【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR上野東京ライン (川崎駅~大船駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -0.5%( -0.8万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 335 件(1年前(2024年)に比べて -34.2%( -174件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 21.3年から -41.3 %減)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 42.8 坪から -2.7 %減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 42.2 坪から -8.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。戸塚駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは戸塚駅で昨年に比べ +11.2 %、坪単価は 129 万円/坪となった。
上位 1 駅(戸塚駅)は +11.2 %(坪単価 +13.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(大船駅)は -4.5 %(坪単価 -6.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.3 年 → 2025年 12.5 年、-41.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.9 % → 2025年 52.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 % → 2025年 9.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 % → 2025年 0.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.9 % → 2025年 3.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった横浜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -3.0%( -6.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 13 件(1年前(2024年)に比べて -45.8%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった戸塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +11.2%( +13.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 148 件(1年前(2024年)に比べて -20.4%( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR上野東京ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 川崎駅 | 183万/坪 (11.7年/30.5坪) | 177万/坪 (20.7年/32.7坪) | 158万/坪 (19.6年/32.1坪) |
| 横浜駅 | 190万/坪 (21.4年/32.7坪) | 196万/坪 (32.5年/38.4坪) | 218万/坪 (26.2年/41.6坪) |
| 戸塚駅 | 129万/坪 (11.3年/48.2坪) | 116万/坪 (20.8年/46.3坪) | 131万/坪 (18.6年/53.9坪) |
| 大船駅 | 135万/坪 (14.1年/43.7坪) | 142万/坪 (21.4年/56.9坪) | 144万/坪 (16.2年/50.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
戸塚駅 129.3 万/坪(昨年同期比 +11.2 %)
戸塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +11.2%( +13.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 148 件(1年前(2024年)に比べて -20.4%( -38件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.3年(昨年 20.8年から -45.6 %減)。平均土地面積は 48.2 坪 (昨年 46.3 坪から +4.0 %増)。平均建物面積は 37.6 坪 (昨年 38.7 坪から -3.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.8 年 → 2025年 11.3 年、-45.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.2 % → 2025年 58.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.8 % → 2025年 21.7 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 % → 2025年 3.5 %)
大船駅 135.2 万/坪(昨年同期比 -4.5 %)
大船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -4.5%( -6.4万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 84 件(1年前(2024年)に比べて -18.4%( -19件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 21.4年から -33.9 %減)。平均土地面積は 43.7 坪 (昨年 56.9 坪から -23.3 %減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 42.9 坪から -16.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.4 年 → 2025年 14.1 年、-33.9 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.5 % → 2025年 43.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 % → 2025年 22.5 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.9 % → 2025年 3.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示