【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅～長田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.0％( -2.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 342 件(１年前(2023年)に比べて +8.9％( +28件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 29.6年から +12.7 ％増)。平均土地面積は 40.6 坪 (昨年 35.6 坪から +14.2 ％増)。平均建物面積は 70.4 坪 (昨年 54.5 坪から +29.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大阪港駅、本町駅、堺筋本町駅、谷町四丁目駅、森ノ宮駅、深江橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは谷町四丁目駅で昨年に比べ +55.8 ％、坪単価は 223 万円/坪となった。
上位 2 駅(谷町四丁目駅、堺筋本町駅)は +52.6 ％(坪単価 +161.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(長田駅、朝潮橋駅)は -29.6 ％(坪単価 -29.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.4 ％ → 2024年 7.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.7 ％ → 2024年 24.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 29.6 年 → 2024年 33.4 年、+12.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.9 ％ → 2024年 38.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.3 ％ → 2024年 10.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった堺筋本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 733万円/坪(222万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +49.4％( +242.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.4万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.1％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -5.3％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
| 大阪中央線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| コスモスクエア駅 | - | - | - |
| 大阪港駅 | 117万/坪 (13.5年/16.0坪) | 93.5万/坪 (27.3年/22.5坪) | 108万/坪 (13.7年/23.7坪) |
| 朝潮橋駅 | 70.7万/坪 (35.4年/34.3坪) | 92.1万/坪 (29.2年/23.5坪) | 74.7万/坪 (29.0年/22.8坪) |
| 弁天町駅 | 94.9万/坪 (36.9年/28.3坪) | 111万/坪 (31.9年/21.9坪) | 89.4万/坪 (26.7年/37.2坪) |
| 九条駅 | 105万/坪 (42.2年/30.3坪) | 121万/坪 (36.3年/32.2坪) | 120万/坪 (30.9年/34.5坪) |
| 阿波座駅 | 197万/坪 (27.2年/48.2坪) | 178万/坪 (32.0年/64.1坪) | 108万/坪 (28.5年/123坪) |
| 本町駅 | 307万/坪 (34.3年/53.8坪) | 227万/坪 (35.0年/40.4坪) | 288万/坪 (45.9年/33.3坪) |
| 堺筋本町駅 | 733万/坪 (36.4年/185坪) | 491万/坪 (45.7年/108坪) | 282万/坪 (41.8年/86.6坪) |
| 谷町四丁目駅 | 223万/坪 (22.9年/65.7坪) | 143万/坪 (34.9年/21.9坪) | 171万/坪 (35.6年/59.1坪) |
| 森ノ宮駅 | 159万/坪 (40.4年/28.7坪) | 113万/坪 (30.3年/18.5坪) | 103万/坪 (12.3年/23.2坪) |
| 緑橋駅 | 111万/坪 (23.5年/31.5坪) | 106万/坪 (20.3年/25.3坪) | 94.6万/坪 (21.5年/27.9坪) |
| 深江橋駅 | 117万/坪 (27.4年/45.8坪) | 92.7万/坪 (26.8年/31.4坪) | 100万/坪 (16.8年/35.2坪) |
| 高井田駅 | 75.1万/坪 (34.9年/59.8坪) | 75.9万/坪 (28.4年/37.8坪) | 83.3万/坪 (23.6年/41.3坪) |
| 長田駅 | 67.4万/坪 (37.5年/83.8坪) | 105万/坪 (26.8年/99.5坪) | 73.1万/坪 (30.2年/62.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
谷町四丁目駅 222.9 万/坪(昨年同期比 +55.8 ％)
谷町四丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.8％( +79.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +350.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 34.9年から -34.5 ％減)。平均土地面積は 65.7 坪 (昨年 21.9 坪から +199.6 ％増)。平均建物面積は 212.7 坪 (昨年 56.7 坪から +275.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.9 年 → 2024年 22.9 年、-34.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 3.6 分、-52.6 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 57.1 ％)
堺筋本町駅 732.8 万/坪(昨年同期比 +49.4 ％)
堺筋本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 733万円/坪(222万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +49.4％( +242.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.4年(昨年 45.7年から -20.4 ％減)。平均土地面積は 184.5 坪 (昨年 108.1 坪から +70.8 ％増)。平均建物面積は 242.0 坪 (昨年 109.7 坪から +120.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 45.7 年 → 2024年 36.4 年、-20.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 3.0 分 → 2024年 3.3 分、+11.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
長田駅 67.4 万/坪(昨年同期比 -36.1 ％)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.4万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.1％( -38.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -5.3％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 26.8年から +40.0 ％増)。平均土地面積は 83.8 坪 (昨年 99.5 坪から -15.8 ％減)。平均建物面積は 78.7 坪 (昨年 131.2 坪から -40.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 16.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 5.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.8 年 → 2024年 37.5 年、+40.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.2 分 → 2024年 10.3 分、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 61.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 ％ → 2024年 5.6 ％)
朝潮橋駅 70.7 万/坪(昨年同期比 -23.2 ％)
朝潮橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.7万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.2％( -21.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて +2.0％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 35.4年(昨年 29.2年から +21.2 ％増)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 23.5 坪から +46.4 ％増)。平均建物面積は 51.5 坪 (昨年 43.2 坪から +19.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.4 ％ → 2024年 38.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.2 年 → 2024年 35.4 年、+21.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.3 ％ → 2024年 40.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.3 ％ → 2024年 8.2 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示