【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の西武拝島線 (小平駅～拝島駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 117万円/坪(35.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.5％( -9.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 337 件(１年前(2023年)に比べて -8.7％( -32件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 17.6年(昨年 13.2年から +32.7 ％増)。平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 42.7 坪から +1.7 ％増)。平均建物面積は 34.0 坪 (昨年 36.5 坪から -6.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。小川駅、玉川上水駅、西武立川駅は、昨年から 20 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは萩山駅で昨年に比べ -20.9 ％、坪単価は 127 万円/坪となった。
上位 2 駅(小平駅、小川駅)は -0.0 ％(坪単価 -0.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(萩山駅、拝島駅)は -17.3 ％(坪単価 -25.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.3 ％ → 2024年 0.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.4 ％ → 2024年 7.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.2 年 → 2024年 17.6 年、+32.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.4 ％ → 2024年 14.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 43.3 ％ → 2024年 30.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった玉川上水駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 144万円/坪(43.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.9％( -5.8万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて -19.0％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった武蔵砂川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -10.4％( -11.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 56 件(１年前(2023年)に比べて -9.7％( -6件/坪)と弱含みに推移しています。)。
| 西武拝島線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小平駅 | 138万/坪 (14.6年/37.3坪) | 137万/坪 (15.1年/45.6坪) | 145万/坪 (8.8年/35.3坪) |
| 萩山駅 | 127万/坪 (23.8年/35.9坪) | 160万/坪 (5.1年/32.5坪) | 137万/坪 (12.4年/31.6坪) |
| 小川駅 | 128万/坪 (21.3年/46.7坪) | 129万/坪 (16.6年/36.1坪) | 140万/坪 (16.1年/34.1坪) |
| 東大和市駅 | 122万/坪 (17.9年/46.4坪) | 133万/坪 (12.4年/41.1坪) | 125万/坪 (13.6年/40.8坪) |
| 玉川上水駅 | 144万/坪 (14.9年/54.8坪) | 150万/坪 (11.2年/31.5坪) | 131万/坪 (14.9年/34.2坪) |
| 武蔵砂川駅 | 102万/坪 (20.3年/41.1坪) | 114万/坪 (14.8年/44.0坪) | 113万/坪 (10.1年/42.4坪) |
| 西武立川駅 | 105万/坪 (15.3年/40.6坪) | 110万/坪 (12.0年/47.6坪) | 111万/坪 (10.2年/44.5坪) |
| 拝島駅 | 110万/坪 (19.0年/51.7坪) | 127万/坪 (12.6年/43.2坪) | 120万/坪 (14.4年/43.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
小平駅 138.2 万/坪(昨年同期比 +0.9 ％)
小平駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 138万円/坪(41.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.9％( +1.2万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて -16.1％( -10件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 15.1年から -3.5 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 45.6 坪から -18.1 ％減)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 38.7 坪から -21.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.6 分 → 2024年 13.8 分、-11.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.5 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 6.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 ％ → 2024年 30.0 ％)
小川駅 128.2 万/坪(昨年同期比 -1.0 ％)
小川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 128万円/坪(38.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.0％( -1.3万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -19.2％( -5件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 16.6年から +28.4 ％増)。平均土地面積は 46.7 坪 (昨年 36.1 坪から +29.2 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 30.9 坪から +41.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.8 分 → 2024年 12.2 分、-11.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 ％ → 2024年 23.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.6 年 → 2024年 21.3 年、+28.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.5 ％ → 2024年 23.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
萩山駅 126.9 万/坪(昨年同期比 -20.9 ％)
萩山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.9％( -33.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +10.0％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 5.1年から +371.1 ％増)。平均土地面積は 35.9 坪 (昨年 32.5 坪から +10.4 ％増)。平均建物面積は 27.5 坪 (昨年 25.6 坪から +7.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 6.9 分 → 2024年 6.2 分、-10.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 45.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.1 年 → 2024年 23.8 年、+371.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 70.0 ％ → 2024年 27.3 ％)
拝島駅 109.6 万/坪(昨年同期比 -13.7 ％)
拝島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 110万円/坪(33.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -13.7％( -17.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 39 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.0年(昨年 12.6年から +50.2 ％増)。平均土地面積は 51.7 坪 (昨年 43.2 坪から +19.8 ％増)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 38.6 坪から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.6 ％ → 2024年 18.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 12.6 年 → 2024年 19.0 年、+50.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.3 分 → 2024年 13.9 分、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.1 ％ → 2024年 23.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 54.1 ％ → 2024年 31.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示