【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の阪急甲陽線 (夙川駅～甲陽園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.6％( -1.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 123 件(１年前(2024年)に比べて -46.3％( -106件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 26.6年から +10.8 ％増)。平均専有面積は 80.2 ㎡ (昨年 79.1 ㎡から +1.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。夙川駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ -5.4 ％、単価は 46.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(甲陽園駅)は +1.5 ％(単価 +0.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(苦楽園口駅)は -5.4 ％(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 ％ → 2025年 9.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.8 ％ → 2025年 20.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.6 年 → 2025年 29.4 年、+10.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.3 ％ → 2025年 35.8 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.0 ％ → 2025年 2.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -1.5％( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 33 件(１年前(2024年)に比べて -51.5％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.5％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -47.2％( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪急甲陽線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 夙川駅 | 53.0万/㎡ (34.8年/88.2㎡) | 53.8万/㎡ (30.1年/77.1㎡) | 53.7万/㎡ (26.1年/74.1㎡) |
| 苦楽園口駅 | 46.7万/㎡ (27.0年/76.5㎡) | 49.4万/㎡ (23.6年/79.7㎡) | 49.7万/㎡ (24.5年/82.1㎡) |
| 甲陽園駅 | 39.7万/㎡ (28.1年/78.4㎡) | 39.1万/㎡ (26.9年/80.1㎡) | 36.2万/㎡ (24.2年/82.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
甲陽園駅 39.7 万/㎡(昨年同期比 +1.5 ％)
甲陽園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.5％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -47.2％( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 26.9年から +4.2 ％増)。平均専有面積は 78.4 ㎡ (昨年 80.1 ㎡から -2.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.3 ％ → 2025年 35.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.4 ％ → 2025年 26.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 2.6 ％)
苦楽園口駅 46.7 万/㎡(昨年同期比 -5.4 ％)
苦楽園口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.4％( -2.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 52 件(１年前(2024年)に比べて -41.6％( -37件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 23.6年から +14.6 ％増)。平均専有面積は 76.5 ㎡ (昨年 79.7 ㎡から -4.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.1 ％ → 2025年 23.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 11.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.6 年 → 2025年 27.0 年、+14.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.0 ％ → 2025年 32.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示