この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の鹿島臨海鉄道線 (水戸駅～鹿島サッカースタジアム駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.0万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.3％( -0.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 70 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -315件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.6年(昨年 26.3年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 100.6 坪 (昨年 104.1 坪から -3.4 ％減)。平均建物面積は 44.8 坪 (昨年 46.7 坪から -4.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。涸沼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北浦湖畔駅で昨年に比べ +216.6 ％、坪単価は 20.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(北浦湖畔駅、涸沼駅)は +126.5 ％(坪単価 +12.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(荒野台駅、新鉾田駅)は -71.8 ％(坪単価 -19.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 34.7 分 → 2025年 30.9 分、-11.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.4 ％ → 2025年 14.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 48.7 ％ → 2025年 60.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.7 ％ → 2025年 17.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった常澄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.9万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +10.0％( +5.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった荒野台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.4万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -78.2％( -22.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 鹿島臨海鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 水戸駅 | 57.6万/坪 (24.5年/103坪) | 59.1万/坪 (22.6年/103坪) | 69.0万/坪 (19.0年/98.9坪) |
| 東水戸駅 | - | 76.0万/坪 (0.5年/78.7坪) | 33.3万/坪 (18.7年/61.5坪) |
| 常澄駅 | 57.9万/坪 (36.0年/52.9坪) | 52.6万/坪 (23.6年/123坪) | 50.3万/坪 (20.1年/65.8坪) |
| 大洗駅 | 47.2万/坪 (13.0年/51.4坪) | 39.8万/坪 (29.5年/67.1坪) | 52.7万/坪 (20.6年/131坪) |
| 涸沼駅 | 42.1万/坪 (45.0年/72.6坪) | 30.9万/坪 (40.0年/484坪) | 14.0万/坪 (37.2年/159坪) |
| 鹿島旭駅 | - | 10.8万/坪 (38.7年/198坪) | 14.2万/坪 (26.3年/179坪) |
| 徳宿駅 | 8.7万/坪 (37.0年/200坪) | 17.0万/坪 (29.9年/144坪) | 17.4万/坪 (31.7年/404坪) |
| 新鉾田駅 | 8.5万/坪 (35.5年/211坪) | 24.6万/坪 (29.7年/152坪) | 20.6万/坪 (28.5年/128坪) |
| 北浦湖畔駅 | 20.0万/坪 (33.0年/71.8坪) | 6.3万/坪 (34.5年/80.0坪) | 10.9万/坪 (33.6年/67.7坪) |
| 大洋駅 | 22.2万/坪 (28.8年/79.6坪) | 18.9万/坪 (32.2年/86.5坪) | 17.3万/坪 (30.1年/103坪) |
| 鹿島灘駅 | 16.7万/坪 (33.0年/59.7坪) | 26.7万/坪 (26.2年/87.7坪) | 26.2万/坪 (28.0年/111坪) |
| 鹿島大野駅 | 34.2万/坪 (23.0年/81.7坪) | 41.6万/坪 (28.8年/111坪) | 32.1万/坪 (28.9年/78.7坪) |
| 長者ケ浜潮騒はまなす公園前駅 | 28.8万/坪 (24.0年/149坪) | 38.2万/坪 (27.1年/75.2坪) | 44.2万/坪 (27.9年/93.3坪) |
| 荒野台駅 | 6.4万/坪 (29.0年/59.7坪) | 29.2万/坪 (29.0年/118坪) | 21.8万/坪 (32.8年/86.7坪) |
| 鹿島サッカースタジアム駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北浦湖畔駅 20.0 万/坪(昨年同期比 +216.6 ％)
北浦湖畔駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.0万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +216.6％( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -82.6％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 34.5年から -4.4 ％減)。平均土地面積は 71.8 坪 (昨年 80.0 坪から -10.2 ％減)。平均建物面積は 21.6 坪 (昨年 18.8 坪から +14.7 ％増)。
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 80.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
涸沼駅 42.1 万/坪(昨年同期比 +36.4 ％)
涸沼駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.1万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +36.4％( +11.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 45.0年(昨年 40.0年から +12.5 ％増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 484.0 坪から -85.0 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 45.4 坪から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 40.0 年 → 2025年 45.0 年、+12.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 26.0 分 → 2025年 90.0 分、+246.2 ％と大きく増加)
荒野台駅 6.4 万/坪(昨年同期比 -78.2 ％)
荒野台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.4万円/坪(1.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -78.2％( -22.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -83.3％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 29.0年から +0.1 ％増)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 117.7 坪から -49.3 ％減)。平均建物面積は 14.4 坪 (昨年 25.3 坪から -43.2 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 18.2 分 → 2025年 21.5 分、+17.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
新鉾田駅 8.5 万/坪(昨年同期比 -65.5 ％)
新鉾田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.5万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -65.5％( -16.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -89.5％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.5年(昨年 29.7年から +19.8 ％増)。平均土地面積は 211.0 坪 (昨年 151.5 坪から +39.3 ％増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 56.4 坪から -18.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 73.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 29.7 年 → 2025年 35.5 年、+19.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示