【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の相鉄・JR直通線 (武蔵小杉駅～海老名駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.1％( +5.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 238 件(１年前(2023年)に比べて -7.8％( -20件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 18.1年から -5.2 ％減)。平均土地面積は 44.0 坪 (昨年 43.5 坪から +1.1 ％増)。平均建物面積は 39.9 坪 (昨年 37.1 坪から +7.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。武蔵小杉駅、羽沢横浜国大駅、希望ケ丘駅、相模大塚駅、かしわ台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは武蔵小杉駅で昨年に比べ +42.7 ％、坪単価は 297 万円/坪となった。
上位 2 駅(武蔵小杉駅、希望ケ丘駅)は +36.0 ％(坪単価 +63.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(海老名駅、大和駅)は -9.4 ％(坪単価 -12.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.3 ％ → 2024年 36.1 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 7.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 13.9 ％ → 2024年 14.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 297万円/坪(89.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +88.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったさがみ野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.5万円/坪(28.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +5.7％( +5.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 相鉄・JR直通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵小杉駅 | 297万/坪 (23.4年/26.5坪) | 208万/坪 (14.8年/30.3坪) | 234万/坪 (14.9年/23.3坪) |
| 羽沢横浜国大駅 | 155万/坪 (20.1年/32.9坪) | 125万/坪 (16.1年/35.1坪) | 125万/坪 (7.4年/36.6坪) |
| 西谷駅 | 134万/坪 (17.5年/49.7坪) | 116万/坪 (25.6年/48.6坪) | 114万/坪 (21.2年/54.8坪) |
| 鶴ケ峰駅 | 114万/坪 (25.3年/46.9坪) | 113万/坪 (19.8年/35.6坪) | 107万/坪 (22.9年/49.0坪) |
| 二俣川駅 | 144万/坪 (14.6年/46.0坪) | 132万/坪 (20.4年/44.8坪) | 134万/坪 (18.8年/39.2坪) |
| 希望ケ丘駅 | 170万/坪 (12.3年/36.9坪) | 131万/坪 (18.2年/43.7坪) | 135万/坪 (18.5年/50.6坪) |
| 三ツ境駅 | 138万/坪 (16.0年/40.8坪) | 137万/坪 (17.0年/44.8坪) | 133万/坪 (17.1年/53.1坪) |
| 瀬谷駅 | 148万/坪 (9.3年/45.5坪) | 145万/坪 (8.9年/37.4坪) | 129万/坪 (15.4年/53.4坪) |
| 大和駅 | 129万/坪 (22.0年/63.5坪) | 137万/坪 (20.6年/63.9坪) | 141万/坪 (6.6年/38.4坪) |
| 相模大塚駅 | 136万/坪 (33.5年/41.6坪) | 113万/坪 (16.8年/31.8坪) | 107万/坪 (1.8年/36.3坪) |
| さがみ野駅 | 95.5万/坪 (15.1年/38.1坪) | 90.3万/坪 (27.4年/41.0坪) | 78.1万/坪 (26.6年/94.1坪) |
| かしわ台駅 | 103万/坪 (13.9年/42.6坪) | 82.7万/坪 (24.2年/36.7坪) | 124万/坪 (18.9年/34.1坪) |
| 海老名駅 | 109万/坪 (19.6年/40.0坪) | 125万/坪 (14.7年/51.0坪) | 102万/坪 (17.9年/39.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
武蔵小杉駅 296.7 万/坪(昨年同期比 +42.7 ％)
武蔵小杉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 297万円/坪(89.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.7％( +88.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.4年(昨年 14.8年から +58.8 ％増)。平均土地面積は 26.5 坪 (昨年 30.3 坪から -12.5 ％減)。平均建物面積は 23.4 坪 (昨年 25.0 坪から -6.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.8 年 → 2024年 23.4 年、+58.8 ％と大きく増加)
希望ケ丘駅 169.7 万/坪(昨年同期比 +29.2 ％)
希望ケ丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.2％( +38.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -47.4％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.3年(昨年 18.2年から -32.5 ％減)。平均土地面積は 36.9 坪 (昨年 43.7 坪から -15.6 ％減)。平均建物面積は 26.8 坪 (昨年 32.5 坪から -17.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.2 年 → 2024年 12.3 年、-32.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.7 分 → 2024年 9.7 分、-29.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.8 ％ → 2024年 60.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
海老名駅 108.9 万/坪(昨年同期比 -12.6 ％)
海老名駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -12.6％( -15.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて +10.0％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 14.7年から +33.2 ％増)。平均土地面積は 40.0 坪 (昨年 51.0 坪から -21.5 ％減)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 45.9 坪から -26.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.1 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.7 年 → 2024年 19.6 年、+33.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.7 ％ → 2024年 23.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 3.3 ％)
大和駅 128.9 万/坪(昨年同期比 -6.1 ％)
大和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.1％( -8.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -29.4％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 20.6年から +6.6 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 63.9 坪から -0.6 ％減)。平均建物面積は 104.7 坪 (昨年 35.3 坪から +197.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 16.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 41.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 ％ → 2024年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示