【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR南武支線 (尻手駅～浜川崎駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(49.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +3.1％( +4.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 64 件(１年前(2024年)に比べて +1.6％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 13.4年(昨年 19.1年から -29.8 ％減)。平均土地面積は 29.5 坪 (昨年 29.9 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 41.4 坪から -24.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。川崎新町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川崎新町駅で昨年に比べ +29.6 ％、坪単価は 167 万円/坪となった。
上位 1 駅(川崎新町駅)は +29.6 ％(坪単価 +38.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(八丁畷駅)は -15.2 ％(坪単価 -27.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 19.1 年 → 2025年 13.4 年、-29.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.1 ％ → 2025年 45.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 34.4 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.5 ％ → 2025年 1.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった尻手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 189万円/坪(57.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +18.4％( +29.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて +10.0％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浜川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 141万円/坪(42.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.2％( +5.7万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
| JR南武支線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 尻手駅 | 189万/坪 (13.9年/38.4坪) | 160万/坪 (20.3年/25.8坪) | 189万/坪 (21.4年/50.5坪) |
| 八丁畷駅 | 152万/坪 (22.0年/19.7坪) | 179万/坪 (23.8年/37.3坪) | 172万/坪 (18.3年/39.4坪) |
| 川崎新町駅 | 167万/坪 (10.7年/24.9坪) | 129万/坪 (21.8年/34.8坪) | 143万/坪 (17.8年/30.3坪) |
| 小田栄駅 | 146万/坪 (11.8年/30.5坪) | 153万/坪 (10.8年/28.5坪) | 136万/坪 (6.1年/17.6坪) |
| 浜川崎駅 | 141万/坪 (5.1年/16.6坪) | 136万/坪 (21.6年/18.2坪) | 137万/坪 (8.1年/17.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川崎新町駅 166.8 万/坪(昨年同期比 +29.6 ％)
川崎新町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.6％( +38.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2024年)に比べて +175.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 10.7年(昨年 21.8年から -50.8 ％減)。平均土地面積は 24.9 坪 (昨年 34.8 坪から -28.5 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 44.2 坪から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.8 年 → 2025年 10.7 年、-50.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.2 分 → 2025年 9.5 分、+15.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 18.2 ％)
八丁畷駅 152.0 万/坪(昨年同期比 -15.2 ％)
八丁畷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 152万円/坪(46.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -15.2％( -27.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -47.4％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 23.8年から -7.4 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 37.3 坪から -47.2 ％減)。平均建物面積は 22.8 坪 (昨年 57.9 坪から -60.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 15.1 分 → 2025年 12.0 分、-20.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 40.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.5 ％ → 2025年 30.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 30.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示