【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期の小田急江ノ島線 (相模大野駅～片瀬江ノ島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.0％( +0.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 621 件(１年前(2024年)に比べて -38.3％( -386件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.2年(昨年 16.4年から -25.5 ％減)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 49.6 坪から -19.0 ％減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 42.9 坪から -21.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長後駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは長後駅で昨年に比べ +13.2 ％、坪単価は 129 万円/坪となった。
上位 2 駅(長後駅、藤沢本町駅)は +11.4 ％(坪単価 +14.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(六会日大前駅、大和駅)は -14.5 ％(坪単価 -22.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.4 年 → 2025年 12.2 年、-25.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.9 ％ → 2025年 51.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 19.7 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.3 ％ → 2025年 3.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.2 ％ → 2025年 0.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった鵠沼海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 207万円/坪(62.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +8.0％( +15.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -35.0％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった桜ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.6％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 29 件(１年前(2024年)に比べて -34.1％( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 小田急江ノ島線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 相模大野駅 | 139万/坪 (10.1年/34.5坪) | 131万/坪 (18.2年/42.9坪) | 135万/坪 (14.8年/41.2坪) |
| 東林間駅 | 135万/坪 (12.7年/34.1坪) | 138万/坪 (15.1年/42.1坪) | 154万/坪 (10.0年/36.1坪) |
| 中央林間駅 | 167万/坪 (9.0年/45.6坪) | 169万/坪 (18.2年/49.5坪) | 153万/坪 (15.0年/38.7坪) |
| 南林間駅 | 131万/坪 (14.4年/48.1坪) | 142万/坪 (16.4年/47.4坪) | 142万/坪 (14.3年/41.2坪) |
| 鶴間駅 | 132万/坪 (10.1年/30.7坪) | 122万/坪 (18.8年/48.8坪) | 135万/坪 (13.3年/35.5坪) |
| 大和駅 | 123万/坪 (11.7年/38.3坪) | 143万/坪 (15.2年/45.5坪) | 134万/坪 (14.7年/52.0坪) |
| 桜ケ丘駅 | 117万/坪 (12.8年/31.3坪) | 117万/坪 (19.0年/43.2坪) | 114万/坪 (14.0年/41.9坪) |
| 高座渋谷駅 | 125万/坪 (9.8年/43.4坪) | 123万/坪 (13.7年/38.3坪) | 116万/坪 (15.4年/37.4坪) |
| 長後駅 | 129万/坪 (18.6年/38.2坪) | 114万/坪 (13.9年/51.5坪) | 112万/坪 (14.0年/42.6坪) |
| 湘南台駅 | 147万/坪 (9.7年/51.0坪) | 140万/坪 (11.3年/49.0坪) | 136万/坪 (15.6年/62.6坪) |
| 六会日大前駅 | 142万/坪 (10.4年/41.9坪) | 167万/坪 (17.6年/66.8坪) | 152万/坪 (11.0年/42.5坪) |
| 善行駅 | 123万/坪 (11.5年/37.6坪) | 126万/坪 (15.7年/73.7坪) | 138万/坪 (13.7年/59.1坪) |
| 藤沢本町駅 | 149万/坪 (16.3年/43.4坪) | 136万/坪 (20.1年/41.8坪) | 148万/坪 (13.7年/39.5坪) |
| 藤沢駅 | 153万/坪 (9.5年/36.0坪) | 157万/坪 (20.4年/53.0坪) | 164万/坪 (18.3年/58.3坪) |
| 本鵠沼駅 | 188万/坪 (8.4年/37.3坪) | 198万/坪 (11.1年/55.0坪) | 181万/坪 (17.4年/53.8坪) |
| 鵠沼海岸駅 | 207万/坪 (16.8年/48.5坪) | 191万/坪 (14.6年/49.8坪) | 199万/坪 (12.7年/42.4坪) |
| 片瀬江ノ島駅 | - | 234万/坪 (32.0年/223坪) | 223万/坪 (16.4年/48.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
長後駅 129.3 万/坪(昨年同期比 +13.2 ％)
長後駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.2％( +15.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 71 件(１年前(2024年)に比べて -24.5％( -23件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 13.9年から +33.5 ％増)。平均土地面積は 38.2 坪 (昨年 51.5 坪から -25.7 ％減)。平均建物面積は 29.6 坪 (昨年 34.1 坪から -13.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.5 ％ → 2025年 45.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 7.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.9 年 → 2025年 18.6 年、+33.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.3 ％ → 2025年 19.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.9 ％ → 2025年 26.8 ％)
藤沢本町駅 149.3 万/坪(昨年同期比 +9.7 ％)
藤沢本町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.7％( +13.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -22.7％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 20.1年から -18.7 ％減)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 41.8 坪から +4.0 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 35.6 坪から -12.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.1 年 → 2025年 16.3 年、-18.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 38.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 20.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.5 分 → 2025年 14.1 分、+12.5 ％と増加)
六会日大前駅 142.4 万/坪(昨年同期比 -14.6 ％)
六会日大前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(43.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.6％( -24.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて -44.9％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.4年(昨年 17.6年から -40.9 ％減)。平均土地面積は 41.9 坪 (昨年 66.8 坪から -37.3 ％減)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 47.2 坪から -34.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.6 年 → 2025年 10.4 年、-40.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.3 分 → 2025年 10.9 分、-11.5 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.6 ％ → 2025年 55.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.9 ％ → 2025年 18.5 ％)
大和駅 122.7 万/坪(昨年同期比 -14.3 ％)
大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 123万円/坪(37.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.3％( -20.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 42 件(１年前(2024年)に比べて -31.1％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.7年(昨年 15.2年から -23.3 ％減)。平均土地面積は 38.3 坪 (昨年 45.5 坪から -15.9 ％減)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 57.4 坪から -28.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 15.2 年 → 2025年 11.7 年、-23.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.7 ％ → 2025年 17.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 ％ → 2025年 4.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.9 分 → 2025年 14.8 分、+24.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 6.6 ％ → 2025年 2.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 2.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示