【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR大糸線 (松本駅～北小谷駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.6万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +41.6％( +18.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 58 件(１年前(2023年)に比べて -17.1％( -12件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 27.1年から +5.0 ％増)。平均土地面積は 97.7 坪 (昨年 104.1 坪から -6.2 ％減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 46.9 坪から -24.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。有明駅、安曇追分駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは島内駅で昨年に比べ +304.2 ％、坪単価は 69.5 万円/坪となった。
上位 2 駅(島内駅、一日市場駅)は +271.4 ％(坪単価 +59.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(穂高駅、柏矢町駅)は -40.6 ％(坪単価 -22.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.0 ％ → 2024年 20.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 38.6 ％ → 2024年 29.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.1 ％ → 2024年 37.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった一日市場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +238.6％( +66.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった信濃大町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.1万円/坪(3.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -4.5％( -0.5万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR大糸線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松本駅 | 72.3万/坪 (29.2年/79.2坪) | 69.9万/坪 (17.9年/72.7坪) | 55.7万/坪 (35.6年/88.0坪) |
| 北松本駅 | 82.4万/坪 (24.9年/54.8坪) | 37.6万/坪 (40.3年/61.1坪) | 71.3万/坪 (27.9年/109坪) |
| 島内駅 | 69.5万/坪 (26.6年/86.5坪) | 17.2万/坪 (35.3年/93.8坪) | 105万/坪 (2.8年/57.5坪) |
| 島高松駅 | - | - | - |
| 梓橋駅 | - | 48.2万/坪 (10.3年/79.7坪) | - |
| 一日市場駅 | 94.4万/坪 (3.3年/71.6坪) | 27.9万/坪 (46.3年/66.6坪) | - |
| 中萱駅 | - | 10.3万/坪 (45.3年/127坪) | 7.3万/坪 (37.3年/87.7坪) |
| 南豊科駅 | - | 82.7万/坪 (9.0年/95.6坪) | - |
| 豊科駅 | 64.5万/坪 (26.7年/119坪) | 31.5万/坪 (47.8年/77.1坪) | 34.5万/坪 (28.3年/301坪) |
| 柏矢町駅 | 51.1万/坪 (26.5年/78.7坪) | 55.4万/坪 (22.6年/88.3坪) | 34.8万/坪 (39.9年/182坪) |
| 穂高駅 | 14.4万/坪 (50.3年/154坪) | 54.4万/坪 (18.8年/83.9坪) | 56.6万/坪 (17.6年/90.8坪) |
| 有明駅 | 51.1万/坪 (26.8年/133坪) | 40.7万/坪 (34.8年/101坪) | - |
| 安曇追分駅 | 49.6万/坪 (39.3年/166坪) | 31.6万/坪 (30.8年/176坪) | 53.6万/坪 (23.6年/147坪) |
| 細野駅 | 12.3万/坪 (20.3年/99.8坪) | - | 53.4万/坪 (28.8年/180坪) |
| 北細野駅 | - | 35.1万/坪 (49.3年/81.7坪) | - |
| 信濃松川駅 | - | 35.7万/坪 (25.8年/45.4坪) | 2.0万/坪 (54.3年/90.8坪) |
| 安曇沓掛駅 | - | 15.9万/坪 (40.3年/166坪) | - |
| 信濃常盤駅 | 23.4万/坪 (42.3年/125坪) | - | 32.0万/坪 (22.3年/78.7坪) |
| 南大町駅 | - | 15.7万/坪 (22.3年/182坪) | - |
| 信濃大町駅 | 11.1万/坪 (47.0年/87.2坪) | 11.6万/坪 (32.3年/128坪) | - |
| 北大町駅 | - | 18.3万/坪 (41.6年/97.8坪) | - |
| 信濃木崎駅 | - | 24.2万/坪 (36.3年/206坪) | - |
| 稲尾駅 | - | - | - |
| 海ノ口駅 | - | - | - |
| 簗場駅 | - | - | 3.8万/坪 (30.3年/127坪) |
| 南神城駅 | - | - | - |
| 神城駅 | - | 83.7万/坪 (10.3年/363坪) | - |
| 飯森駅 | 69.1万/坪 (25.3年/103坪) | 27.5万/坪 (49.3年/145坪) | - |
| 白馬駅 | 101万/坪 (29.3年/134坪) | - | 42.9万/坪 (42.3年/135坪) |
| 信濃森上駅 | 70.0万/坪 (27.3年/303坪) | - | 19.4万/坪 (48.3年/186坪) |
| 白馬大池駅 | - | - | - |
| 千国駅 | - | - | - |
| 南小谷駅 | - | - | - |
| 中土駅 | - | - | - |
| 北小谷駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
島内駅 69.5 万/坪(昨年同期比 +304.2 ％)
島内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.5万円/坪(21.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +304.2％( +52.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +500.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 35.3年から -24.6 ％減)。平均土地面積は 86.5 坪 (昨年 93.8 坪から -7.8 ％減)。平均建物面積は 36.0 坪 (昨年 75.6 坪から -52.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 35.3 年 → 2024年 26.6 年、-24.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
一日市場駅 94.4 万/坪(昨年同期比 +238.6 ％)
一日市場駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +238.6％( +66.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 3.3年(昨年 46.3年から -93.0 ％減)。平均土地面積は 71.6 坪 (昨年 66.6 坪から +7.6 ％増)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 21.2 坪から +54.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 46.3 年 → 2024年 3.3 年、-93.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 20.3 分、+103.3 ％と大きく増加)
穂高駅 14.4 万/坪(昨年同期比 -73.6 ％)
穂高駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.4万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -73.6％( -40.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 18.8年から +168.0 ％増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 83.9 坪から +83.8 ％増)。平均建物面積は 69.6 坪 (昨年 26.8 坪から +159.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.8 分 → 2024年 14.0 分、-29.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 18.8 年 → 2024年 50.3 年、+168.0 ％と大きく増加)
柏矢町駅 51.1 万/坪(昨年同期比 -7.7 ％)
柏矢町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.1万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.7％( -4.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 22.6年から +17.4 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 88.3 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 35.2 坪から -1.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 14.9 分 → 2024年 13.2 分、-11.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 22.6 年 → 2024年 26.5 年、+17.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示