【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の肥薩おれんじ鉄道線 (米ノ津駅～川内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.2万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.9％( -5.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 24 件(１年前(2024年)に比べて -79.8％( -95件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 34.1年から -2.7 ％減)。平均土地面積は 157.0 坪 (昨年 155.6 坪から +0.9 ％増)。平均建物面積は 56.6 坪 (昨年 48.5 坪から +16.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。米ノ津駅、西出水駅、折口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは折口駅で昨年に比べ +88.2 ％、坪単価は 12.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(折口駅、米ノ津駅)は +71.2 ％(坪単価 +6.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野田郷駅、川内駅)は -70.9 ％(坪単価 -35.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 32.5 分 → 2025年 24.8 分、-23.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 44.2 ％ → 2025年 23.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.4 ％ → 2025年 61.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 4.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった出水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.6万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +15.9％( +6.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -77.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野田郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.8万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -91.3％( -50.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 肥薩おれんじ鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米ノ津駅 | 23.2万/坪 (33.2年/153坪) | 15.0万/坪 (40.3年/108坪) | 36.6万/坪 (22.9年/107坪) |
| 出水駅 | 48.6万/坪 (24.3年/132坪) | 42.0万/坪 (38.9年/204坪) | 16.8万/坪 (39.5年/134坪) |
| 西出水駅 | 31.7万/坪 (29.2年/185坪) | 20.9万/坪 (38.8年/182坪) | 28.4万/坪 (37.3年/200坪) |
| 高尾野駅 | - | 47.5万/坪 (27.1年/201坪) | 36.1万/坪 (20.9年/151坪) |
| 野田郷駅 | 4.8万/坪 (53.0年/242坪) | 55.0万/坪 (37.9年/239坪) | 11.8万/坪 (32.6年/242坪) |
| 折口駅 | 12.2万/坪 (50.4年/188坪) | 6.5万/坪 (42.4年/313坪) | 3.7万/坪 (32.3年/72.6坪) |
| 阿久根駅 | 9.0万/坪 (38.0年/118坪) | 13.1万/坪 (43.6年/114坪) | 12.0万/坪 (38.5年/110坪) |
| 牛ノ浜駅 | - | 5.8万/坪 (47.7年/69.6坪) | - |
| 薩摩大川駅 | - | - | - |
| 西方駅 | - | - | - |
| 薩摩高城駅 | - | - | - |
| 草道駅 | - | - | 13.9万/坪 (30.5年/138坪) |
| 上川内駅 | 42.3万/坪 (24.7年/129坪) | 41.9万/坪 (30.0年/177坪) | 47.6万/坪 (26.8年/140坪) |
| 川内駅 | 20.3万/坪 (28.5年/109坪) | 41.0万/坪 (28.4年/120坪) | 38.3万/坪 (30.9年/140坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
折口駅 12.2 万/坪(昨年同期比 +88.2 ％)
折口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.2万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +88.2％( +5.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 50.4年(昨年 42.4年から +18.9 ％増)。平均土地面積は 187.6 坪 (昨年 312.6 坪から -40.0 ％減)。平均建物面積は 72.1 坪 (昨年 49.9 坪から +44.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 100.0 分 → 2025年 23.0 分、-77.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 42.4 年 → 2025年 50.4 年、+18.9 ％と増加)
米ノ津駅 23.2 万/坪(昨年同期比 +54.2 ％)
米ノ津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.2万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +54.2％( +8.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -69.2％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 40.3年から -17.6 ％減)。平均土地面積は 152.8 坪 (昨年 108.1 坪から +41.3 ％増)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 32.9 坪から +8.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 40.3 年 → 2025年 33.2 年、-17.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.9 分 → 2025年 11.0 分、-41.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
野田郷駅 4.8 万/坪(昨年同期比 -91.3 ％)
野田郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 4.8万円/坪(1.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -91.3％( -50.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 37.9年から +39.9 ％増)。平均土地面積は 242.0 坪 (昨年 239.0 坪から +1.3 ％増)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 44.9 坪から +21.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.9 年 → 2025年 53.0 年、+39.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 23.8 分 → 2025年 29.0 分、+22.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
川内駅 20.3 万/坪(昨年同期比 -50.5 ％)
川内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.3万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -50.5％( -20.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -91.9％( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 28.4年から +0.4 ％増)。平均土地面積は 109.4 坪 (昨年 119.9 坪から -8.8 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 49.8 坪から -21.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 53.7 分 → 2025年 47.7 分、-11.2 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示