【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の小田急江ノ島線 (相模大野駅～片瀬江ノ島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 143万円/坪(43.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.1％( +0.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 262 件(１年前(2024年)に比べて +12.9％( +30件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 9.5年(昨年 17.6年から -45.8 ％減)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 49.0 坪から -26.7 ％減)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 42.6 坪から -28.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。鶴間駅、湘南台駅、善行駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは湘南台駅で昨年に比べ +29.7 ％、坪単価は 161 万円/坪となった。
上位 2 駅(湘南台駅、鶴間駅)は +27.3 ％(坪単価 +31.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六会日大前駅、大和駅)は -30.2 ％(坪単価 -69.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.6 年 → 2025年 9.5 年、-45.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.2 ％ → 2025年 56.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 ％ → 2025年 15.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 ％ → 2025年 0.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鵠沼海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 206万円/坪(62.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.1％( -6.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.6％( -26.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて +38.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 小田急江ノ島線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 相模大野駅 | 138万/坪 (5.5年/32.3坪) | 122万/坪 (22.4年/37.1坪) | 143万/坪 (9.8年/32.8坪) |
| 東林間駅 | 126万/坪 (15.1年/30.5坪) | 127万/坪 (16.6年/33.3坪) | 156万/坪 (4.3年/36.7坪) |
| 中央林間駅 | 178万/坪 (9.8年/35.0坪) | 163万/坪 (20.8年/45.1坪) | 177万/坪 (11.4年/43.5坪) |
| 南林間駅 | 148万/坪 (6.5年/33.9坪) | 156万/坪 (15.0年/59.0坪) | 133万/坪 (17.5年/46.7坪) |
| 鶴間駅 | 134万/坪 (11.7年/28.6坪) | 108万/坪 (21.8年/55.5坪) | 133万/坪 (12.4年/41.0坪) |
| 大和駅 | 116万/坪 (8.3年/34.1坪) | 143万/坪 (25.7年/42.8坪) | 145万/坪 (8.0年/48.4坪) |
| 桜ケ丘駅 | 118万/坪 (9.4年/27.0坪) | 133万/坪 (10.7年/27.1坪) | 132万/坪 (4.1年/35.6坪) |
| 高座渋谷駅 | 132万/坪 (9.8年/37.8坪) | 111万/坪 (14.3年/39.9坪) | 114万/坪 (16.9年/36.1坪) |
| 長後駅 | 119万/坪 (9.3年/37.2坪) | 116万/坪 (11.3年/47.3坪) | 120万/坪 (10.1年/43.3坪) |
| 湘南台駅 | 161万/坪 (5.9年/40.1坪) | 124万/坪 (16.6年/39.1坪) | 113万/坪 (23.2年/65.6坪) |
| 六会日大前駅 | 155万/坪 (3.8年/34.4坪) | 267万/坪 (19.1年/69.7坪) | 149万/坪 (3.1年/77.4坪) |
| 善行駅 | 136万/坪 (2.8年/35.3坪) | 111万/坪 (17.6年/110坪) | 140万/坪 (17.2年/49.1坪) |
| 藤沢本町駅 | 147万/坪 (15.1年/40.8坪) | 149万/坪 (14.3年/43.9坪) | 152万/坪 (13.4年/32.8坪) |
| 藤沢駅 | 142万/坪 (13.2年/36.2坪) | 152万/坪 (23.4年/64.4坪) | 147万/坪 (17.0年/71.0坪) |
| 本鵠沼駅 | 180万/坪 (12.1年/38.0坪) | 204万/坪 (5.3年/72.4坪) | 208万/坪 (15.1年/60.5坪) |
| 鵠沼海岸駅 | 206万/坪 (13.8年/47.9坪) | 212万/坪 (9.6年/37.8坪) | 209万/坪 (10.4年/40.9坪) |
| 片瀬江ノ島駅 | - | 109万/坪 (44.3年/57.5坪) | 338万/坪 (18.8年/59.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
湘南台駅 161.2 万/坪(昨年同期比 +29.7 ％)
湘南台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.7％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて +62.5％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 5.9年(昨年 16.6年から -64.5 ％減)。平均土地面積は 40.1 坪 (昨年 39.1 坪から +2.4 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 29.9 坪から +5.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.6 年 → 2025年 5.9 年、-64.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 26.9 分 → 2025年 19.9 分、-26.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 65.4 ％)
鶴間駅 134.4 万/坪(昨年同期比 +25.0 ％)
鶴間駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +25.0％( +26.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -31.6％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.7年(昨年 21.8年から -46.3 ％減)。平均土地面積は 28.6 坪 (昨年 55.5 坪から -48.4 ％減)。平均建物面積は 27.9 坪 (昨年 48.9 坪から -42.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.8 年 → 2025年 11.7 年、-46.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 30.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 7.7 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 38.5 ％)
六会日大前駅 155.3 万/坪(昨年同期比 -41.8 ％)
六会日大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -41.8％( -111.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 3.8年(昨年 19.1年から -79.9 ％減)。平均土地面積は 34.4 坪 (昨年 69.7 坪から -50.6 ％減)。平均建物面積は 28.4 坪 (昨年 30.5 坪から -7.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.1 年 → 2025年 3.8 年、-79.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.7 分 → 2025年 10.4 分、+19.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 9.1 ％)
大和駅 116.0 万/坪(昨年同期比 -18.6 ％)
大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -18.6％( -26.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて +38.5％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 25.7年から -67.8 ％減)。平均土地面積は 34.1 坪 (昨年 42.8 坪から -20.3 ％減)。平均建物面積は 31.6 坪 (昨年 34.6 坪から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.7 年 → 2025年 8.3 年、-67.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 46.2 ％ → 2025年 55.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.4 分 → 2025年 16.7 分、+46.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 ％ → 2025年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示