【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ丸ノ内線 (池袋駅～荻窪駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 304万円/坪(91.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.4％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 68 件(１年前(2024年)に比べて -28.4％( -27件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 23.5年から +3.0 ％増)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 47.2 坪から -30.6 ％減)。平均建物面積は 51.3 坪 (昨年 66.5 坪から -22.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。池袋駅、御茶ノ水駅、新宿駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御茶ノ水駅で昨年に比べ +80.4 ％、坪単価は 465 万円/坪となった。
上位 2 駅(御茶ノ水駅、池袋駅)は +58.0 ％(坪単価 +159.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(南阿佐ケ谷駅、新高円寺駅)は -26.4 ％(坪単価 -70.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 ％ → 2025年 4.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 22.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 9.5 分 → 2025年 11.1 分、+16.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.3 ％ → 2025年 16.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.1 ％ → 2025年 32.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった御茶ノ水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +80.4％( +207.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新高円寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.4％( -48.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| 東京メトロ丸ノ内線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 429万/坪 (32.6年/29.0坪) | 317万/坪 (13.4年/110坪) | 303万/坪 (63.0年/25.7坪) |
| 新大塚駅 | 321万/坪 (21.3年/17.8坪) | 319万/坪 (32.3年/15.5坪) | 241万/坪 (37.0年/148坪) |
| 茗荷谷駅 | 383万/坪 (28.8年/23.4坪) | 420万/坪 (18.0年/69.6坪) | 352万/坪 (18.8年/21.9坪) |
| 後楽園駅 | - | 398万/坪 (24.0年/60.5坪) | - |
| 本郷三丁目駅 | - | 423万/坪 (57.0年/33.3坪) | 314万/坪 (45.0年/17.4坪) |
| 御茶ノ水駅 | 465万/坪 (38.0年/31.8坪) | 258万/坪 (35.5年/67.3坪) | 496万/坪 (30.0年/75.6坪) |
| 淡路町駅 | - | - | 382万/坪 (37.0年/18.2坪) |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 東京駅 | - | - | - |
| 銀座駅 | - | - | - |
| 国会議事堂前駅 | - | - | - |
| 赤坂見附駅 | - | - | - |
| 四ツ谷駅 | 358万/坪 (60.0年/13.6坪) | 392万/坪 (14.0年/28.5坪) | 502万/坪 (45.0年/24.2坪) |
| 四谷三丁目駅 | - | 597万/坪 (30.0年/60.5坪) | 209万/坪 (69.3年/38.2坪) |
| 新宿御苑前駅 | - | - | 352万/坪 (36.0年/24.2坪) |
| 新宿三丁目駅 | 700万/坪 (31.0年/34.8坪) | - | 222万/坪 (19.0年/15.1坪) |
| 新宿駅 | 409万/坪 (38.7年/50.9坪) | 317万/坪 (72.0年/12.1坪) | 1,182万/坪 (44.0年/29.5坪) |
| 西新宿駅 | - | - | - |
| 中野坂上駅 | 297万/坪 (18.8年/48.4坪) | 282万/坪 (24.4年/49.5坪) | 289万/坪 (9.0年/17.1坪) |
| 新中野駅 | 273万/坪 (23.3年/26.1坪) | 281万/坪 (21.6年/45.1坪) | 255万/坪 (21.8年/21.2坪) |
| 東高円寺駅 | 304万/坪 (13.3年/22.2坪) | 269万/坪 (15.8年/58.2坪) | 254万/坪 (18.0年/29.5坪) |
| 新高円寺駅 | 189万/坪 (35.0年/27.0坪) | 238万/坪 (30.2年/27.7坪) | 186万/坪 (48.0年/40.8坪) |
| 南阿佐ケ谷駅 | 195万/坪 (24.7年/38.1坪) | 288万/坪 (23.9年/40.2坪) | 201万/坪 (21.3年/24.8坪) |
| 荻窪駅 | 272万/坪 (16.6年/35.3坪) | 269万/坪 (22.3年/41.0坪) | 258万/坪 (21.3年/35.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
御茶ノ水駅 465.1 万/坪(昨年同期比 +80.4 ％)
御茶ノ水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 465万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +80.4％( +207.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 35.5年から +7.0 ％増)。平均土地面積は 31.8 坪 (昨年 67.3 坪から -52.8 ％減)。平均建物面積は 178.5 坪 (昨年 178.5 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.0 分 → 2025年 7.0 分、+16.7 ％と増加)
池袋駅 429.0 万/坪(昨年同期比 +35.5 ％)
池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 429万円/坪(130万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +35.5％( +112.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 13.4年から +143.1 ％増)。平均土地面積は 29.0 坪 (昨年 109.7 坪から -73.6 ％減)。平均建物面積は 70.0 坪 (昨年 75.6 坪から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.0 分 → 2025年 7.6 分、-36.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.4 年 → 2025年 32.6 年、+143.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
南阿佐ケ谷駅 194.6 万/坪(昨年同期比 -32.4 ％)
南阿佐ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 195万円/坪(58.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -32.4％( -93.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 23.9年から +3.4 ％増)。平均土地面積は 38.1 坪 (昨年 40.2 坪から -5.3 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 32.2 坪から +19.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.7 分 → 2025年 12.3 分、+15.1 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
新高円寺駅 189.3 万/坪(昨年同期比 -20.4 ％)
新高円寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.4％( -48.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 30.2年から +16.1 ％増)。平均土地面積は 27.0 坪 (昨年 27.7 坪から -2.5 ％減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 34.6 坪から -27.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 30.2 年 → 2025年 35.0 年、+16.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.4 分 → 2025年 14.2 分、+35.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示