【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の箱根登山鉄道線 (小田原駅~強羅駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 77.4万円/坪(23.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -1.2%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 36 件(1年前(2024年)に比べて -59.1%( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 33.8年から -9.2 %減)。平均土地面積は 105.0 坪 (昨年 123.4 坪から -15.0 %減)。平均建物面積は 57.4 坪 (昨年 51.2 坪から +12.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。強羅駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは強羅駅で昨年に比べ +32.6 %、坪単価は 79.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(強羅駅)は +32.6 %(坪単価 +19.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(箱根湯本駅)は -73.8 %(坪単価 -50.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 29.7 分 → 2025年 21.1 分、-29.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.1 % → 2025年 40.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 % → 2025年 6.2 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 % → 2025年 8.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 % → 2025年 31.4 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.8万円/坪(26.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -7.5%( -7.2万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 19 件(1年前(2024年)に比べて -56.8%( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった小涌谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -68.6%( -33.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 箱根登山鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小田原駅 | 88.8万/坪 (23.9年/59.9坪) | 96.0万/坪 (28.4年/65.9坪) | 78.3万/坪 (28.5年/55.6坪) |
| 箱根板橋駅 | 78.8万/坪 (28.0年/57.5坪) | 84.8万/坪 (16.5年/76.6坪) | 91.5万/坪 (22.4年/62.8坪) |
| 風祭駅 | - | 43.8万/坪 (36.8年/53.9坪) | 132万/坪 (9.0年/178坪) |
| 入生田駅 | - | - | 12.8万/坪 (45.6年/73.1坪) |
| 箱根湯本駅 | 17.8万/坪 (47.8年/207坪) | 67.8万/坪 (37.0年/76.4坪) | - |
| 大平台駅 | - | - | - |
| 宮ノ下駅 | - | - | - |
| 小涌谷駅 | 15.3万/坪 (44.0年/363坪) | 48.6万/坪 (35.3年/262坪) | 30.0万/坪 (52.5年/80.2坪) |
| 彫刻の森駅 | - | - | 36.4万/坪 (67.5年/154坪) |
| 強羅駅 | 79.9万/坪 (39.9年/185坪) | 60.3万/坪 (44.2年/209坪) | 84.9万/坪 (32.6年/237坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
強羅駅 79.9 万/坪(昨年同期比 +32.6 %)
強羅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +32.6%( +19.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -70.0%( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 44.2年から -9.8 %減)。平均土地面積は 185.3 坪 (昨年 209.1 坪から -11.4 %減)。平均建物面積は 81.9 坪 (昨年 65.8 坪から +24.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 52.6 分 → 2025年 39.2 分、-25.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.0 % → 2025年 25.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 % → 2025年 62.5 %)
箱根湯本駅 17.8 万/坪(昨年同期比 -73.8 %)
箱根湯本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.8万円/坪(5.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -73.8%( -50.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 47.8年(昨年 37.0年から +29.0 %増)。平均土地面積は 207.2 坪 (昨年 76.4 坪から +171.3 %増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 58.2 坪から +55.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.0 年 → 2025年 47.8 年、+29.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.5 分 → 2025年 34.5 分、+228.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示