【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR五日市線 (拝島駅~武蔵五日市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.6万円/坪(29.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +15.5%( +13.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 136 件(1年前(2024年)に比べて -19.5%( -33件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 21.3年から -37.9 %減)。平均土地面積は 49.4 坪 (昨年 58.4 坪から -15.5 %減)。平均建物面積は 33.9 坪 (昨年 33.4 坪から +1.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。武蔵五日市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵五日市駅で昨年に比べ +74.2 %、坪単価は 82.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵五日市駅、武蔵増戸駅)は +47.1 %(坪単価 +24.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(秋川駅、武蔵引田駅)は -10.7 %(坪単価 -9.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.3 年 → 2025年 13.2 年、-37.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.9 % → 2025年 56.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.3 % → 2025年 11.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.1 % → 2025年 12.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった拝島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +9.5%( +10.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 43 件(1年前(2024年)に比べて +7.5%( +3件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった秋川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -16.8%( -15.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -30.4%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR五日市線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 拝島駅 | 122万/坪 (4.6年/33.7坪) | 112万/坪 (18.5年/52.0坪) | 127万/坪 (12.6年/43.2坪) |
| 熊川駅 | 98.5万/坪 (22.6年/41.7坪) | 93.9万/坪 (18.9年/54.7坪) | 104万/坪 (6.3年/41.0坪) |
| 東秋留駅 | 92.0万/坪 (14.3年/44.6坪) | 76.8万/坪 (23.2年/50.6坪) | 89.4万/坪 (12.0年/48.3坪) |
| 秋川駅 | 76.3万/坪 (19.8年/48.0坪) | 91.7万/坪 (17.5年/43.0坪) | 82.0万/坪 (19.4年/58.5坪) |
| 武蔵引田駅 | 81.6万/坪 (19.3年/80.9坪) | 85.5万/坪 (12.6年/60.8坪) | 87.5万/坪 (8.6年/46.2坪) |
| 武蔵増戸駅 | 83.8万/坪 (14.6年/58.0坪) | 69.9万/坪 (23.2年/49.5坪) | 70.4万/坪 (15.7年/58.0坪) |
| 武蔵五日市駅 | 82.5万/坪 (25.7年/111坪) | 47.4万/坪 (32.8年/102坪) | 52.6万/坪 (29.3年/59.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵五日市駅 82.5 万/坪(昨年同期比 +74.2 %)
武蔵五日市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.5万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +74.2%( +35.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -70.8%( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 32.8年から -21.6 %減)。平均土地面積は 111.3 坪 (昨年 102.2 坪から +8.9 %増)。平均建物面積は 25.3 坪 (昨年 35.5 坪から -28.7 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.8 年 → 2025年 25.7 年、-21.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 14.3 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 % → 2025年 20.0 %)
武蔵増戸駅 83.8 万/坪(昨年同期比 +19.9 %)
武蔵増戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.8万円/坪(25.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +19.9%( +13.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 24 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 23.2年から -37.0 %減)。平均土地面積は 58.0 坪 (昨年 49.5 坪から +17.2 %増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 28.9 坪から +13.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.2 年 → 2025年 14.6 年、-37.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 62.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 % → 2025年 16.7 %)
秋川駅 76.3 万/坪(昨年同期比 -16.8 %)
秋川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -16.8%( -15.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -30.4%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 17.5年から +13.3 %増)。平均土地面積は 48.0 坪 (昨年 43.0 坪から +11.7 %増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 29.7 坪から +3.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 17.5 年 → 2025年 19.8 年、+13.3 %と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.2 分 → 2025年 13.0 分、+15.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.4 % → 2025年 31.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.5 % → 2025年 31.2 %)
武蔵引田駅 81.6 万/坪(昨年同期比 -4.6 %)
武蔵引田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.6万円/坪(24.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -4.6%( -4.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2024年)に比べて -46.7%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.3年(昨年 12.6年から +52.6 %増)。平均土地面積は 80.9 坪 (昨年 60.8 坪から +33.1 %増)。平均建物面積は 100.6 坪 (昨年 28.9 坪から +247.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 % → 2025年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.6 年 → 2025年 19.3 年、+52.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.6 分 → 2025年 16.4 分、+30.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 25.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示