【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR東北本線 (油島駅～盛岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.3万円/坪(14.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.0％( -4.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 89 件(１年前(2024年)に比べて -48.9％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 26.5年から +16.8 ％増)。平均土地面積は 114.4 坪 (昨年 111.1 坪から +2.9 ％増)。平均建物面積は 58.3 坪 (昨年 49.2 坪から +18.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。盛岡駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは紫波中央駅で昨年に比べ +221.5 ％、坪単価は 74.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(紫波中央駅、盛岡駅)は +116.1 ％(坪単価 +28.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(石鳥谷駅、村崎野駅)は -83.5 ％(坪単価 -33.7 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 26.5 年 → 2025年 30.9 年、+16.8 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.0 ％ → 2025年 8.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.7 ％ → 2025年 36.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった矢幅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.6万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -12.2％( -11.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった石鳥谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.3万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.2％( -39.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油島駅 | - | - | - |
| 花泉駅 | - | 8.0万/坪 (63.3年/121坪) | 9.4万/坪 (52.3年/99.8坪) |
| 清水原駅 | - | 44.1万/坪 (27.3年/109坪) | - |
| 一ノ関駅 | 38.4万/坪 (25.3年/117坪) | 40.1万/坪 (31.5年/102坪) | 57.6万/坪 (22.4年/116坪) |
| 山ノ目駅 | - | - | - |
| 平泉駅 | - | - | - |
| 前沢駅 | 27.6万/坪 (33.8年/204坪) | 60.2万/坪 (13.9年/120坪) | - |
| 陸中折居駅 | - | 5.8万/坪 (63.3年/333坪) | - |
| 水沢駅 | 19.1万/坪 (41.8年/112坪) | 28.2万/坪 (33.0年/121坪) | 25.5万/坪 (33.9年/142坪) |
| 金ケ崎駅 | 25.2万/坪 (30.3年/125坪) | 89.1万/坪 (0.25年/66.6坪) | 51.4万/坪 (19.3年/52.9坪) |
| 六原駅 | - | 26.0万/坪 (26.3年/127坪) | - |
| 北上駅 | 37.1万/坪 (34.3年/64.5坪) | 54.8万/坪 (21.7年/76.2坪) | 53.0万/坪 (19.6年/82.0坪) |
| 村崎野駅 | 9.6万/坪 (43.3年/50.7坪) | 38.0万/坪 (26.9年/211坪) | 99.2万/坪 (-0.75年/133坪) |
| 花巻駅 | 29.5万/坪 (35.0年/175坪) | 44.5万/坪 (19.3年/179坪) | 35.3万/坪 (31.6年/125坪) |
| 花巻空港駅 | - | - | - |
| 石鳥谷駅 | 42.3万/坪 (35.9年/83.2坪) | - | |
| 日詰駅 | 37.8万/坪 (23.3年/60.5坪) | 94.5万/坪 (1.3年/56.0坪) | 72.1万/坪 (11.3年/63.5坪) |
| 紫波中央駅 | 74.2万/坪 (13.6年/70.6坪) | 23.1万/坪 (46.6年/134坪) | 35.5万/坪 (58.8年/231坪) |
| 古館駅 | 21.6万/坪 (38.3年/51.4坪) | 34.4万/坪 (32.3年/77.4坪) | - |
| 矢幅駅 | 84.6万/坪 (13.3年/128坪) | 96.4万/坪 (8.4年/65.2坪) | 9.1万/坪 (46.3年/90.8坪) |
| 岩手飯岡駅 | 52.4万/坪 (29.3年/128坪) | 64.5万/坪 (24.1年/106坪) | 81.8万/坪 (24.3年/69.4坪) |
| 仙北町駅 | 72.6万/坪 (31.8年/110坪) | 91.4万/坪 (15.0年/105坪) | 92.2万/坪 (14.0年/77.7坪) |
| 盛岡駅 | 53.7万/坪 (31.8年/97.7坪) | 48.5万/坪 (33.4年/99.2坪) | 58.6万/坪 (29.0年/99.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
紫波中央駅 74.2 万/坪(昨年同期比 +221.5 ％)
紫波中央駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.2万円/坪(22.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +221.5％( +51.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.6年(昨年 46.6年から -70.8 ％減)。平均土地面積は 70.6 坪 (昨年 134.1 坪から -47.4 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 35.8 坪から -5.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 46.6 年 → 2025年 13.6 年、-70.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.0 分 → 2025年 20.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
盛岡駅 53.7 万/坪(昨年同期比 +10.7 ％)
盛岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.7％( +5.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -27.8％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 33.4年から -4.8 ％減)。平均土地面積は 97.7 坪 (昨年 99.2 坪から -1.5 ％減)。平均建物面積は 57.1 坪 (昨年 54.2 坪から +5.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 45.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.6 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.9 ％ → 2025年 25.0 ％)
石鳥谷駅 3.3 万/坪(昨年同期比 -92.2 ％)
石鳥谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.3万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.2％( -39.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 35.9年から -77.0 ％減)。平均建物面積は 332.8 坪 (昨年 32.8 坪から +915.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.9 年 → 2025年 8.3 年、-77.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.3 分 → 2025年 13.0 分、-36.1 ％と大きく減少)
村崎野駅 9.6 万/坪(昨年同期比 -74.9 ％)
村崎野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.6万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -74.9％( -28.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 26.9年から +60.7 ％増)。平均土地面積は 50.7 坪 (昨年 211.2 坪から -76.0 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 34.8 坪から -17.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 38.7 分 → 2025年 25.5 分、-34.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.9 年 → 2025年 43.3 年、+60.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示