【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の近鉄生駒線 (王寺駅～生駒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.0万円/坪(17.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.7％( +3.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 161 件(１年前(2024年)に比べて -44.7％( -130件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 32.7年から -13.3 ％減)。平均土地面積は 61.0 坪 (昨年 60.4 坪から +1.0 ％増)。平均建物面積は 36.2 坪 (昨年 35.2 坪から +3.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。竜田川駅、平群駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは竜田川駅で昨年に比べ +80.8 ％、坪単価は 42.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(竜田川駅、平群駅)は +60.6 ％(坪単価 +14.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(萩の台駅、信貴山下駅)は -31.4 ％(坪単価 -14.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 32.7 年 → 2025年 28.4 年、-13.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.0 ％ → 2025年 19.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.0 ％ → 2025年 35.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.9 ％ → 2025年 9.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 0.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった菜畑駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.7万円/坪(26.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +7.7％( +6.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.7％( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -27.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 54.5万/坪 (25.3年/55.3坪) | 61.4万/坪 (31.6年/58.4坪) | 55.7万/坪 (25.6年/69.2坪) |
| 信貴山下駅 | 25.1万/坪 (46.9年/61.1坪) | 33.4万/坪 (35.5年/59.4坪) | 32.8万/坪 (31.7年/67.1坪) |
| 勢野北口駅 | 43.5万/坪 (34.2年/62.4坪) | 47.1万/坪 (29.9年/63.3坪) | 45.3万/坪 (31.0年/64.0坪) |
| 竜田川駅 | 42.5万/坪 (32.9年/66.1坪) | 23.5万/坪 (36.3年/50.9坪) | 23.0万/坪 (40.5年/63.9坪) |
| 平群駅 | 34.9万/坪 (36.8年/49.6坪) | 24.9万/坪 (41.4年/62.1坪) | 57.1万/坪 (23.2年/69.5坪) |
| 元山上口駅 | 27.4万/坪 (41.1年/77.8坪) | 27.8万/坪 (39.8年/74.7坪) | 22.2万/坪 (43.1年/56.5坪) |
| 東山駅 | 56.0万/坪 (19.3年/61.7坪) | 59.2万/坪 (23.4年/71.2坪) | 63.3万/坪 (19.5年/78.9坪) |
| 萩の台駅 | 35.0万/坪 (38.0年/78.7坪) | 56.6万/坪 (31.5年/59.0坪) | 61.1万/坪 (38.5年/80.2坪) |
| 南生駒駅 | 69.1万/坪 (17.8年/75.3坪) | 66.4万/坪 (28.2年/56.8坪) | 62.8万/坪 (24.3年/56.4坪) |
| 一分駅 | 59.1万/坪 (36.2年/88.2坪) | 56.8万/坪 (32.5年/57.2坪) | 50.7万/坪 (30.9年/48.6坪) |
| 菜畑駅 | 86.7万/坪 (9.2年/45.0坪) | 80.5万/坪 (28.0年/42.0坪) | 71.5万/坪 (28.2年/59.9坪) |
| 生駒駅 | 66.0万/坪 (28.0年/55.6坪) | 61.0万/坪 (32.7年/62.9坪) | 53.5万/坪 (35.8年/65.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
竜田川駅 42.5 万/坪(昨年同期比 +80.8 ％)
竜田川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.5万円/坪(12.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +80.8％( +19.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -63.2％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 36.3年から -9.3 ％減)。平均土地面積は 66.1 坪 (昨年 50.9 坪から +30.0 ％増)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 31.1 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.5 分 → 2025年 9.3 分、-19.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 57.1 ％)
平群駅 34.9 万/坪(昨年同期比 +40.3 ％)
平群駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.9万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +40.3％( +10.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -68.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 41.4年から -11.1 ％減)。平均土地面積は 49.6 坪 (昨年 62.1 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 35.7 坪から -14.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 41.4 年 → 2025年 36.8 年、-11.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 15.8 分 → 2025年 6.8 分、-57.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
萩の台駅 35.0 万/坪(昨年同期比 -38.1 ％)
萩の台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.0万円/坪(10.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -38.1％( -21.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 31.5年から +20.6 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 59.0 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 32.5 坪から +58.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.2 分 → 2025年 4.0 分、-51.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 31.5 年 → 2025年 38.0 年、+20.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
信貴山下駅 25.1 万/坪(昨年同期比 -24.7 ％)
信貴山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.1万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -24.7％( -8.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -27.3％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.9年(昨年 35.5年から +32.4 ％増)。平均土地面積は 61.1 坪 (昨年 59.4 坪から +2.8 ％増)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 35.9 坪から -8.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 35.5 年 → 2025年 46.9 年、+32.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 ％ → 2025年 87.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示