【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR東北本線 (油島駅～盛岡駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.1％( -9.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 86 件(１年前(2024年)に比べて -39.4％( -56件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 25.4年から +12.4 ％増)。平均土地面積は 120.1 坪 (昨年 114.0 坪から +5.3 ％増)。平均建物面積は 70.1 坪 (昨年 54.3 坪から +29.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。一ノ関駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは村崎野駅で昨年に比べ +612.4 ％、坪単価は 56.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(村崎野駅、一ノ関駅)は +311.4 ％(坪単価 +26.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(前沢駅、水沢駅)は -60.2 ％(坪単価 -36.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.7 ％ → 2025年 25.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.4 年 → 2025年 28.5 年、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 ％ → 2025年 45.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.9 ％ → 2025年 14.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった仙北町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.7万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -7.1％( -6.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった前沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.2万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -76.4％( -55.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 油島駅 | - | - | - |
| 花泉駅 | - | 9.6万/坪 (56.5年/147坪) | - |
| 清水原駅 | - | - | - |
| 一ノ関駅 | 47.4万/坪 (29.8年/264坪) | 43.0万/坪 (25.5年/139坪) | 55.4万/坪 (16.3年/166坪) |
| 山ノ目駅 | - | - | - |
| 平泉駅 | - | 32.5万/坪 (29.5年/135坪) | - |
| 前沢駅 | 17.2万/坪 (18.0年/115坪) | 73.0万/坪 (1.0年/85.7坪) | 11.2万/坪 (27.7年/117坪) |
| 陸中折居駅 | - | 6.5万/坪 (27.0年/454坪) | 10.4万/坪 (47.0年/163坪) |
| 水沢駅 | 22.0万/坪 (35.1年/144坪) | 39.3万/坪 (25.3年/118坪) | 49.3万/坪 (17.9年/121坪) |
| 金ケ崎駅 | - | 100万/坪 (0年/230坪) | 28.5万/坪 (29.5年/222坪) |
| 六原駅 | - | 7.8万/坪 (50.0年/363坪) | 8.8万/坪 (53.0年/363坪) |
| 北上駅 | 66.6万/坪 (19.2年/110坪) | 67.6万/坪 (19.4年/104坪) | 58.7万/坪 (19.3年/76.3坪) |
| 村崎野駅 | 56.2万/坪 (22.5年/148坪) | 7.9万/坪 (46.0年/109坪) | 43.3万/坪 (34.0年/84.7坪) |
| 花巻駅 | 37.1万/坪 (39.5年/81.9坪) | 37.0万/坪 (37.9年/101坪) | 34.6万/坪 (29.4年/93.2坪) |
| 花巻空港駅 | - | 31.4万/坪 (35.0年/212坪) | 6.6万/坪 (0年/40.8坪) |
| 石鳥谷駅 | 6.6万/坪 (31.0年/228坪) | - | 16.0万/坪 (34.0年/206坪) |
| 日詰駅 | 24.4万/坪 (0年/148坪) | - | 85.0万/坪 (0年/66.6坪) |
| 紫波中央駅 | - | 3.3万/坪 (31.5年/68.1坪) | 82.6万/坪 (0年/64.5坪) |
| 古館駅 | 35.1万/坪 (35.0年/54.5坪) | 36.5万/坪 (32.7年/60.5坪) | 25.9万/坪 (35.0年/63.5坪) |
| 矢幅駅 | 58.1万/坪 (1.0年/56.0坪) | 88.6万/坪 (11.8年/55.0坪) | 59.2万/坪 (23.0年/132坪) |
| 岩手飯岡駅 | 55.9万/坪 (28.2年/88.6坪) | 75.6万/坪 (19.9年/108坪) | 59.7万/坪 (26.9年/113坪) |
| 仙北町駅 | 84.7万/坪 (19.0年/65.8坪) | 91.1万/坪 (17.6年/100坪) | 38.8万/坪 (29.8年/104坪) |
| 盛岡駅 | 55.5万/坪 (28.9年/77.2坪) | 55.8万/坪 (32.2年/109坪) | 54.3万/坪 (31.0年/72.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
村崎野駅 56.2 万/坪(昨年同期比 +612.4 ％)
村崎野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.2万円/坪(17.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +612.4％( +48.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 46.0年から -51.1 ％減)。平均土地面積は 148.2 坪 (昨年 108.9 坪から +36.1 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 46.9 坪から -17.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 46.0 年 → 2025年 22.5 年、-51.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 30.0 分 → 2025年 13.0 分、-56.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
一ノ関駅 47.4 万/坪(昨年同期比 +10.3 ％)
一ノ関駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.4万円/坪(14.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.3％( +4.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 25.5年から +16.8 ％増)。平均土地面積は 263.7 坪 (昨年 138.9 坪から +89.9 ％増)。平均建物面積は 213.1 坪 (昨年 50.1 坪から +325.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 35.6 分 → 2025年 19.9 分、-44.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.5 年 → 2025年 29.8 年、+16.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
前沢駅 17.2 万/坪(昨年同期比 -76.4 ％)
前沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.2万円/坪(5.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -76.4％( -55.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 1.0年から +1698.1 ％増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 85.7 坪から +34.1 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 26.2 坪から +165.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.0 年 → 2025年 18.0 年、+1698.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.3 分 → 2025年 21.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
水沢駅 22.0 万/坪(昨年同期比 -44.0 ％)
水沢駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.0万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -44.0％( -17.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -5.3％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 35.1年(昨年 25.3年から +38.7 ％増)。平均土地面積は 143.7 坪 (昨年 117.9 坪から +21.9 ％増)。平均建物面積は 50.8 坪 (昨年 44.3 坪から +14.7 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.3 ％ → 2025年 30.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.3 年 → 2025年 35.1 年、+38.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 45.5 分 → 2025年 55.8 分、+22.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 53.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示