3万/㎡ (34.3年/77.2㎡) | 18.0万/㎡ (35.3年/79.5㎡) |
| 我孫子駅 | 33.0万/㎡ (26.0年/81.7㎡) | 34.4万/㎡ (25.7年/81.4㎡) | 30.7万/㎡ (28.0年/83.6㎡) |
| 天王台駅 | 25.6万/㎡ (33.5年/70.9㎡) | 22.8万/㎡ (31.1年/75.2㎡) | 21.5万/㎡ (32.6年/72.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
馬橋駅 24.8 万/㎡(昨年同期比 +12.6 %)
馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +12.6%( +2.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 24 件(1年前(2023年)に比べて -14.3%( -4件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 39.5年(昨年 40.2年から -1.7 %減)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 48.0 ㎡から +19.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.7 % → 2024年 30.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.8 分 → 2024年 11.3 分、+16.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 51.9 % → 2024年 56.5 %)
天王台駅 25.6 万/㎡(昨年同期比 +11.9 %)
天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.9%( +2.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 33.5年(昨年 31.1年から +7.9 %増)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 75.2 ㎡から -5.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 77.3 % → 2024年 63.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.6 % → 2024年 22.7 %)
北小金駅 21.2 万/㎡(昨年同期比 -9.4 %)
北小金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -9.4%( -2.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 92 件(1年前(2023年)に比べて +16.5%( +13件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 34.4年から +6.6 %増)。平均専有面積は 62.4 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から -8.1 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 25.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.1 % → 2024年 47.1 %)
北松戸駅 25.6 万/㎡(昨年同期比 -7.4 %)
北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -7.4%( -2.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて +8.3%( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 35.7年(昨年 34.7年から +3.0 %増)。平均専有面積は 57.9 ㎡ (昨年 62.1 ㎡から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.2 % → 2024年 11.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 % → 2024年 47.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示