【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR湘南新宿ライン (武蔵小杉駅～大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +2.6％( +3.5万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 404 件(１年前(2024年)に比べて -31.6％( -187件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 21.1年から -33.2 ％減)。平均土地面積は 44.8 坪 (昨年 45.1 坪から -0.8 ％減)。平均建物面積は 36.4 坪 (昨年 39.1 坪から -6.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新川崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新川崎駅で昨年に比べ +20.7 ％、坪単価は 197 万円/坪となった。
上位 2 駅(新川崎駅、戸塚駅)は +15.9 ％(坪単価 +23.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(武蔵小杉駅、大船駅)は -9.3 ％(坪単価 -22.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.1 年 → 2025年 14.1 年、-33.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.0 ％ → 2025年 44.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.8 ％ → 2025年 9.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.5 ％ → 2025年 26.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 4.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.1％( -37.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて +53.8％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった保土ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.3％( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 51 件(１年前(2024年)に比べて -35.4％( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR湘南新宿ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵小杉駅 | 230万/坪 (11.5年/25.6坪) | 268万/坪 (17.9年/36.0坪) | 250万/坪 (16.7年/26.4坪) |
| 新川崎駅 | 197万/坪 (27.0年/40.0坪) | 164万/坪 (15.5年/24.4坪) | 174万/坪 (14.2年/26.9坪) |
| 横浜駅 | 190万/坪 (21.4年/32.7坪) | 196万/坪 (32.5年/38.4坪) | 218万/坪 (26.2年/41.6坪) |
| 保土ケ谷駅 | 123万/坪 (15.8年/43.7坪) | 121万/坪 (21.3年/44.8坪) | 114万/坪 (23.9年/46.3坪) |
| 東戸塚駅 | 130万/坪 (15.8年/47.8坪) | 131万/坪 (21.9年/44.6坪) | 140万/坪 (18.9年/47.9坪) |
| 戸塚駅 | 129万/坪 (11.3年/48.2坪) | 116万/坪 (20.8年/46.3坪) | 131万/坪 (18.6年/53.9坪) |
| 大船駅 | 135万/坪 (14.1年/43.7坪) | 142万/坪 (21.4年/56.9坪) | 144万/坪 (16.2年/50.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新川崎駅 197.4 万/坪(昨年同期比 +20.7 ％)
新川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 197万円/坪(59.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +20.7％( +33.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて -78.4％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 15.5年から +74.1 ％増)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 24.4 坪から +63.7 ％増)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 38.2 坪から +0.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 9.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.5 年 → 2025年 27.0 年、+74.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.9 分 → 2025年 18.6 分、+10.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.6 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.7 ％ → 2025年 18.2 ％)
戸塚駅 129.3 万/坪(昨年同期比 +11.2 ％)
戸塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +11.2％( +13.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 148 件(１年前(2024年)に比べて -20.4％( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 20.8年から -45.6 ％減)。平均土地面積は 48.2 坪 (昨年 46.3 坪から +4.0 ％増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 38.7 坪から -3.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.8 年 → 2025年 11.3 年、-45.6 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.2 ％ → 2025年 58.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.8 ％ → 2025年 21.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 ％ → 2025年 3.5 ％)
武蔵小杉駅 230.1 万/坪(昨年同期比 -14.1 ％)
武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.1％( -37.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて +53.8％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 17.9年から -35.9 ％減)。平均土地面積は 25.6 坪 (昨年 36.0 坪から -28.9 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 40.5 坪から -17.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.9 年 → 2025年 11.5 年、-35.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.2 ％ → 2025年 26.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.5 分 → 2025年 12.9 分、+11.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 21.1 ％)
大船駅 135.2 万/坪(昨年同期比 -4.5 ％)
大船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -4.5％( -6.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 84 件(１年前(2024年)に比べて -18.4％( -19件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 21.4年から -33.9 ％減)。平均土地面積は 43.7 坪 (昨年 56.9 坪から -23.3 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 42.9 坪から -16.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.4 年 → 2025年 14.1 年、-33.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.5 ％ → 2025年 43.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 22.5 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.9 ％ → 2025年 3.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示