【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の京浜急行久里浜線 (堀ノ内駅～三崎口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.6万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.0％( +9.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 81 件(１年前(2024年)に比べて +11.0％( +8件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 24.7年から -33.1 ％減)。平均土地面積は 50.1 坪 (昨年 48.4 坪から +3.5 ％増)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 33.7 坪から +5.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。京急久里浜駅、YRP野比駅、三浦海岸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは京急久里浜駅で昨年に比べ +48.8 ％、坪単価は 113 万円/坪となった。
上位 2 駅(京急久里浜駅、三浦海岸駅)は +40.0 ％(坪単価 +31.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(津久井浜駅、堀ノ内駅)は -39.1 ％(坪単価 -49.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.7 年 → 2025年 16.5 年、-33.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 22.3 分 → 2025年 17.9 分、-19.4 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.3 ％ → 2025年 45.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 13.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.7 ％ → 2025年 28.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.3 ％ → 2025年 2.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったYRP野比駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +30.5％( +27.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて +280.0％( +14件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三崎口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.6万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -11.8％( -6.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -36.4％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行久里浜線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 堀ノ内駅 | 87.1万/坪 (21.9年/57.7坪) | 124万/坪 (15.3年/31.8坪) | 87.5万/坪 (23.5年/32.1坪) |
| 新大津駅 | 89.1万/坪 (16.4年/35.7坪) | 105万/坪 (29.3年/43.9坪) | 111万/坪 (17.9年/41.3坪) |
| 北久里浜駅 | 87.9万/坪 (16.5年/51.0坪) | 95.8万/坪 (12.1年/35.1坪) | 88.7万/坪 (28.4年/52.1坪) |
| 京急久里浜駅 | 113万/坪 (13.3年/42.7坪) | 75.7万/坪 (23.8年/51.7坪) | 99.9万/坪 (11.3年/33.6坪) |
| YRP野比駅 | 116万/坪 (7.8年/56.8坪) | 88.7万/坪 (31.7年/49.9坪) | 98.7万/坪 (14.4年/50.8坪) |
| 京急長沢駅 | - | 88.4万/坪 (22.3年/40.8坪) | 58.8万/坪 (29.3年/49.4坪) |
| 津久井浜駅 | 66.1万/坪 (59.3年/75.6坪) | 129万/坪 (29.3年/56.7坪) | 121万/坪 (11.6年/51.9坪) |
| 三浦海岸駅 | 110万/坪 (2.3年/30.3坪) | 83.9万/坪 (28.1年/42.2坪) | - |
| 三崎口駅 | 49.6万/坪 (26.4年/47.5坪) | 56.2万/坪 (32.6年/61.8坪) | 54.7万/坪 (23.0年/46.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京急久里浜駅 112.6 万/坪(昨年同期比 +48.8 ％)
京急久里浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +48.8％( +36.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -18.2％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 23.8年から -44.3 ％減)。平均土地面積は 42.7 坪 (昨年 51.7 坪から -17.4 ％減)。平均建物面積は 32.6 坪 (昨年 45.5 坪から -28.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.8 年 → 2025年 13.3 年、-44.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 18.7 分 → 2025年 16.3 分、-13.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 33.3 ％)
三浦海岸駅 110.2 万/坪(昨年同期比 +31.3 ％)
三浦海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +31.3％( +26.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.3年(昨年 28.1年から -92.0 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 42.2 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 31.2 坪から -12.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.1 年 → 2025年 2.3 年、-92.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.4 分 → 2025年 20.0 分、+170.3 ％と大きく増加)
津久井浜駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -48.6 ％)
津久井浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -48.6％( -62.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 59.3年(昨年 29.3年から +102.6 ％増)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 56.7 坪から +33.3 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 21.2 坪から +64.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 29.3 年 → 2025年 59.3 年、+102.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
堀ノ内駅 87.1 万/坪(昨年同期比 -29.6 ％)
堀ノ内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.1万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -29.6％( -36.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 15.3年から +43.7 ％増)。平均土地面積は 57.7 坪 (昨年 31.8 坪から +81.7 ％増)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 30.6 坪から +6.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.3 年 → 2025年 21.9 年、+43.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.8 分 → 2025年 14.8 分、+52.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示