【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR山陰本線 (京都駅～上夜久野駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.7万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.1％( +7.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 185 件(１年前(2023年)に比べて +5.7％( +10件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 28.4年から -7.9 ％減)。平均土地面積は 55.3 坪 (昨年 68.1 坪から -18.7 ％減)。平均建物面積は 39.4 坪 (昨年 44.0 坪から -10.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。二条駅、花園駅、亀岡駅、並河駅、園部駅、福知山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは綾部駅で昨年に比べ +288.4 ％、坪単価は 40.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(綾部駅、下山駅)は +196.2 ％(坪単価 +18.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山家駅、京都駅)は -70.2 ％(坪単価 -61.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.7 ％ → 2024年 24.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.8 ％ → 2024年 33.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.7 ％ → 2024年 7.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった二条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.3％( +27.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.7％( -9.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 69.9万/坪 (31.1年/24.7坪) | 183万/坪 (29.8年/47.8坪) | 465万/坪 (27.8年/69.6坪) |
| 梅小路京都西駅 | 137万/坪 (14.1年/39.8坪) | 132万/坪 (26.8年/22.7坪) | 109万/坪 (39.7年/32.3坪) |
| 丹波口駅 | 103万/坪 (28.2年/29.5坪) | 140万/坪 (6.6年/35.2坪) | 124万/坪 (32.4年/38.6坪) |
| 二条駅 | 140万/坪 (40.8年/33.3坪) | 112万/坪 (15.6年/20.8坪) | 112万/坪 (27.3年/29.2坪) |
| 円町駅 | 70.6万/坪 (30.8年/57.3坪) | 89.7万/坪 (27.0年/45.4坪) | 87.3万/坪 (24.4年/59.6坪) |
| 花園駅 | 116万/坪 (21.8年/37.2坪) | 92.4万/坪 (27.8年/22.5坪) | 84.3万/坪 (23.2年/20.3坪) |
| 太秦駅 | 75.1万/坪 (35.3年/38.0坪) | 64.9万/坪 (43.4年/29.0坪) | 60.8万/坪 (47.6年/15.4坪) |
| 嵯峨嵐山駅 | 127万/坪 (17.2年/35.1坪) | 138万/坪 (30.8年/73.1坪) | 110万/坪 (33.5年/42.9坪) |
| 保津峡駅 | - | - | - |
| 馬堀駅 | 65.2万/坪 (27.8年/53.2坪) | 70.7万/坪 (22.3年/42.1坪) | 71.2万/坪 (37.4年/49.6坪) |
| 亀岡駅 | 63.7万/坪 (26.1年/48.0坪) | 43.6万/坪 (30.9年/65.6坪) | 52.9万/坪 (31.2年/62.2坪) |
| 並河駅 | 110万/坪 (8.8年/36.3坪) | 79.6万/坪 (15.4年/42.4坪) | 89.9万/坪 (8.9年/57.8坪) |
| 千代川駅 | 66.6万/坪 (33.1年/45.4坪) | 87.1万/坪 (16.1年/55.5坪) | 29.0万/坪 (45.3年/61.6坪) |
| 八木駅 | - | 55.7万/坪 (21.4年/172坪) | 19.3万/坪 (49.8年/21.2坪) |
| 吉富駅 | 10.3万/坪 (51.8年/175坪) | - | - |
| 園部駅 | 70.4万/坪 (7.0年/121坪) | 50.9万/坪 (21.3年/101坪) | 21.5万/坪 (45.0年/51.2坪) |
| 船岡駅 | - | - | - |
| 日吉駅 | - | 6.6万/坪 (32.8年/139坪) | 2.7万/坪 (41.8年/67.3坪) |
| 鍼灸大学前駅 | - | - | - |
| 胡麻駅 | 75.6万/坪 (13.8年/54.5坪) | - | - |
| 下山駅 | 12.4万/坪 (35.8年/48.4坪) | 6.1万/坪 (42.8年/154坪) | 32.2万/坪 (26.0年/117坪) |
| 和知駅 | - | - | - |
| 安栖里駅 | - | - | - |
| 立木駅 | - | - | - |
| 山家駅 | 2.6万/坪 (57.8年/166坪) | 12.1万/坪 (43.3年/156坪) | 3.0万/坪 (0年/104坪) |
| 綾部駅 | 40.6万/坪 (31.9年/79.7坪) | 10.4万/坪 (42.7年/110坪) | 18.9万/坪 (42.6年/58.5坪) |
| 高津駅 | 14.0万/坪 (37.8年/206坪) | - | - |
| 石原駅 | 55.2万/坪 (32.8年/96.8坪) | 57.0万/坪 (24.4年/105坪) | 37.1万/坪 (49.0年/79.1坪) |
| 福知山駅 | 51.5万/坪 (24.8年/73.6坪) | 39.9万/坪 (39.7年/114坪) | 38.7万/坪 (35.7年/84.9坪) |
| 上川口駅 | - | - | - |
| 下夜久野駅 | - | 6.8万/坪 (27.8年/182坪) | - |
| 上夜久野駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
綾部駅 40.6 万/坪(昨年同期比 +288.4 ％)
綾部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.6万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +288.4％( +30.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 42.7年から -25.1 ％減)。平均土地面積は 79.7 坪 (昨年 110.0 坪から -27.6 ％減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 56.3 坪から -20.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.7 年 → 2024年 31.9 年、-25.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 28.0 分 → 2024年 14.7 分、-47.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.4 ％ → 2024年 50.0 ％)
下山駅 12.4 万/坪(昨年同期比 +104.1 ％)
下山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.4万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +104.1％( +6.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 42.8年から -16.4 ％減)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 154.3 坪から -68.6 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 19.7 坪から +65.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 42.8 年 → 2024年 35.8 年、-16.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 47.0 分 → 2024年 41.5 分、-11.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
山家駅 2.6 万/坪(昨年同期比 -78.7 ％)
山家駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.6万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -78.7％( -9.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 57.8年(昨年 43.3年から +33.5 ％増)。平均土地面積は 166.4 坪 (昨年 155.8 坪から +6.8 ％増)。平均建物面積は 61.3 坪 (昨年 49.9 坪から +22.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 43.3 年 → 2024年 57.8 年、+33.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 32.5 分 → 2024年 120.0 分、+269.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
京都駅 69.9 万/坪(昨年同期比 -61.7 ％)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.9万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.7％( -112.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 29.8年から +4.5 ％増)。平均土地面積は 24.7 坪 (昨年 47.8 坪から -48.3 ％減)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 131.9 坪から -62.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.6 分 → 2024年 10.0 分、+31.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示