【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の埼玉高速鉄道 (川口元郷駅～浦和美園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.7％( -4.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 142 件(１年前(2024年)に比べて -68.7％( -311件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.5年(昨年 13.1年から -19.6 ％減)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 40.4 坪から -12.3 ％減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 36.0 坪から +3.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。川口元郷駅、南鳩ケ谷駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川口元郷駅で昨年に比べ +12.6 ％、坪単価は 139 万円/坪となった。
上位 2 駅(川口元郷駅、南鳩ケ谷駅)は +11.8 ％(坪単価 +14.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浦和美園駅、鳩ケ谷駅)は -19.7 ％(坪単価 -26.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 13.1 年 → 2025年 10.5 年、-19.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.2 ％ → 2025年 52.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.3 ％ → 2025年 13.5 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 1.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった川口元郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.6％( +15.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -78.5％( -51件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鳩ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.9万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.4％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 埼玉高速鉄道 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川口元郷駅 | 139万/坪 (7.0年/24.8坪) | 124万/坪 (12.2年/34.5坪) | 132万/坪 (13.5年/45.6坪) |
| 南鳩ケ谷駅 | 127万/坪 (8.6年/31.9坪) | 115万/坪 (15.8年/46.7坪) | 120万/坪 (15.6年/36.5坪) |
| 鳩ケ谷駅 | 97.9万/坪 (13.0年/31.9坪) | 113万/坪 (13.9年/31.8坪) | 121万/坪 (11.2年/36.0坪) |
| 新井宿駅 | 102万/坪 (12.4年/33.5坪) | 102万/坪 (15.3年/31.1坪) | 104万/坪 (18.6年/35.2坪) |
| 戸塚安行駅 | 108万/坪 (12.7年/42.3坪) | 111万/坪 (12.0年/40.2坪) | 126万/坪 (12.8年/48.2坪) |
| 東川口駅 | 125万/坪 (7.9年/36.5坪) | 128万/坪 (14.1年/50.2坪) | 123万/坪 (10.5年/44.8坪) |
| 浦和美園駅 | 108万/坪 (14.8年/55.0坪) | 147万/坪 (7.0年/50.1坪) | 151万/坪 (6.5年/45.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川口元郷駅 139.2 万/坪(昨年同期比 +12.6 ％)
川口元郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.6％( +15.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2024年)に比べて -78.5％( -51件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.0年(昨年 12.2年から -42.5 ％減)。平均土地面積は 24.8 坪 (昨年 34.5 坪から -28.0 ％減)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 39.0 坪から -20.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 12.2 年 → 2025年 7.0 年、-42.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 15.2 分 → 2025年 13.2 分、-13.2 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.8 ％ → 2025年 14.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.4 ％ → 2025年 57.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.3 ％ → 2025年 7.1 ％)
南鳩ケ谷駅 127.2 万/坪(昨年同期比 +10.9 ％)
南鳩ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.9％( +12.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -65.2％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.6年(昨年 15.8年から -45.6 ％減)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 46.7 坪から -31.8 ％減)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 48.8 坪から -28.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.8 年 → 2025年 8.6 年、-45.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.9 ％ → 2025年 12.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.5 分 → 2025年 14.0 分、+12.2 ％と増加)
浦和美園駅 108.4 万/坪(昨年同期比 -26.0 ％)
浦和美園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 108万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -26.0％( -38.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -36件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.8年(昨年 7.0年から +111.6 ％増)。平均土地面積は 55.0 坪 (昨年 50.1 坪から +9.7 ％増)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 35.9 坪から -2.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 7.0 年 → 2025年 14.8 年、+111.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
鳩ケ谷駅 97.9 万/坪(昨年同期比 -13.4 ％)
鳩ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.9万円/坪(29.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.4％( -15.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.0年(昨年 13.9年から -6.4 ％減)。平均土地面積は 31.9 坪 (昨年 31.8 坪から +0.3 ％増)。平均建物面積は 31.9 坪 (昨年 31.5 坪から +1.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.0 ％ → 2025年 47.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.1 ％ → 2025年 19.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 15.4 分 → 2025年 19.2 分、+25.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.6 ％ → 2025年 9.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示