【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の近鉄山田線 (伊勢中川駅～宇治山田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.9万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.9％( +0.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 106 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -159件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.2年(昨年 32.6年から -1.2 ％減)。平均土地面積は 102.5 坪 (昨年 92.9 坪から +10.4 ％増)。平均建物面積は 53.2 坪 (昨年 49.1 坪から +8.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。松阪駅、斎宮駅、伊勢市駅、宇治山田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは斎宮駅で昨年に比べ +56.9 ％、坪単価は 79.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(斎宮駅、伊勢市駅)は +49.9 ％(坪単価 +18.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(漕代駅、明星駅)は -89.8 ％(坪単価 -43.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.4 ％ → 2025年 4.9 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 1.9 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.5 ％ → 2025年 9.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった斎宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.0万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +56.9％( +28.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった漕代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -91.0％( -39.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 近鉄山田線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 伊勢中川駅 | 35.5万/坪 (30.3年/77.8坪) | 46.1万/坪 (24.3年/89.1坪) | 53.7万/坪 (28.0年/106坪) |
| 伊勢中原駅 | - | - | 26.1万/坪 (33.6年/149坪) |
| 松ケ崎駅 | 16.8万/坪 (41.2年/204坪) | 54.2万/坪 (39.9年/56.7坪) | 36.0万/坪 (35.9年/119坪) |
| 松阪駅 | 44.9万/坪 (30.2年/84.6坪) | 36.4万/坪 (33.4年/95.2坪) | 43.5万/坪 (29.9年/87.1坪) |
| 東松阪駅 | 42.9万/坪 (29.6年/75.4坪) | 38.2万/坪 (30.0年/79.8坪) | 41.8万/坪 (25.3年/80.7坪) |
| 櫛田駅 | 17.9万/坪 (46.0年/183坪) | 26.8万/坪 (38.0年/121坪) | 13.7万/坪 (39.0年/169坪) |
| 漕代駅 | 43.0万/坪 (50.5年/84.7坪) | - | |
| 斎宮駅 | 79.0万/坪 (27.1年/83.2坪) | 50.4万/坪 (21.2年/84.4坪) | 39.3万/坪 (22.9年/112坪) |
| 明星駅 | 6.1万/坪 (51.3年/47.4坪) | 53.9万/坪 (19.9年/130坪) | 42.9万/坪 (26.8年/112坪) |
| 明野駅 | 17.8万/坪 (29.6年/223坪) | 46.9万/坪 (21.9年/137坪) | 41.1万/坪 (31.3年/92.8坪) |
| 小俣駅 | 28.8万/坪 (24.8年/238坪) | 69.3万/坪 (10.0年/78.7坪) | 6.5万/坪 (46.3年/191坪) |
| 宮町駅 | 31.3万/坪 (31.0年/287坪) | 32.8万/坪 (43.4年/53.4坪) | 47.0万/坪 (27.8年/50.1坪) |
| 伊勢市駅 | 24.3万/坪 (40.8年/74.3坪) | 17.0万/坪 (40.9年/103坪) | 49.1万/坪 (26.3年/83.8坪) |
| 宇治山田駅 | 29.0万/坪 (29.4年/131坪) | 21.0万/坪 (41.0年/66.6坪) | 20.8万/坪 (46.0年/119坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
斎宮駅 79.0 万/坪(昨年同期比 +56.9 ％)
斎宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.0万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +56.9％( +28.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 21.2年から +27.9 ％増)。平均土地面積は 83.2 坪 (昨年 84.4 坪から -1.4 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 38.7 坪から -15.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 30.4 分 → 2025年 25.0 分、-17.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.2 年 → 2025年 27.1 年、+27.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.1 ％ → 2025年 50.0 ％)
伊勢市駅 24.3 万/坪(昨年同期比 +42.9 ％)
伊勢市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.9％( +7.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -45.8％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.8年(昨年 40.9年から -0.1 ％減)。平均土地面積は 74.3 坪 (昨年 102.9 坪から -27.7 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 76.8 坪から -49.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 44.4 分 → 2025年 25.5 分、-42.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 23.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 47.8 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.2 ％ → 2025年 58.3 ％)
漕代駅 3.9 万/坪(昨年同期比 -91.0 ％)
漕代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.9万円/坪(1.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -91.0％( -39.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 55.3年(昨年 50.5年から +9.4 ％増)。平均建物面積は 514.3 坪 (昨年 30.3 坪から +1600.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 11.0 分、+37.5 ％と大きく増加)
明星駅 6.1 万/坪(昨年同期比 -88.7 ％)
明星駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.1万円/坪(1.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -88.7％( -47.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.3年(昨年 19.9年から +157.8 ％増)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 130.1 坪から -63.6 ％減)。平均建物面積は 29.5 坪 (昨年 39.3 坪から -25.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.9 年 → 2025年 51.3 年、+157.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.8 分 → 2025年 39.3 分、+134.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示