【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の神戸市西神・山手線 (新神戸駅～西神中央駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +3.9％( +1.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 406 件(１年前(2024年)に比べて -54.7％( -490件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.6年(昨年 27.6年から -0.3 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.8 ㎡から -1.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大倉山駅、板宿駅、総合運動公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは総合運動公園駅で昨年に比べ +40.3 ％、単価は 27.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(総合運動公園駅、大倉山駅)は +35.8 ％(単価 +12.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(三宮駅、上沢駅)は -48.0 ％(単価 -29.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.9 ％ → 2025年 47.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.0 ％ → 2025年 4.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 21.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.4 ％ → 2025年 12.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大倉山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +31.3％( +17.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伊川谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -28.3％( -4.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 神戸市西神・山手線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新神戸駅 | 65.4万/㎡ (21.3年/54.5㎡) | 57.6万/㎡ (22.3年/54.2㎡) | 56.2万/㎡ (21.9年/48.0㎡) |
| 三宮駅 | 21.3万/㎡ (45.3年/15.0㎡) | 53.9万/㎡ (22.0年/71.2㎡) | 52.3万/㎡ (25.8年/57.0㎡) |
| 県庁前駅 | 70.8万/㎡ (18.4年/63.8㎡) | 63.9万/㎡ (19.9年/58.9㎡) | 66.4万/㎡ (17.6年/69.4㎡) |
| 大倉山駅 | 73.0万/㎡ (14.8年/42.5㎡) | 55.6万/㎡ (19.6年/62.9㎡) | 67.4万/㎡ (12.7年/38.9㎡) |
| 湊川公園駅 | 36.0万/㎡ (28.4年/48.0㎡) | 33.9万/㎡ (30.5年/56.3㎡) | 35.5万/㎡ (30.1年/52.9㎡) |
| 上沢駅 | 46.0万/㎡ (24.8年/49.3㎡) | 71.4万/㎡ (14.5年/37.1㎡) | 37.5万/㎡ (25.5年/61.1㎡) |
| 長田駅 | 15.2万/㎡ (37.3年/65.0㎡) | 16.7万/㎡ (38.1年/63.5㎡) | 16.3万/㎡ (37.1年/63.4㎡) |
| 新長田駅 | 45.5万/㎡ (19.4年/61.8㎡) | 42.3万/㎡ (21.1年/58.0㎡) | 40.7万/㎡ (20.0年/65.5㎡) |
| 板宿駅 | 39.0万/㎡ (23.5年/60.6㎡) | 31.1万/㎡ (28.6年/64.4㎡) | 23.8万/㎡ (32.1年/63.9㎡) |
| 妙法寺駅 | 18.7万/㎡ (34.2年/74.4㎡) | 19.3万/㎡ (34.8年/73.1㎡) | 20.8万/㎡ (32.4年/75.0㎡) |
| 名谷駅 | 13.2万/㎡ (42.9年/75.2㎡) | 17.9万/㎡ (38.6年/77.2㎡) | 17.3万/㎡ (38.6年/73.7㎡) |
| 総合運動公園駅 | 27.3万/㎡ (23.1年/86.0㎡) | 19.5万/㎡ (26.6年/82.5㎡) | 20.0万/㎡ (27.4年/77.5㎡) |
| 学園都市駅 | 36.3万/㎡ (21.0年/80.0㎡) | 32.0万/㎡ (24.7年/82.2㎡) | 32.9万/㎡ (25.4年/85.0㎡) |
| 伊川谷駅 | 11.3万/㎡ (35.6年/70.0㎡) | 15.7万/㎡ (31.2年/75.0㎡) | 14.3万/㎡ (32.4年/73.3㎡) |
| 西神南駅 | 34.0万/㎡ (21.2年/85.5㎡) | 31.4万/㎡ (23.1年/88.4㎡) | 30.6万/㎡ (21.6年/88.1㎡) |
| 西神中央駅 | 30.3万/㎡ (28.2年/85.5㎡) | 32.2万/㎡ (26.9年/83.8㎡) | 32.8万/㎡ (25.7年/82.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
総合運動公園駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 +40.3 ％)
総合運動公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +40.3％( +7.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 26.6年から -13.2 ％減)。平均専有面積は 86.0 ㎡ (昨年 82.5 ㎡から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.6 年 → 2025年 23.1 年、-13.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.2 分 → 2025年 13.8 分、+12.7 ％と増加)
大倉山駅 73.0 万/㎡(昨年同期比 +31.3 ％)
大倉山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +31.3％( +17.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 19.6年から -24.5 ％減)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 62.9 ㎡から -32.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.6 年 → 2025年 14.8 年、-24.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.5 分 → 2025年 6.7 分、-10.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.8 ％ → 2025年 30.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 ％ → 2025年 50.0 ％)
三宮駅 21.3 万/㎡(昨年同期比 -60.4 ％)
三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -60.4％( -32.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.3年(昨年 22.0年から +105.7 ％増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から -78.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.0 年 → 2025年 45.3 年、+105.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.7 分 → 2025年 10.0 分、+114.3 ％と大きく増加)
上沢駅 46.0 万/㎡(昨年同期比 -35.6 ％)
上沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -35.6％( -25.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 14.5年から +71.6 ％増)。平均専有面積は 49.3 ㎡ (昨年 37.1 ㎡から +32.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 71.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.5 年 → 2025年 24.8 年、+71.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 2.5 分 → 2025年 5.7 分、+128.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 ％ → 2025年 71.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示