
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の近鉄京都線 (京都駅~山田川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -6.4%( -2.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 66 件(1年前(2023年)に比べて -8.3%( -6件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 26.6年から +7.0 %増)。平均専有面積は 65.5 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から +0.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東寺駅、向島駅、大久保駅、寺田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは小倉駅で昨年に比べ +158.9 %、単価は 24.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(小倉駅、上鳥羽口駅)は +149.8 %(単価 +15.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桃山御陵前駅、伏見駅)は -17.1 %(単価 -8.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.6 % → 2024年 18.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.6 分 → 2024年 9.9 分、+30.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 % → 2024年 59.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.8 % → 2024年 35.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -15.6%( -11.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -44.4%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新田辺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -12.3%( -2.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて +250.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
近鉄京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
京都駅 | 63.2万/㎡ (17.8年/44.0㎡) | 74.8万/㎡ (17.8年/61.7㎡) | 51.3万/㎡ (23.8年/43.3㎡) |
東寺駅 | 51.3万/㎡ (24.8年/42.5㎡) | 36.6万/㎡ (37.0年/52.0㎡) | 73.9万/㎡ (6.8年/31.7㎡) |
十条駅 | 52.7万/㎡ (22.8年/42.9㎡) | 48.8万/㎡ (22.5年/40.0㎡) | 48.7万/㎡ (13.2年/61.8㎡) |
上鳥羽口駅 | 27.3万/㎡ (46.8年/55.0㎡) | 11.3万/㎡ (45.8年/60.0㎡) | - |
竹田駅 | 20.7万/㎡ (30.9年/64.2㎡) | 17.8万/㎡ (30.8年/90.0㎡) | 27.8万/㎡ (30.4年/50.0㎡) |
伏見駅 | 30.2万/㎡ (32.2年/68.1㎡) | 36.0万/㎡ (21.8年/64.4㎡) | 38.8万/㎡ (19.6年/71.9㎡) |
近鉄丹波橋駅 | - | 13.7万/㎡ (53.8年/45.0㎡) | - |
桃山御陵前駅 | 47.4万/㎡ (29.2年/73.0㎡) | 57.9万/㎡ (15.3年/72.5㎡) | - |
向島駅 | 20.9万/㎡ (41.3年/66.2㎡) | 15.4万/㎡ (40.6年/66.7㎡) | 18.3万/㎡ (37.6年/70.7㎡) |
小倉駅 | 24.2万/㎡ (25.3年/87.5㎡) | 9.3万/㎡ (44.3年/67.5㎡) | 25.7万/㎡ (21.6年/70.8㎡) |
伊勢田駅 | - | 24.3万/㎡ (24.8年/70.0㎡) | 26.6万/㎡ (25.8年/81.7㎡) |
大久保駅 | 31.6万/㎡ (23.0年/71.9㎡) | 25.0万/㎡ (22.3年/68.8㎡) | 31.3万/㎡ (14.0年/70.0㎡) |
久津川駅 | - | 21.4万/㎡ (28.8年/70.0㎡) | 31.9万/㎡ (20.4年/71.7㎡) |
寺田駅 | 61.8万/㎡ (12.8年/55.0㎡) | 48.7万/㎡ (3.8年/72.5㎡) | 33.8万/㎡ (18.8年/65.0㎡) |
新田辺駅 | 15.8万/㎡ (35.5年/70.7㎡) | 18.0万/㎡ (33.3年/45.0㎡) | 11.8万/㎡ (32.3年/68.8㎡) |
三山木駅 | - | 42.7万/㎡ (9.8年/75.0㎡) | 35.8万/㎡ (8.8年/95.0㎡) |
新祝園駅 | 27.5万/㎡ (20.8年/80.0㎡) | 26.9万/㎡ (19.4年/96.7㎡) | 32.9万/㎡ (16.3年/92.5㎡) |
木津川台駅 | 21.3万/㎡ (28.8年/75.0㎡) | 18.9万/㎡ (21.3年/90.0㎡) | 19.4万/㎡ (24.8年/78.8㎡) |
山田川駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
小倉駅 24.2 万/㎡(昨年同期比 +158.9 %)
小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +158.9%( +14.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.3年(昨年 44.3年から -42.9 %減)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +29.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 44.3 年 → 2024年 25.3 年、-42.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.0 分 → 2024年 11.0 分、-35.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
上鳥羽口駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 +140.6 %)
上鳥羽口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +140.6%( +15.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 46.8年(昨年 45.8年から +2.2 %増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -8.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
桃山御陵前駅 47.4 万/㎡(昨年同期比 -18.1 %)
桃山御陵前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -18.1%( -10.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて +150.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 15.3年から +91.1 %増)。平均専有面積は 73.0 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +0.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.3 年 → 2024年 29.2 年、+91.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 4.5 分 → 2024年 5.0 分、+11.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 60.0 %)
伏見駅 30.2 万/㎡(昨年同期比 -16.1 %)
伏見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -16.1%( -5.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.2年(昨年 21.8年から +47.7 %増)。平均専有面積は 68.1 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から +5.8 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 % → 2024年 62.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.8 年 → 2024年 32.2 年、+47.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.5 分 → 2024年 8.2 分、+83.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 87.5 % → 2024年 62.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示