【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の東急東横線 (渋谷駅～多摩川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 409万円/坪(124万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +9.3％( +34.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 71 件(１年前(2023年)に比べて +42.0％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 21.6年から +0.1 ％増)。平均土地面積は 35.4 坪 (昨年 43.9 坪から -19.4 ％減)。平均建物面積は 46.0 坪 (昨年 67.7 坪から -32.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。祐天寺駅、都立大学駅、田園調布駅、多摩川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは自由が丘駅で昨年に比べ +126.7 ％、坪単価は 412 万円/坪となった。
上位 2 駅(自由が丘駅、田園調布駅)は +90.6 ％(坪単価 +183.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(学芸大学駅、渋谷駅)は -13.2 ％(坪単価 -73.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.0 ％ → 2024年 7.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.8 ％ → 2024年 35.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 ％ → 2024年 16.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 16.3 ％ → 2024年 15.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 611万円/坪(185万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -83.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多摩川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 363万円/坪(110万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +25.8％( +74.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東急東横線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 渋谷駅 | 611万/坪 (33.8年/49.9坪) | 695万/坪 (15.8年/34.0坪) | 4,384万/坪 (47.8年/154坪) |
| 代官山駅 | - | 393万/坪 (29.8年/126坪) | 470万/坪 (32.8年/33.3坪) |
| 中目黒駅 | 511万/坪 (25.3年/32.1坪) | 432万/坪 (24.3年/21.6坪) | 522万/坪 (20.8年/61.3坪) |
| 祐天寺駅 | 405万/坪 (12.2年/23.1坪) | 319万/坪 (15.3年/35.2坪) | 391万/坪 (25.5年/37.5坪) |
| 学芸大学駅 | 373万/坪 (28.4年/36.9坪) | 436万/坪 (19.2年/43.4坪) | 353万/坪 (15.0年/37.2坪) |
| 都立大学駅 | 391万/坪 (17.0年/27.0坪) | 302万/坪 (21.9年/49.9坪) | 392万/坪 (25.8年/55.5坪) |
| 自由が丘駅 | 412万/坪 (20.3年/28.1坪) | 182万/坪 (51.8年/16.6坪) | 481万/坪 (20.8年/45.2坪) |
| 田園調布駅 | 388万/坪 (21.1年/65.5坪) | 251万/坪 (36.8年/46.6坪) | 281万/坪 (19.8年/34.8坪) |
| 多摩川駅 | 363万/坪 (26.8年/30.3坪) | 289万/坪 (11.1年/53.9坪) | 272万/坪 (20.9年/31.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
自由が丘駅 412.1 万/坪(昨年同期比 +126.7 ％)
自由が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 412万円/坪(125万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +126.7％( +230.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +250.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 51.8年から -60.7 ％減)。平均土地面積は 28.1 坪 (昨年 16.6 坪から +68.8 ％増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 36.3 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 51.8 年 → 2024年 20.3 年、-60.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.5 分 → 2024年 8.0 分、+128.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 16.7 ％)
田園調布駅 388.0 万/坪(昨年同期比 +54.5 ％)
田園調布駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 388万円/坪(117万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.5％( +136.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 36.8年から -42.6 ％減)。平均土地面積は 65.5 坪 (昨年 46.6 坪から +40.7 ％増)。平均建物面積は 49.4 坪 (昨年 52.9 坪から -6.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.8 年 → 2024年 21.1 年、-42.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.2 分 → 2024年 9.7 分、-20.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 44.4 ％)
学芸大学駅 373.4 万/坪(昨年同期比 -14.3 ％)
学芸大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 373万円/坪(113万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.3％( -62.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 19.2年から +47.7 ％増)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 43.4 坪から -15.0 ％減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 54.3 坪から -33.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.2 年 → 2024年 28.4 年、+47.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.9 分 → 2024年 11.7 分、+18.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 53.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 26.7 ％)
渋谷駅 611.2 万/坪(昨年同期比 -12.0 ％)
渋谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 611万円/坪(185万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -83.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +150.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.8年(昨年 15.8年から +114.3 ％増)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 34.0 坪から +46.7 ％増)。平均建物面積は 164.5 坪 (昨年 88.5 坪から +85.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 15.8 年 → 2024年 33.8 年、+114.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.0 分 → 2024年 8.2 分、+17.1 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示