【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の相鉄・JR直通線 (武蔵小杉駅～海老名駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.2％( +8.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 317 件(１年前(2024年)に比べて -66.5％( -629件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 17.7年から -36.3 ％減)。平均土地面積は 38.8 坪 (昨年 43.1 坪から -10.1 ％減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 35.6 坪から -9.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。二俣川駅、三ツ境駅、瀬谷駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三ツ境駅で昨年に比べ +18.1 ％、坪単価は 155 万円/坪となった。
上位 2 駅(三ツ境駅、二俣川駅)は +14.6 ％(坪単価 +19.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(さがみ野駅、相模大塚駅)は -18.5 ％(坪単価 -22.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.7 年 → 2025年 11.3 年、-36.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.7 ％ → 2025年 54.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.3 ％ → 2025年 15.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 3.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 249万円/坪(75.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -6.8％( -18.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -38.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったさがみ野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.4万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.2％( -27.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -70.9％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 相鉄・JR直通線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵小杉駅 | 249万/坪 (8.5年/21.9坪) | 268万/坪 (17.9年/36.0坪) | 250万/坪 (16.7年/26.4坪) |
| 羽沢横浜国大駅 | 144万/坪 (11.2年/68.1坪) | 142万/坪 (17.6年/36.1坪) | 123万/坪 (17.6年/33.0坪) |
| 西谷駅 | 124万/坪 (12.8年/49.4坪) | 122万/坪 (22.4年/48.1坪) | 123万/坪 (19.9年/47.1坪) |
| 鶴ケ峰駅 | 134万/坪 (12.4年/37.0坪) | 123万/坪 (21.9年/42.7坪) | 118万/坪 (19.7年/37.8坪) |
| 二俣川駅 | 152万/坪 (10.0年/38.9坪) | 137万/坪 (16.3年/43.1坪) | 135万/坪 (19.9年/41.4坪) |
| 希望ケ丘駅 | 137万/坪 (13.9年/37.1坪) | 144万/坪 (15.1年/44.6坪) | 136万/坪 (18.4年/46.5坪) |
| 三ツ境駅 | 155万/坪 (4.9年/38.1坪) | 131万/坪 (19.3年/41.1坪) | 141万/坪 (15.9年/44.5坪) |
| 瀬谷駅 | 148万/坪 (12.9年/42.0坪) | 133万/坪 (15.9年/42.2坪) | 129万/坪 (15.4年/38.1坪) |
| 大和駅 | 128万/坪 (13.1年/33.0坪) | 142万/坪 (15.5年/45.4坪) | 134万/坪 (14.7年/52.0坪) |
| 相模大塚駅 | 103万/坪 (16.3年/34.3坪) | 119万/坪 (29.9年/34.4坪) | 104万/坪 (22.0年/34.8坪) |
| さがみ野駅 | 91.4万/坪 (19.5年/32.3坪) | 119万/坪 (13.4年/43.2坪) | 116万/坪 (15.1年/43.9坪) |
| かしわ台駅 | 111万/坪 (10.8年/33.9坪) | 113万/坪 (16.2年/49.9坪) | 104万/坪 (21.2年/45.0坪) |
| 海老名駅 | 121万/坪 (8.9年/37.9坪) | 113万/坪 (15.7年/40.8坪) | 116万/坪 (15.6年/48.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三ツ境駅 154.6 万/坪(昨年同期比 +18.1 ％)
三ツ境駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(46.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.1％( +23.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2024年)に比べて -66.1％( -82件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.9年(昨年 19.3年から -74.5 ％減)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 41.1 坪から -7.4 ％減)。平均建物面積は 33.0 坪 (昨年 31.5 坪から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.3 年 → 2025年 4.9 年、-74.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.8 ％ → 2025年 79.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.6 ％ → 2025年 6.5 ％)
二俣川駅 151.7 万/坪(昨年同期比 +11.1 ％)
二俣川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(45.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.1％( +15.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -74.6％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.0年(昨年 16.3年から -38.4 ％減)。平均土地面積は 38.9 坪 (昨年 43.1 坪から -9.9 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 34.1 坪から -5.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.3 年 → 2025年 10.0 年、-38.4 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 17.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.4 ％ → 2025年 48.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.4 ％ → 2025年 13.8 ％)
さがみ野駅 91.4 万/坪(昨年同期比 -23.2 ％)
さがみ野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.4万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.2％( -27.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -70.9％( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 13.4年から +45.2 ％増)。平均土地面積は 32.3 坪 (昨年 43.2 坪から -25.1 ％減)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 36.4 坪から -22.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.9 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.4 年 → 2025年 19.5 年、+45.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.3 分 → 2025年 18.5 分、+29.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.8 ％ → 2025年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.3 ％ → 2025年 18.8 ％)
相模大塚駅 103.0 万/坪(昨年同期比 -13.8 ％)
相模大塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.8％( -16.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 29.9年から -45.3 ％減)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 34.4 坪から -0.4 ％減)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 23.6 坪から +32.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.9 年 → 2025年 16.3 年、-45.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 14.1 分 → 2025年 9.3 分、-33.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示